7つも理由が!!面接担当者に聞いた!パート不採用のワケ

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7つも理由が!!

面接担当者に聞いた!パート不採用のワケ

調査背景

出産を機に退社した友人から、「ちょっと聞いてよ、信じられない!」と憤慨する連絡がきました。理由は、「飲食店のパート面接に落ちた!」とのこと。子どもの幼稚園入園を機会に数年ぶりに働こうと応募したものの、落ちるのは想定外だったそう。採用側は「今回はご縁がありませんでした」というだけで理由がわからず釈然としないとも。出産前の彼女は、新卒で入社したメーカーで総合職として男性と肩を並べて働いていました。自身が築いてきたキャリアに傷をつけられたような悔しさもあったのでしょう。彼女のように、パート採用で「落ちる」ことは、実際どれぐらいあるのでしょうか。不採用の理由はなんなのか。採用責任者に取材しました。

パート応募が不採用になる7大理由

話を聞いた人事採用担当者の話や、ネットも含めたリサーチの結果、企業は基本的に落とすための面接はしない、できればみんなを採用したい、が大前提。では、どんな理由で不採用になるのか調べてみました。

●落ちる理由1:職場の雰囲気(文化)に合わない
●落ちる理由2:求めている条件に合わない
●落ちる理由3:基本的なマナーや礼儀がない
●落ちる理由4:配慮が感じられない
●落ちる理由5:清潔感がない
●落ちる理由6:やる気・覇気がない
●落ちる理由7:「私が不採用なんてあるはずない!」という上から目線


7つの落ちる理由から見えてくる本質は、「採用することで職場の力が下がる」と判断された場合だといえそうです。落ちる理由1~7に該当するような人を採用してしまうと、スタッフの人数は増えても、一人ひとりのパフォーマンスが落ちてしまい、組織全体として戦力ダウンになる。これを危惧して不採用の判断をするようです。

確かに、戦力を充実するための新規採用で、マイナスの結果が出るのは本意ではありません。実際に現場でパート面接を担当する経験者に話を聞くと「落ちる理由」の真相にたどり着きました。

採用しない理由トップは「職場の雰囲気(文化)に合わない」から

今回お話しを伺ったのは、スイーツチェーン店・統括マネジャーの甘利和人さん(仮名、以下同)、クリーニング店・オーナーの清川晴彦さん、保育園・園長の大山豊さん、カフェ・店長の緒方英介さんです。

―――皆さんはそれぞれにパート採用をなさっているなかで、不採用にした経験はありますか?

一同「あります、あります」

スイーツチェーン店・甘利さん(以下、スイーツチェーン店)「結果的にですが、うちのパート・バイトさんは70%が不採用。長い目で考えたとき、採用基準に満たない人を採用すると、ほかのスタッフが苦労する。あとで困るんです」

―――採用しなかった理由を教えてください。

スイーツチェーン店「一番多いのは、うちの店(職場)の雰囲気・文化に合わないと判断したとき」

クリーニング店・清川さん(以下、クリーニング店)「うちの店は、受付と工房が一体。接客するサービス業でありながら、技術やクリーニング知識も必要です。対人関係に強いか、知識への学習欲はあるか。能力のバランスを重視しています。突出した個性(能力)より、地味でも協調性があってコツコツ積み上げていけるかを鑑みさせてもらいます」

保育園・大山さん(以下、保育園)「子どもと生活する場だから、最低限の明るさ・元気さは見ています。面接で目を合わせずに下ばかり向いているかたは、子どもや保護者とも交流できないでしょうからね」

カフェ・緒方さん(以下、カフェ)「面接時の服装は参考にしています。セクシー系の格好でいらした女性がいて、うちの店の雰囲気とは違うとお断りしました」

保育園「基本的なマナーがない人も不採用にします。履歴書を持参しないとか、履歴書の字が雑で汚いとか。履歴書すらまともに書けない人に、事務仕事は任せられません。何をお願いしても雑なのかなと思ってしまいます」

カフェ「最低限の礼儀は必要。お客さまかのように来店され、『相談したいことがある」とおっしゃるから奥の事務所に来てもらったところ、履歴書を突然渡されたことがありました。採用しませんよね……(苦笑)」

自分の身なりや言葉遣いに配慮がない人は、他人にも配慮がない

―――職場の雰囲気(文化)に合わない以外には、どんな理由がありますか?

カフェ「最近は『Facebook』や『Instagram』など、お店のSNSに面接を受けたいと直接メッセージがくることが少なくありません。時代の変化や気楽さはあるのでしょうが、礼儀に欠けます。店に電話で問い合わせたほうが、スタッフの声や雰囲気など得られる情報も多いと思うのですが……」

クリーニング店「そうですねぇ。あと、身なりを清潔に整えることも礼儀に含まれますよね」

保育園「身なりも、誠意や相手を敬う気持ちを表せる要素。身だしなみや言葉遣いで自分に配慮ができない人は、他人にも配慮ができない。保育園は大事なお子さんたちを預かる仕事です。心配りが足りずに『気づきませんでした……』は、大事故につながりかねませんから」

クリーニング店「清潔感も大事ですね。洋服のホコリや毛玉に無頓着だったり、シミやシワに気遣いがなかったり、着崩していたり……。クリーニング店ではたらく姿勢として不足しています。お客さまが不快感を抱くかもしれない「派手すぎ」「金髪」「ゴテゴテネイル」も受け入れられません。」

スイーツチェーン店「お店に一度も来たことがないとか、面接で質問しても『別に……』とぶっきらぼうとか、『本当にここで働きたいの?』と思ってしまうほどそもそものやる気がない人もいます」

―――人柄も良くお店の雰囲気と合っていても、「13時までしか働けない」などの条件が合わなくて不採用になる場合はありますか?

スイーツチェーン店「うちで働いてほしいかたなら、勤務時間や出勤日数などは店の状況次第。その人の条件にほかのスタッフで対応可能な場合なら採用しますよ」

保育園「それぞれ事情はあるし、空いた時間を活かして働いてくれるのはうれしい。適材適所でマッチするように配慮したいですね」

―――細かい条件交渉を面接でするのはアリでしょうか?

保育園「やるべき。働き始めてあとから知った、というのは双方にとって良くありませんよ。」

スイーツチェーン店「お互いの条件をすり合わせるのは必要。とはいえ、こちらの事情関係なく、自分よがりの条件ばかり並べられると「自分勝手な人」という印象を受けます。実際働いて、ほかのスタッフや職場への日ごろの貢献度が高いことから事情を鑑みたり、認め合えたりできるのでは、とも思います」

希望条件は「提示する」でなく「相談する」と意識して

カフェ「条件を提示する際の『言い方」は気をつけたほうがいいです。『労働者側の権利として条件提示します!』、『月曜と金曜は絶対に無理。土日も子どもの時間なんで入れません!』などと強気で主張されると、売り言葉に買い言葉でこちらも厳しくなってしまいますね。『できればなんですが……』とお願いする姿勢なら、『検討してみよう!』となります。同じ内容を伝えていても印象はまったく違いますよ」

スイーツチェーン店「家庭や子育て最優先でのパートだと思うので、『子どもの熱で急に欠勤』といった事情は最大限理解したいです。一方で、パートさん本人が完全に甘えていては雇用しづらい。穴を空けるならばどういう形でカバーできるのか、自ら目を向けて探す意思はあってほしいです」

―――ほかに、これまで出なかった理由で不採用にしたケースを教えてもらえますか。

クリーニング店「『私が落ちるワケないでしょ?』とプライドが高い人も不採用とさせてもらっています」

カフェ「上から目線のかた、いますね。今の買い手市場の環境要因を自分の魅力と勘違いしている(苦笑)。心地よく一緒に働けると思えません

スイーツチェーン店「いろいろな意味でルーズなかたが多いですね。履歴書に写真を貼っていない、志望理由がほかでも使えるコピペなど、明らかにこちらをみくびっていると感じます。人手不足状況だからこそ、人柄が見えやすくなっていると思います」

クリーニング店「面接での質問に、返答の遅い人は落とす傾向があるかも。じっくり考えて正確に伝えたい場合もありますが、返答が遅い人は作業が遅い傾向がある。接客業なので、スピード感を求めています。」

カフェ「期待度が高すぎるのも抵抗感があります。うちの店で何をしたい、何を実現したいかよりもオシャレカフェのイメージが先行し、『オシャレに働いている自分の姿』を求められても……ですね」

―――パートとして採用したものの、辞めてもらったことはありますか?

スイーツチェーン店「辞めてもらったことはないけれど、店長がシフトを組む際に、ひとりよがりな行動をとりがちな人や、コミュニケーションがうまく取れない人のシフト回数を減らしがちなのは否めない。よく働いてくれる人とそうでない人が同じ日時に希望を出したら、前者をシフトに入れますよね」

保育園「うわさ話が好きなかたには辞めてもらいました。職場内で誰彼捕まえてあることないことおしゃべりするのは、職員のパフォーマンスや士気を下げる。『うわさ話好き』は面接では見抜けなかったなぁ」

自分は「一緒に働きたくなる人か」と俯瞰して面接準備を

4人の採用担当経験者の声をまとめると、細かな差異はあれど、「うちの職場(店)に合うか」を軸に、基本的な礼儀やマナー、清潔感、やる気、こちらへの心遣いなど、普遍的な基準で判断していることがわかりました。そして、合否の基準は、「一緒に働きたい人かどうか」に行き着きます。面接があるということは不採用も当然ある。にもかかわらず、「落ちるわけない!」と高飛車な態度で受けに来られたら……。立場が反対なら、確かに気持ち良くないですよね。真摯な態度で向き合いさえすれば、希望する「働き方の条件」は相談していい。むしろしたほうがいい!あとはご縁。応募者多数であれば、職場の雰囲気や文化により合う人、条件がいい人が採用されます。厳しい言葉も聞かれましたが、「落ちることもあるよね~」と大らかな心持ちで臨むのも大事だと思いました!

<担当ライター:平山ゆりの>

5歳と2歳の息子を子育て中。出版社で雑誌記者・編集者を経て2012年よりフリーランス。書籍の編集・構成、雑誌やWEBの対談やインタビューを中心に活動する。息子2人に「今日もかわいいね。生まれてきてくれてありがとう!」と毎朝毎晩ハグ。あいさつと同じように習慣にすれば、男子の思春期以降もハグし続けてくれるんじゃないか仮説を地道に検証中。夫?元気です!(笑)

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