ひたすらゲームをするバイトが本当にあった!

学生探偵がアルバイトにまつわる疑問を徹底調査!

バイトスクープ 調査File.24

好きなことをバイトに!ゲームのバグ探し「デバッガー」

ひたすらゲームをするバイトが本当にあった!

今回の依頼内容

バイト時間中、ひたすらゲームができるバイトがあると聞きました。僕はゲーム好きなので、すごく興味があります。そして、好きなことをシゴトにできたら最高だと思います。でも、そんなバイト本当にあるんですか。どんなバイトなんでしょうか。

< 依頼者 > お餅の食べ過ぎで太ったくん(19)/大学生/兵庫県在住

今回の調査担当
  • 笠ちふみ(21)早稲田大学
    政治経済学部政治学科4年生

ひたすらゲームができるバイトの真相は?

バイト時間にひたすらゲームができるバイトがある!?ゲーム好きにはたまらないですね。好きなことでお給料がもらえるなんて、そんな良い話があるんでしょうか。謎に包まれている、ひたすらゲームができるバイトについて、『an』でインタビューさせていただいた高橋玲央奈さんからお話をうかがえることに!

ゲーム業界では「将軍」と呼ばれ、モヒカンがトレードマークの高橋さんは、ゲームの開発を専門に行う『株式会社グラティーク』の代表です。最近では中国の会社と協力してゲームを作っていて中国の会社から委託された専用のゴーグルにスマホを装着して遊ぶVRゲーム、いわゆる「スマホVR」も扱っているそうです。

ゲーム開発会社の立ち上げ、シゴトについて、高橋玲央奈さんのインタビューはコチラ

ひたすらゲームができるバイトが本当にあった!

―――バイト中にひたすらゲームができるバイトがあるって聞きました。そんな遊びみたいなバイトが本当にあるんですか。
遊びではないんですが、ひたすらゲームをするバイトはありますよ。それは「デバッガー」というシゴトです。ゲームがリリースされる前のテスト段階やリリース後に新規機能が追加される際に、ゲーム内の不具合「バグ」を見つけるシゴトです。ゲーム業界では、バグを探すことを「デバッグする」といい、デバッグする人のことを「デバッガー」と呼びます」

―――バグって、具体的にはなんですか?
ゲーム使用時にうまく操作が進められない部分をバグといいます。デバッグでは疑問も含めてバグとして報告してもらうこともあります。たとえば、ステージクリア後にコインが追加されることがありますよね。そのときに『ステージクリア!コイン獲得!』など表示がないと、なぜ追加されたのかをユーザーが理解できません。それもバグとして報告してもらいます」

―――どうやってバグを探すんですか?
「バグを探す方法は2つあります。1つ目が、テスト項目表に合わせて行うものです。たとえば、Aの段階で、Bの表示になることを確認してください、といったシナリオに合わせたテストをしてバグを探す方法。もし項目表の記載通りでなければ、バグとして報告します。ゲームにもよりますが、150項目ぐらいあります

―――150項目は、かなりの量ですね……。2つ目はなんですか?
「2つ目が、「モンキーテスト」と呼ばれるものです。モンキーテストは、ゲームをしながらいろいろな操作をしてみて異常な反応が出ないかを探す方法です。モンキーテストの操作は数えきれないほどあります。『このボタンは押さないだろう』など、開発者の意表をつくような操作をしてもらいます。こういった操作の結果、想定外の動きが起きたとすればそれがバグです。リリース後にバグが見つかると、大変なことになってしまうので入念に行います」

7時間ゲームをやり続ける。ゲーム好きには、たまらないバイト!

―――バイト代や勤務時間はどのくらいですか?ノルマはありますか?
「弊社では時給は1,000円~です。勤務時間は7時間で、追加で休憩が1時間入るようにしています。1日フルに入った場合、学生でも充分学業との両立はできるバイトだと思います。ノルマはありませんが、あまりに進捗が遅いとフォローに入ります」

―――7時間!?本当にひたすらゲームをするんですか?
本当にずーーっとゲームをしますね(笑)だからこそ、ゲーム好きという点が重要です。長時間ゲームをやり続けますから、自然と「好き」が前提条件になります。ほかにデバッガーに向いている人は、エンターテインメントが好きな人だと思います。ゲームをやり続けるといっても、デバッガーはただバグを見つけるだけではありません。見つけて、そのあとどう改善したらゲームが良くなるかまで考えるバイトなんです。改善の繰り返しです

―――ゲームをリリースする前のすごく大事なシゴトなんですね。遊びみたいなんて言ってすみません。実際に『グラティーク』で学生がはたらいていたことはありますか?
「過去に3名ほど学生のバイトがいました。ゲームづくりはプログラムを組むため理系向きと思われがちですが、実は文系理系は関係ありません。私自身が文系でしたし、ゲーム経験についても厳しい基準があるわけではありませんから、いろんな人がはたらいています。」

―――デバッガーのバイトをどこで見つけることができますか?
「『an』などの求人情報サービスやゲーム好きのコミュニティ内で求人情報が共有されています。フェイスブックなどのSNSを使って応募してくれる人も多いですね」

実際にデバッガーのバイトを体験してみました

少しずつ「デバッガー」のイメージがつかめてきました。実際にやってみないとわからない!ということで、デバッガーの体験をさせていただくことになりました!ゲームをすること自体、6年ぶりです。

「スマホゲームと「スマホVR」の2種類を体験して、感想を聞かせてください。遊んでいるときにやりづらさ、わかりづらさがあればそれをバグとして報告してください。頑張ってくださいね!」

デバッガーは、複数の機種のスマートフォンを使用して、バグを探します。これは機種によってバグの出方が異なるためだそうです。私が最初に体験したのは、『グラティーク』で開発中のパズルゲームです。特にやりにくさはなく、表示も見やすく指示もわかりやすかったです。バグはなさそうです。

次に、「スマホVR」のデバッガーを体験しました。この「スマホVR」は、スマホを専用のゴーグルに装着して、スマホでVRが楽しめる新機種です。今回は、狙撃ゲームを行いました。開発途中でまだ非公開とのこと。まだ公開されていないゲームを先に体験できるのは、デバッガーのシゴトの魅力ですね。

「このゲームは、リモコンを操作してVR画面内、前後左右の自分の視界を操作します。実際に進む方向を変えたり、ボタンで射撃を行ったりします。敵が出てきたら撃つこともできます」

と、高橋さんから説明を受けましたが、初めてのことで思うように操作ができません。壁やブロックに視界を阻まれ、右往左往しつつどうにかこうにか進んでいきます。結局、敵から攻撃を受けてゲームオーバーに。なかなか手ごわいゲームで、手汗が出てきました。

「いかがでしたか?」

視野がかなり限定されていて、見づらいですね………。左右の手が違う動きをする、という点も私のような初心者にはかなりやりづらいです。

「なるほど、参考になります。デバッガーは、ゲーム初心者の視点が大切なんです。ゲームに慣れすぎている人だと、バグに気づかず、なんとなく進めていってしまうんです」

デバッガーのバイトは、ゲーム制作において重要度の高いシゴト

―――デバッガーバイトの一番の魅力はどこにあると思いますか?
「「好き」が前提条件というお話をしましたが、ゲーム好きにとっては自分の好きなことをシゴトにできることが一番の魅力ですね。将来ゲーム業界ではたらきたい人にとってもいい経験になるんじゃないでしょうか」

―――デバッガーバイトをすることは、将来のキャリアにもつながるものでしょうか?
デバッガーはユーザー視点に一番近く、重要度が高いシゴトです。重要度の高いデバッガーバイトは、実力が認められると社員登用の話もあるんです。業界に関心をもっている人は、特にメリットがあると思います。ゲーム業界はこれからますます国境を超えるはずです。今はどの会社もグローバル展開を見据えてゲームを開発しています。ゲーム業界も国境を越えておもしろくなっていきますよ

取材協力)株式会社グラティーク
〒160-0022
東京都新宿区新宿5-11-4 龍生堂ビル
https://www.grateek.com/

撮影協力)株式会社ノヴィータ
https://www.novitanet.com/

学生探偵による[調査報告] File.24

学生探偵 / 笠ちふみによる報告

ゲームをひたすらやり続けるバイトがありました!しかも7時間続けてなんて驚きです。私は普段あまりゲームをしないので、7時間のゲームはきついなと思ってしまいましたが、ゲーム好きには、きっとたまらないバイトですね。今回お話を聞かせていただいた高橋さんは、好きなことをシゴトにすることはすごく楽しいとおっしゃっていました。バイトをするのにも、「好き」という気持ちは大切なんだと思いました。ゲーム好きのみなさん、ぜひデバッガーのバイトに挑戦してみてください!

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