学生探偵がアルバイトにまつわる疑問を徹底調査!

バイトスクープ 調査File.15

美術系スクールや大学には、こんなバイトが!?

おもしろいバイトに挑戦!
デッサンのヌードモデルのバイト

今回の依頼内容

新しいアルバイトを探している大学生です。せっかくだからおもしろいバイトをやってみたいと思って、探してみたら美術系のスクールや大学にデッサンのヌードモデルのバイトというものがありました。興味はあるけど、応募する勇気がありません。どういうバイトなのかとても気になるので、調査をお願いします!

< 依頼者 > P.N.こいのぼりさん(20)/大学生/神奈川県在住

今回の調査担当
  • 川島遼太郎(21) 法政大学キャリアデザイン学部3年生

実際にヌードモデルのバイトを体験してきました!

たしかにヌードモデルバイトの求人情報があったら目にとまりますよね。おもしろそうなバイトです。大学3年生の僕の周りにはいろいろなバイトを経験した人がいますが、ヌードモデルのバイトの経験をしたことがある人はいませんでした。その実態は謎に包まれています。僕の「十八番(おはこ)」は体当たり取材。ということで、体当たり調査をしてきました。もちろん初ヌードモデルのバイトです。

初のヌードモデル!いざ、バイト先へ

PM13:00
東京都内のとあるレンタルスペースにやってきました。太陽の日差しがまぶしく、都会の喧噪から離れたとても静かな場所です。ここでデッサン会のヌードモデルを体験させてもらいます。

PM13:10
今回のデッサン会は東京藝術大学の学生4人に協力していただきました。デザイン科と油絵科のメンバー構成です。今回のデッサンは13:30から15:30まで。デッサンスタート前に打ち合わせを行います。打ち合わせでは、ヌードモデル中のポーズや時間配分などを決めました。デッサンの時間は約2時間で、モデルは長時間ずっと同じポーズを取るのではなく、こまめに休憩を入れながら進めていくそうです。20分モデル、10分休憩という感じです。休憩の取りかたも、そのつど相談をして決めるそうなので、ヌードモデル初心者でも安心です。「お腹が痛くなったら、言ってくださいね」なんて、気遣いの声までいただきました。

いよいよヌードモデルのバイト……

ヌードモデルは、思っていたよりも厚待遇でした。休憩中に、ひとりきりになれる専用の控え室があり、飲み物の用意も。「いよいよか」と覚悟を決めて、服を脱いでいる間に芸大の学生の皆さんの準備も着々と進んでいます。画材もさまざまで、色鉛筆や油性マジックペンなどが広げられていました。

デッサンスタート!

PM13:30(スタートから0分)
僕は『椅子に座り、足を組んで、優雅に本を読んでいる』ポーズにしました。
デッサン会のメンバーが、ヌードモデルバイトが初めての僕のために、好きなポーズでいいですよと気を遣ってくれたからです。ほかにも、音楽を聴きながらヌードモデルをする人もいるそうです。

最初の5分が精神的につらいです。さっき知り合った人の前に、裸でいる。と意識すると恥ずかしくなってきました。心を「無」にする努力をします。

芸大の学生の皆さんはとても穏やかな雰囲気で会話が多いと思っていましたが、いざ始まるとメンバーの表情が急変。すさまじい集中力で、現場には、紙に鉛筆を走らせる音しか聞こえてきません。
デザイン科の学生は角度や全体のバランスを細かく見ているようでした。
一方で油絵科の学生はじっとこちらを見つめています。何かを感じ取っているのでしょうか。

PM13:40(スタートから10分)
初めてのモデルということで、早めに一度休憩。休憩後も同じポーズが取れるように椅子や床、モデルの体にテープを貼ります。自分で貼れないところは手伝ってもらいました。
たった10分でも、左足をのせていた右太ももあたりの皮膚は真っ赤です。しかしまだまだ余裕です。思っていたよりも楽です(この後の悲劇を知らず)。

PM13:45(スタートから15分)
休憩終了、デッサンスタートです。ここからはヌードモデルの時間が20分になります。テープを貼っていても同じポーズをとるのは難しいです。体にしっかり記憶させておくべきでした。

PM14:05(スタートから35分)
やっと休憩という思いです。20分がとても長く感じました。
デッサン会のメンバーの視線は気にならず、気になるのは身体の違和感。特に足にしびれが出てきました。休憩は動くことができますが、デッサン中は少しでも動いたりすると作画に影響があるので動かないように身体に力が入ります。しかし意識すると逆につらいですね。休憩時間中も芸大の学生の皆さんは、何か描き足したりしています。モデルが休んでいても、記憶を頼りに描き続けるそうです。

14:25(スタートから55分)
ヌードモデル再開から10分。これはやばい。突然足が痛くなってきました。足の血の流れが止まっている感じがします。しかし、手はそれほど痛くありません。ポーズによって負担のかかり具合が全然違うみたいです。

PM14:35(スタートから65分)
休憩といわれても体勢を変えることができず、椅子から立ち上がれません。
足を抱えて痛がっていると、デッサン会のメンバーの1人が、「足を組むポーズというのは、組んだほうの足に重心が偏るのでお尻の半分に負担がかかり、時間が経つに連れて体勢維持がとても難しいんですよ。難易度はかなり高いです」と教えてくれました。まさに実感しています。最初に言って欲しかった……。

絵も段々と仕上がってきた様子です。でも時間が足りないと焦るデッサン会のメンバー。
ヌードモデルデッサンは時間との闘いみたいですね。

PM15:00(スタートから90分)
足が痛すぎて動けません。うずくまっています。
デッサンも完成してきた模様ですが、僕自身はそれどころではなく、ストレッチやジャンプなど、とにかく足の感覚を取り戻す努力をしました。ヌードモデルのバイトがまさか体力勝負だなんて、僕はまったく予想していませんでした。

PM15:05(スタートから95分)
最後のモデル時間です。当然、足の感覚は戻るわけもなく、必死の思いでポーズを取ります。
自分が裸かどうかなんて、もうどうでも良くなってきました。

PM15:25(スタートから115分)
やっと終わった……という気持ちです。途中から頭が真っ白でした。背中には椅子の跡が残っています。顔の表情なども、変えると絵に影響を与えてしまうので、必死にポーカーフェイス。裸になっていることを忘れていました。

ヌードモデル『立ちポーズ』に挑戦!

最後に5分間だけ『立ちポーズ』に挑戦しました。
誰もが想像するモデルのポーズは立っている姿だと思います。しかし『立ちポーズ』はヌードモデル初心者にとってはかなり難易度の高いもの。デッサン会のメンバーも「ヌードモデル初めてなんだし、立ちポーズはしなくていいですよ」と言ってくれましたが、体を張るのが僕!5分間だけチャレンジさせてもらいました!

PM15:30(スタートから120分)
意気込んでみたものの、視線をどこに向ければいいのやら。先ほどまでは視線が気にならなくなっていたのに、僕を凝視するみなさんと目が合いそうで怖いです。5分がとても長く感じます。
先ほどの2時間の『椅子に座り、足を組んで、優雅に本を読んでいる』ポーズよりは確かに楽かもしれません。人の本来の姿ですからね。

PM15:35(スタートから125分)
終わりかと思いきや、もう少し時間が欲しいということで2分延長。
ここまで来たら2分でも5分でも来やがれ!という思いです。

デッサン終了!

PM15:37(スタートから127分)
長いようで短いような、まるで遠足の帰り道の気分です。やっと服を着ることができます。
心身共にものすごく疲れましたが、何かを乗り越えられたような気がしています。人として成長したにちがいありません。芸大の学生の皆さんも、満足の様子です。

特別に、仕上がった作品を撮影させていただきました

自分がこんなにかっこよく絵になるなんて、とても感動です。でも裸はやっぱり少し恥ずかしいですね。

約5分の立ちポーズのデッサンはこちら。モデルは自分なのにかっこいい〜と声をもらしてしまいました。身体を張ったかいがありました。

PM16:00
これでバイトは終了です。芸大の学生の皆さんは右も左もわからない素人の僕を気遣ってくださり、とても安心のデッサン会でした。
また次回もやることがあるなら、同じメンバーがいいですね。

学生探偵による[調査報告] File.15

学生探偵 / 川島遼太郎による報告

ヌードモデルのバイトはイメージしていた「おもしろい」というより「体を張る」バイトでした。肉体労働といっても過言ではないと思います。ヌードモデルのバイトをやってみたい人の気持ちを後押しする一番のポイントは「自分に自信がつく」ことだと思います。ヌードモデルのバイトを経験してみて、僕も少し自分に自信がついた気がしました。人前で裸になるなんて、そうそうできない経験です。今後、僕に振りかかる大抵のことは、乗り越えられそうな気がしています。普段はヌードモデルOKのモデルさんのいる事務所にオファーすることが多いとのことで、学生のバイトを募集することは少ないそうです。お給料は、デッサン会の規模やスクールによってさまざまで、依頼者が決めるケースが多いとのことです。
控え室で服を脱ぐ瞬間さえ乗り切れば、あとはどうにでもなれ!と精神的に楽になりますので、ご安心を。

バイトスクープ調査履歴 Back number

今までにお引き受けした調査内容がお読みいただけます。

バイトスクープ探偵File Detective file

調査をお引き受けする学生探偵をご紹介いたします。

  • 学生探偵 No.01

    調査担当者

    藤井愛乃(21)

    早稲田大学政治経済学部3年生

    子どものころの夢はスーパーのレジ打ち。レジのお金はすべてレジ打ちのおばさんのものになると思っていた。大学では公共経済を学んでいるが数字が苦手。食べることが大好きなので将来はなんらかの形で食に携わりたいと考えている。

    調査担当
  • 学生探偵 No.02

    調査担当者

    中村史(21)

    早稲田大学政治経済学部3年生

    和歌山県出身。趣味はランニング。この前は富士山マラソンを無事完走!しかしその後、全身筋肉痛になりおばあちゃん生活を余儀なくされる。よく「ランニングの何が楽しいの?」と聞かれるが本人もよくわかっていない。

    調査担当
  • 学生探偵 No.03

    調査担当者

    永田紗也(22)

    法政大学キャリアデザイン学部3年生

    大学生になって、おみくじデビュー。それまで引いたことがなかった。のちに引いた、人生二回目のおみくじが一回目とまったく同じもの。運がいいのか悪いのか。大学では人生設計について学んでいるが、最近の一番の悩みは本人自身の人生設計について。答えが見つからない場合は、おみくじで決める予定。

  • 学生探偵 No.04

    調査担当者

    高野汐音(21)

    上智大学文学部哲学科3年生

    高校時代、何かに目覚め哲学科に進学したが、当時何に目覚めたのかは今になってはわからない。趣味は映画とお笑いで、同じ映画を9回観たり、好きな芸人の単独ライブのために1人で遠征したりするので、まわりの友人たちが若干ひいている。

  • 学生探偵 No.05

    調査担当者

    稲垣佳乃子(23)

    同志社大学法学部政治学科4回生

    好きな食べ物は、お味噌汁。好きなことは、読書と散歩。超猫背なのも作用して「おばあちゃんみたいだね」とよく言われてしまう。睡眠は平均8時間。それでも、毎日眠くてたまらないので、眠気が押し寄せる病気ではないか?と内心、心配している。

  • 学生探偵 No.06

    調査担当者

    笠ちふみ(20)

    早稲田大学政治経済学部政治学科3年

    なぜか昔から、ものを収集することが好き。鉛筆などの文房具から始まり、今はなんとなく猫グッズを集めている。ちなみに本人は犬派だが、顔はどちらかというと猫に似ているらしい。

    調査担当
  • 学生探偵 No.07

    調査担当者

    葛祐実(20)

    慶應義塾大学総合政策学部3年

    4人兄妹の3番目、次女。兄と姉のいいとこ取りをしてきた人生を歩んでいる。熱しにくく冷めにくい性格で、趣味は多くないが一度好きになるとそれに夢中になって周りが見えなくなることもしばしば。最近は妹の影響でプロ野球の結果にそわそわする。

    調査担当
  • 学生探偵 No.08

    調査担当者

    藤井初芽(20)

    法政大学文学部地理学科3年

    徳島県出身。愛称は「はじめちゃん」。地理を専門的に学ぶ大学生。K-POPが大好きでアイドルを追い国内・国外問わず、さまざまな土地を旅している。好きな液体は豆乳紅茶、固体部門では白玉と母自家製のミートソース。

    調査担当
  • 学生探偵 No.09

    調査担当者

    川島遼太郎(21)

    法政大学キャリアデザイン学部3年生

    好きな言葉は「一日一善」。いつか必ず積み上げた善がかえってくると本気で思っているが、ピンチになるとすぐ善を使おうとするので、積み上がっているのかは不明。ロックバンドが大好きで、ライブに行くといつも頭を振っているが、次の日には必ず腰痛になる。

    調査担当
  • 学生探偵 No.10

    調査担当者

    山中泰宏(21)

    國學院大學文学部史学科3年生

    日本文化が大好きな大学生。中学生のころから剣術や居合術などの古武術をマイペースに続け、大学では日本史を学んでいる。生まれる時代を間違えたように見えて、実は流行にはそこそこ敏感。結局のところ、なんやかんやで現代っ子。

    調査担当

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