学生探偵がアルバイトにまつわる疑問を徹底調査!

バイトスクープ 調査File.05

ぶち好きじゃけー、雇ってくれん?

野球がきっかけで広島好きに!
広島のアンテナショップで接客バイトしたいが、
やはり広島県出身者が優先されるのか?

今回の依頼内容

『広島カープ』のファンで、応援しているうちに広島のことも好きになりました。より深く広島を知るために、広島のアンテナショップで接客バイトをしてみたいのですが、ぼくは神奈川県出身で広島にはなんの関係もありません。やはり、広島県のアンテナショップでは広島県出身者のほうが採用されやすいのでしょうか?

< 依頼者 > P.N.しおしおさん(23)/フリーター/神奈川県横浜市在住

今回の調査担当
  • 高野汐音(21)上智大学文学部哲学科3年

広島のアンテナショップ
『TAU』に行ってみました

東京にある広島県のアンテナ(ブランド)ショップといえば、銀座の『TAU』(たう)が知られています。『TAU』は広島県内の企業が、広島県から委託を受けて運営しているそうです。地下1階から3階まである大きな建物で、ショッピングフロアだけでなく、瀬戸内の食材を使ったレストランやイタリアンバルもあって、広島県産の食材や、瀬戸内の海の幸を活かした料理を味わうことができます。ちなみにショップ名のTAU(たう)は広島の方言で「届く」という意味だそうです。

事前にアポイントを入れていたので、1階でジェラート売り場のスタッフさんにその旨を伝えると、3階に案内されました。途中の2階には『広島カープ』のグッズが……。あとで見ることにします。

さっそく村上店長を直撃しました

『TAU』店長 村上祥平さん
広島県鞆の浦出身。大学卒業後、人材サービス会社に入社。その後、地元に貢献できるシゴトがしたいと考え『TAU』オープン時から店長に。業務上、広島県への出張も多いものの、忙し過ぎて実家に顔を出す暇もほとんどなくとんぼ返りが常なのだとか。

―――単刀直入にお聞きします。『TAU』ではやはり広島県出身者のかたが採用されやすいのでしょうか?

村上さん「いえ、そんなことはないですよ。実際、いまはたらいてくれている接客バイトの中で広島県出身者は7人、全部で14人なので半分です」

―――でも、やっぱり広島県出身者が応募すると評価は高いのではないですか?

村上さん「そうですね(しばし考え込む)。確かに『おっ!』とは思いますが、大事なのは『広島県やこのお店にどのような興味を持ってくれているか』なので、出身地が採用に直結することは、やはりありません。面接のときに、県外のかたには『広島県にどういうイメージを持っているか』を聞いていますが、それも選考の一環というよりは、私が興味あるので聞いている感じです。選考に、広島県出身者かどうかは関係ありません!」

―――では選考のポイントはなんなのでしょうか?

村上さん「人柄と、広島県に対してどのくらい興味を持ってくれているかを重視しています。出身県に関わらず『広島が好き!』と広島愛をアピールされると、弱いです(笑)。販売員の経験や広島県に関する知識が多いか少ないかなどは、ほとんど気にしていません」

―――でも……、しつこくてすみません。人柄の良さが同じで、広島愛も同じ程度の二人が残ったとして、片や広島県出身、片やそうでなかったら、広島県出身者に気持ちが向きますよね?

村上さん「まあ、もしそんなケースがあれば、そうかもしれませんが……(笑)。ほんとに、広島県出身かどうかは、あまり関係ないですから」

―――なるほど、ありがとうございます。ちなみに、アンテナショップではたらくおもしろさはどこにあると思いますか?

村上さん「定期的に広島県に関するイベントを開催しているので、それらを通じて広島県の魅力を肌で感じられるところですね。『広島カープ』の選手を招いてトークショーを開催するので、カープファンのスタッフにはたまらないイベントになっていると思います」

―――反対に、アンテナショップではたらく難しさはありますか?

村上さん「やはりお客さまはスタッフ全員が広島県出身だというつもりでいらっしゃいますから、突然地元の話をされたり、広島県のコアな話題を振られたり、広島県出身者であることを前提とした質問をされることはあります」

―――県外出身者のスタッフは、そういった場合はどう対応するのですか?

村上さん「早めに『私は県外出身者です』とお客さまに伝えるといいと思います。そうすればお客さまが逆に広島について教えてくださることもあります。ただ、オープン時からはたらいているスタッフは、県外出身者でもずいぶん知識が豊富ですし、はたらいていくうちにどんどん知識はつけられますから、そんなに心配することはないと思います。たとえば、お店で取り扱う商品のメーカーのかたが来店されたときに、いろいろと情報を教えてくれたり、もちろんベテランスタッフがレクチャーすることもありますしね」

―――接客バイトの募集が出やすいのはいつ頃ですか?

村上さん「ありがたいことにうちはスタッフの定着がよく、それほど出入りがない状況なので、明確にいつとは言えません。2017年4月にリニューアルオープンするので、その際には増員があると思いますよ」

せっかくなので、アンテナショップの
接客バイトを体験させてもらいました

『TAU』ではたらくことになった新人スタッフは、まずレジ業務を担当するそうです。その中で商品の知識や「どの商品が売れているのか」などの動きを把握したあと、商品をディスプレイする品出し作業を任せてもらえます。そこからさらに経験を積むと、発注業務を任せられますが、これは店の売上をも左右する重要なシゴトのため、かなりのベテランスタッフに限られるそうです。ほかに「イベントコーナーの商品陳列の方法をスタッフ同士で話し合って決める」といった共同作業もあるそうです。取材時(2017年2月末)は広島の呉が舞台のアニメ映画『この世界の片隅に』のグッズが並んでいました。私も観ましたが、戦時中の呉の日常をあたたかなタッチで切り取った映画で、今まで陰惨なイメージが強かった戦争映画の新しいあり方を提示した作品で、そんな気持ちを思い出しながらグッズをチェックしました。

広島といえば『広島カープ』、次に『もみじまんじゅう』などが連想されるかと思うのですが、店内にはほかにもレモンやカキ、またそれらの加工食品が数多く並んでいました。ちなみに『TAU』で一番の売れ筋商品は『はっさく大福』!毎日入荷するそうなので、皆さんも機会があればぜひ食べてみてくださいね。

大事な情報を忘れていました!
素通りした2階には『広島カープ』のグッズがあふれんばかりに置いてあります。今回の調査後に、私が吸い寄せられのは言うまでもありません。

学生探偵による【調査報告】 File.05

学生探偵 / 高野汐音による報告

広島県出身者でなくても、アンテナショップで接客バイトすることにはなんの支障もないようです。採用されるためのポイントは、広島県やアンテナショップへの愛を示すこと。その愛がどれほど深いかをアピールすることが重要だと思われます。調査依頼をくれたしおしおさん、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

バイトスクープ調査履歴 Back number

今までにお引き受けした調査内容がお読みいただけます。

バイトスクープ探偵File Detective file

調査をお引き受けする学生探偵をご紹介いたします。

  • 学生探偵 No.01

    調査担当者

    藤井愛乃(21)

    早稲田大学政治経済学部3年生

    子どものころの夢はスーパーのレジ打ち。レジのお金はすべてレジ打ちのおばさんのものになると思っていた。大学では公共経済を学んでいるが数字が苦手。食べることが大好きなので将来はなんらかの形で食に携わりたいと考えている。

    調査担当
  • 学生探偵 No.02

    調査担当者

    中村史(21)

    早稲田大学政治経済学部3年生

    和歌山県出身。趣味はランニング。この前は富士山マラソンを無事完走!しかしその後、全身筋肉痛になりおばあちゃん生活を余儀なくされる。よく「ランニングの何が楽しいの?」と聞かれるが本人もよくわかっていない。

    調査担当
  • 学生探偵 No.03

    調査担当者

    永田紗也(22)

    法政大学キャリアデザイン学部3年生

    大学生になって、おみくじデビュー。それまで引いたことがなかった。のちに引いた、人生二回目のおみくじが一回目とまったく同じもの。運がいいのか悪いのか。大学では人生設計について学んでいるが、最近の一番の悩みは本人自身の人生設計について。答えが見つからない場合は、おみくじで決める予定。

  • 学生探偵 No.04

    調査担当者

    高野汐音(21)

    上智大学文学部哲学科3年生

    高校時代、何かに目覚め哲学科に進学したが、当時何に目覚めたのかは今になってはわからない。趣味は映画とお笑いで、同じ映画を9回観たり、好きな芸人の単独ライブのために1人で遠征したりするので、まわりの友人たちが若干ひいている。

  • 学生探偵 No.05

    調査担当者

    稲垣佳乃子(23)

    同志社大学法学部政治学科4回生

    好きな食べ物は、お味噌汁。好きなことは、読書と散歩。超猫背なのも作用して「おばあちゃんみたいだね」とよく言われてしまう。睡眠は平均8時間。それでも、毎日眠くてたまらないので、眠気が押し寄せる病気ではないか?と内心、心配している。

  • 学生探偵 No.06

    調査担当者

    笠ちふみ(20)

    早稲田大学政治経済学部政治学科3年

    なぜか昔から、ものを収集することが好き。鉛筆などの文房具から始まり、今はなんとなく猫グッズを集めている。ちなみに本人は犬派だが、顔はどちらかというと猫に似ているらしい。

    調査担当
  • 学生探偵 No.07

    調査担当者

    葛祐実(20)

    慶應義塾大学総合政策学部3年

    4人兄妹の3番目、次女。兄と姉のいいとこ取りをしてきた人生を歩んでいる。熱しにくく冷めにくい性格で、趣味は多くないが一度好きになるとそれに夢中になって周りが見えなくなることもしばしば。最近は妹の影響でプロ野球の結果にそわそわする。

    調査担当
  • 学生探偵 No.08

    調査担当者

    藤井初芽(20)

    法政大学文学部地理学科3年

    徳島県出身。愛称は「はじめちゃん」。地理を専門的に学ぶ大学生。K-POPが大好きでアイドルを追い国内・国外問わず、さまざまな土地を旅している。好きな液体は豆乳紅茶、固体部門では白玉と母自家製のミートソース。

    調査担当

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