学生探偵がアルバイトにまつわる疑問を徹底調査!

バイトスクープ 調査File.04

気まずい空気はできれば避けたい⁉

熱唱中の室内。
カラオケ店のアルバイトは、
部屋に入るとき躊躇するのか?

今回の依頼内容

私はカラオケが好きでよく利用するのですが、スタッフがドリンクやフードを持って部屋に入ってくると、恥ずかしくて歌うのをやめてしまいます。もしかして、カラオケバイトのスタッフのかたも大熱唱する私を見て部屋に入るのを躊躇したり悩んだりしているのでしょうか?

< 依頼者 > P.N. たくみんさん(21)/大学生/千葉県在住

今回の調査担当
  • 永田紗也(21) 法政大学キャリアデザイン学部2年生

実際に、探偵仲間とカラオケに行ってみた。

訪ねたのは、『JOYSOUND品川港南口店』。品川駅から徒歩5分ほどの場所にあります。探偵仲間のよしのちゃんを強引に誘い、2人で一般のお客さまと同じように入店しました。早速、ドリンクを頼んで、2人で曲選び。バラードや落ち着いた曲は避け、できるだけ熱唱系を選びました。流れてきた楽曲に合わせ、2人で大熱唱。ドリンクを持ってきたアルバイトスタッフ(以下、スタッフ)が引くほどの大声を張り上げます。

ほどなく、カラオケ店の部屋のガラス越しに人のケハイが!

来ました。男性のスタッフのようです。私たちはさらに力を込めて熱唱します。喉を潤したいので、ドリンクを持って入ってきてほしいのですが、「入れてなるものか!」という気持ちにもなり、なんだか複雑な心境です。しかし、そんな私たちの複雑な心境を気にすることもなく、ドアノックが店内に響き、ひと呼吸おいてスタッフは悩むことなく入ってきました。

スタッフ「失礼いたします。こちら柚子蜜サワーとジンジャエールでございます」

―――すみません、今、私たち大熱唱していたと思うのですが、入るとき躊躇されませんでしたか?

スタッフ「え?躊躇?しないです、躊躇なんかしないですよ。僕もカラオケが大好きなので、気持ちよく歌っていらっしゃるお客さまを見るとうれしくなることはありますが、熱唱されていても入室を悩んだり、緊張したりすることはありません」

どうやらまったく躊躇も悩みもしていない様子です。でも、たまたま度胸のあるスタッフに当たっただけかもしれません。そこで、カラオケバイトの調査目的を打ち明けて、次の注文のデリバリーはほかの人になるように手配をお願いし、その上で「枝豆」と「砂肝」「男気たこ焼き」を注文しました。注文したメニューから推察できるかもしれませんが、手伝いに来てくれたはずのよしのちゃんが、柚子蜜サワーで酔っ払い始めています。

しばらくして、トレーを片手にやってきたのは先ほどとは違う女性のスタッフ。しかし、私たちの大熱唱にも構わず、同じように何の躊躇も悩みもなくドアノックのあとに入室してきました。まだまだ声が小さいということでしょうか。

スタッフ「失礼いたします。こちらが枝豆でございます。そしてこちらが…」

―――あのー、今、入ってこられたとき、躊躇されましたか?

スタッフ「い、いいえ、まったく」

―――私たち、スタッフさんが入室をとまどうくらいの大熱唱をしていたつもりなのですが……

スタッフ「大熱唱されていても、まったく気にはなりません。私たちスタッフは、お客さまが歌っていても、歌っていなくても、悩まずに入ります。カラオケバイトは、それがシゴトですから!」

ということで、スタッフの2人とも、まったく躊躇はないようでした。依頼者のたくみんさん、心配は無用です。今後も思い切りシャウトしてください!

カラオケバイトのスタッフはどんな研修や教育を受けるのか?社員さんに話を聞いてみた

どうやらスタッフは誰も入室に躊躇しない、悩まないということはわかったのですが、そういう指導を受けるのでしょうか?カラオケバイトの真相を突き止めるべく、『JOYSOUND品川港南口店』を運営する株式会社スタンダードの広報担当である野原朝哉さんにお話をうかがいました。

―――カラオケバイトのスタッフのかたは誰も躊躇せず、悩まずに入室するものなのでしょうか?

「私どもとしては、躊躇わず入室するよう指導しています。カラオケ店の部屋には、条例で決められているため、ガラス窓が必ず設置してあります。そこからお客さまの様子を見て、ノックして「失礼いたします」と声をかけ、少し間をおいて入室する、これがルールです。お客さまの熱唱を止めてしまうことも確かにあるのですが、温かいものを温かいうちに、冷たいものを冷たいうちに、というサービスの基本を優先しています。曲の合間や間奏を待つと、オペレーション上、遅れが発生してしまうのも理由のひとつです。遅れが発生すると次のお客さま、また次のお客さまをお待たせしてしまうことになるため、忙しい時間帯は特に素早い対応が求められます」

―――おいしいものをおいしいうちに提供するのも大切なサービスということですね。

「そうですね。あと、最近のお客さまは、スタッフの入室をそれほど気にされないかたが多いです。最近のカラオケは、歌う様子を撮影できる機能などもあるのですが、その撮影中など、入室してほしくないタイミングの場合、そもそも注文をされません。お客さま自身がタイミングを見計らってくださる場合も多いのです。さらに、昔に比べて皆さん歌が上手ですから、恥ずかしがるかたも以前と比べて減っているように感じますよ」

―――カラオケバイトを新しくはじめるスタッフは何から教わるのでしょうか?

「まず新人スタッフはサービスの基本として、ドリンクやフードの提供、そして室内外の掃除から指導を行います。その後、慣れてくればドリンクのつくりかたや調理など、キッチンのシゴトを覚えます。カラオケ店は、飲食店と違いキッチンとホールが別れていない場合が多く、ベテランスタッフは両方のシゴトをすることが多いです。そして最終的には受付を任されます。受付スタッフは、接客はもちろん、すべての業務を理解して、ほかのスタッフに的確な指示をすることが求められます。また、受付は店の顔でもありますので熟練スタッフが任されます。みなさんが店に来て1番はじめに顔を合わせる受付スタッフが、実はお店の顔といえる大ベテランなんですよ」

学生探偵による【調査報告】 File.04

学生探偵 / 永田紗也による報告

カラオケバイトのスタッフはお客さまが熱唱中であっても入室するとき、まったくといっていいほど躊躇しないことがわかりました。私もどちらかというと歌を中断してしまうタイプだったのですが、お客さんとして遊びに行ったときは、気にせず楽しんだほうがいいなと改めて感じました!

バイトスクープ調査履歴 Back number

今までにお引き受けした調査内容がお読みいただけます。

バイトスクープ探偵File Detective file

調査をお引き受けする学生探偵をご紹介いたします。

  • 学生探偵 No.01

    調査担当者

    藤井愛乃(21)

    早稲田大学政治経済学部3年生

    子どものころの夢はスーパーのレジ打ち。レジのお金はすべてレジ打ちのおばさんのものになると思っていた。大学では公共経済を学んでいるが数字が苦手。食べることが大好きなので将来はなんらかの形で食に携わりたいと考えている。

    調査担当
  • 学生探偵 No.02

    調査担当者

    中村史(21)

    早稲田大学政治経済学部3年生

    和歌山県出身。趣味はランニング。この前は富士山マラソンを無事完走!しかしその後、全身筋肉痛になりおばあちゃん生活を余儀なくされる。よく「ランニングの何が楽しいの?」と聞かれるが本人もよくわかっていない。

    調査担当
  • 学生探偵 No.03

    調査担当者

    永田紗也(22)

    法政大学キャリアデザイン学部3年生

    大学生になって、おみくじデビュー。それまで引いたことがなかった。のちに引いた、人生二回目のおみくじが一回目とまったく同じもの。運がいいのか悪いのか。大学では人生設計について学んでいるが、最近の一番の悩みは本人自身の人生設計について。答えが見つからない場合は、おみくじで決める予定。

  • 学生探偵 No.04

    調査担当者

    高野汐音(21)

    上智大学文学部哲学科3年生

    高校時代、何かに目覚め哲学科に進学したが、当時何に目覚めたのかは今になってはわからない。趣味は映画とお笑いで、同じ映画を9回観たり、好きな芸人の単独ライブのために1人で遠征したりするので、まわりの友人たちが若干ひいている。

  • 学生探偵 No.05

    調査担当者

    稲垣佳乃子(23)

    同志社大学法学部政治学科4回生

    好きな食べ物は、お味噌汁。好きなことは、読書と散歩。超猫背なのも作用して「おばあちゃんみたいだね」とよく言われてしまう。睡眠は平均8時間。それでも、毎日眠くてたまらないので、眠気が押し寄せる病気ではないか?と内心、心配している。

  • 学生探偵 No.06

    調査担当者

    笠ちふみ(20)

    早稲田大学政治経済学部政治学科3年

    なぜか昔から、ものを収集することが好き。鉛筆などの文房具から始まり、今はなんとなく猫グッズを集めている。ちなみに本人は犬派だが、顔はどちらかというと猫に似ているらしい。

    調査担当
  • 学生探偵 No.07

    調査担当者

    葛祐実(20)

    慶應義塾大学総合政策学部3年

    4人兄妹の3番目、次女。兄と姉のいいとこ取りをしてきた人生を歩んでいる。熱しにくく冷めにくい性格で、趣味は多くないが一度好きになるとそれに夢中になって周りが見えなくなることもしばしば。最近は妹の影響でプロ野球の結果にそわそわする。

    調査担当
  • 学生探偵 No.08

    調査担当者

    藤井初芽(20)

    法政大学文学部地理学科3年

    徳島県出身。愛称は「はじめちゃん」。地理を専門的に学ぶ大学生。K-POPが大好きでアイドルを追い国内・国外問わず、さまざまな土地を旅している。好きな液体は豆乳紅茶、固体部門では白玉と母自家製のミートソース。

    調査担当

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