本当にオープニングスタッフは、はたらきやすいのか?

学生探偵がアルバイトにまつわる疑問を徹底調査!

バイトスクープ 調査File.02

求人情報でよく見かけるこの言葉

「オープニングスタッフだから、はたらきやすい!」は本当なのか?顔出しNG大学生の本音トーク

今回の依頼内容

生まれて初めてアルバイトをしてみたいと思っています。求人広告を見ていると「オープニングスタッフ募集!オープニングだからはたらきやすくて楽しい!」と書いてあるのをよく見かけます。実際、オープニングスタッフってはたらきやすいのでしょうか?

< 依頼者 > P.N. こんすけさん(17)/高校生/東京都世田谷区在住

今回の調査担当
  • 永田紗也(21)法政大学
    キャリアデザイン学部2年生

オープニングスタッフの応募経験を振り返ってみると……

実は私も、オープニングスタッフのバイトを探していたときに同じような疑問を持ったことがあります。求人広告には「みんな一緒のスタートだから安心ではたらきやすい!」といったPRが書いてあったので、電話時に「なぜ安心ではたらきやすいのか」を聞いてみたことがあります。

そのときに次のような説明を受けた記憶があります。

  • ・新しいお店はバイトもみんな入って間もないので、知識に差がないからはたらきやすい
  • ・バイト同士すぐ仲がよくなる
  • ・お店のルールがまだ決まっていないのでバイトのアイデアも積極的に活用する
  • ・イチから一緒にお店をつくっていく醍醐味がある

ほかにもいろいろお話しいただいた中で、バイトを募集するお店側としては、やはり人間関係のつくりやすさがオープニングスタッフのおすすめポイントのようでした。

実際のオープニングスタッフ経験者に話を聞いてみた!

オープニングスタッフ経験者の声を実際に聞いてみようと思い、大学生3人に集まってもらい座談会を開いてみました。

司会 永田紗也
座談会メンバー

  • ・しお(20) オープニングスタッフ経験:サラダ屋
  • ・あき(20) オープニングスタッフ経験:居酒屋、肉バル
  • ・ロワ(20) オープニングスタッフ経験:肉バル

――― まず簡単に自己紹介とオープニングスタッフ経験についてお聞きします。

しお「しおです。サラダ屋でアルバイトをして7ヶ月になります。大学近辺でバイト先を探していて、自分の条件に合っていたのとオープニングスタッフと書いてあったので決めました。特にオープニングスタッフで探していたわけではないんですが、せっかくならと思って」

あき「あきです。居酒屋と肉バルのオープニングスタッフ経験があります。居酒屋の方は1年ほど続けています。これは高時給で探していて、かつオープニングスタッフだったので選びました。初めてのバイトは友だちの紹介で、その時の経験から友だちがいる大切さや人間関係の大切さ重視していたので、オープニングスタッフがよかったです」

ロワ「ロワです。あきと同じ肉バルでオープニングスタッフを経験し、3ヶ月続けました。雰囲気のいいおしゃれなところではたらきたくて、オープニングスタッフならラッキーだと思って応募しました」

――― 今回、顔出しNGということですが、辞めたバイト先の人に知られたくないからでしょうか?

ロワ「はい、まだ続けている知り合いもいますし、次のバイトを探すときに、何かのきっかけで、応募している先に知られちゃう可能性もありますし…」

しお・あき・ロワ顔が出せない分、すべて本音で話します!

――― わかりました。ではオープニングスタッフを実際にやってみた印象を教えてください。

オープニングスタッフ肯定派

しお「私はオープニングスタッフ、おすすめです!個人店の新規立ち上げだったからか全員同時に入りました。みんな一緒に始めるから友だちがつくりやすいと思います。仲良くなったバイト先の友だちと遊びに行くことも多いです」

あき「仲いいんですね!肉バルは個人経営ではなく数店舗ある小規模チェーンでした。スタッフ募集も2ヶ月くらいやっていて、私たちは最後に入ったから1ヶ月前とかから来ていたバイトもいました。だから人間関係がすでにできていた部分もあって……、まあまあでしょうか」

――― 店舗の規模やバイトが一斉に入ったかどうかも関わってくるんですね。

しお「バイトでもお店を立ち上げる段階から関われたのは楽しかったです。サラダのメニューを実際につくって、試食して、改善していくのがすごく楽しかった!制服もみんなで選んで、それも楽しかったです」

ロワ「すごい!いろいろやらせてもらえるんですね。でも、私は肉バルでいろいろ決めるのは面倒だったからな……」

しお「店長が最初から言ってくれていたのが、将来自分のお店を持ちたい人には特におすすめということ。私自身、将来はお店が持てたらいいなと思っているのでとても勉強になっています!イチから考えたり、つくるのが好きな人には、オープニングスタッフは楽しいと思いますよ」

オープニングスタッフ中立派

あき「やっぱり店舗の規模によって違うんじゃないかな?私は、居酒屋と肉バルの2つのオープニングスタッフを経験してそう感じました」

――― 店舗の規模というと具体的には?

あき「居酒屋は駅前にある大型チェーン店なんです。他店舗で研修を受けて、オープニングスタッフといっても余裕がありました。大型チェーンなのでマニュアルもしっかりとあって、社員もベテランで安心できました。同時期にみんな入ったので、ドリンクやメニューを覚えるスタートも同じ。忘れてしまっても周りに気兼ねなく聞けました。やっぱりバイトは楽しさも大切だと思うので、バイトの友だちや人間関係は重視しています」

――― もう1店舗についてはどうでしたか?

あき「肉バルは数店舗の小規模チェーンで、スタートから慌ただしかったです。社員も新しい人が多く、勝手がわかっていなくてバタバタとしていました。その忙しさがバイトまで伝わってきて……。飲み会をしようといっても忙しくて流れてしまい、仲良くなるタイミングもなくて。飲み会ありましたか?」

しお「ありましたよ!今でもみんなで餃子パーティとか、誕生日パーティを全員でしています。あとは、お店で提供する野菜の農場へ行って農業体験とか」

あき「農業体験なんてあるの!?ほんとにイチからできるんだ~。それは楽しそうですね!しおさんのサラダ屋くらいの個人経営ならいいと思いますが、2~3店舗くらいの規模のチェーンは私はおすすめしないです。大型チェーンならわずらわしさもなくて安心感もあり、おすすめです!」

オープニングスタッフ否定派

――― 確かにマニュアルがまったくない中でシゴトをするのは大変そうですね。同じ肉バルではたらいていたロワさんはどうでしたか?

ロワ「確かにスタートが同じなのはいいんですけど。同じスタートだからこそ、差が目に見えてしまうんですよね。たとえばあまりバイトに行けない子と、毎日のように行っていたフリーターでは、シゴト内容にどんどん差が出てしまうんですよねえ。社員も、あの子はたくさん来ているからいっぱい教えてあげよう、でもあの子はあんまり来ていないし初歩的なことを中心にさせる、とか。せっかくオープニングスタッフで一緒に始めたのに明らかに差が生まれて、機会を得られるかどうかにも差が生まれるのがわかりました。先輩なら質問しやすいのに、同期に毎回毎回質問するのも気が引けて、嫌悪感を抱いてしまいました」

あき「確かに肉バルは、最初の1~2ヶ月は毎日これはああしましょう、こうしましょうってグループメールの嵐で、正直面倒でした。社員じゃなくバイトスタッフ同士が話し合うので毎日言っていることも変わって把握するのも大変だった~。居酒屋は大きなチェーン店なのでびっちり決まっていて、そういうことはなかったです。サラダ屋とかは、全部イチから決めてそう」

しお「確かに行くたびにルールが変わるのは面倒でした。でも将来役立つかなと思えば、私は大丈夫でしたよ」

ロワ「そうそう、毎回行くたびにルールが変わるからあんまりバイトに入れないとツラかったな。なので、あまりシフトに入れないならオープニングスタッフはやるべきじゃないと思います」

あき「それはわかるかも。最初にバイトに入ってないと結構ツラいです。特にオープニングスタッフは。辞めるときは1ヶ月前に話すことになってるんですけど、実際フェードアウトとかバックレは多いかもしれないです。シフトを2回くらい出さないで、もう無理です、辞めます!ってかんじで……」

お店側が考えるオープニングスタッフのメリットは、本当にそう?

――― 求人情報サイト上の募集広告ではオープニングスタッフのメリットとして、仲良くなりやすい、賃金などの好条件、やりがいなどがあげられていましたが、実際のところどうなのでしょうか?

ロワ「仲良くなりやすいとかやりがいは、話した通りお店によると思います。時給も特にいいとかはなかったです。時給1,000円だったのですが、私の感覚では普通でした」

しお「私も時給は1,000円で普通ですが、まかない食べ放題なのがひとり暮らしにはうれしい点です。いろいろ自分たちで決めることができたので、やはり私はやりがいを感じています」

あき「居酒屋の時給はいいです。同じチェーンですが、地元駅の店舗では1,100円でした。ところが3駅先の今はたらいているオープニングの店舗は1,200円。ならば時給が高いほうがいいなと思って、通っています」

――― デメリットとして、忙しい、わからないことや想定外のことが多い、事前にお店のイメージがつかめないなどがありそうですが、実際のところいかがですか?

ロワ「忙しいかどうかって、オープニングスタッフでもオープニングスタッフじゃなくても、バイトしてすぐにはわからないですよね?1年やってはじめて昨日忙しい、今日暇とかわかるものだから、バイトを始めてすぐには、忙しいか暇かはわからないと思います。慣れるまでは確かに大変で忙しいと思うかもしれないですけど。想定外のことは多いですし、質問した相手も、うーんどうやるんだろうね?と解決しないままで、社員さんに聞いても『決まってない』と言われてしまうようなことはストレスでした。普通なら徐々に覚えることも、オープニングスタッフは一気に覚えなければならないので知識量の負担は大きかったですね。お店の情報は写真が載っていてきれいだったので大丈夫でした」

あき「肉バルは、開店当初は知名度もなくてお客さんが少なくそこまで忙しくなかったです。でも、数ヶ月後には予約なしでは入れないくらいに忙しくなりました。居酒屋は駅前にあって、名前の知れたチェーンなので最初から忙しかったです。お店のイメージはチェーンなので気になりませんでした」

しお「サラダ屋は個人経営の小さなお店なので、最初は忙しくなかったです。オープンまでにお店のことをすべて覚えるので負担は多いかもしれません。途中で入ってきた子には順番に覚えてもらっていたのでその点は違うと思います。面接の帰りにお店を見学させてもらえたのでイメージはつきましたから、その点の心配はあまりなかったです」

オープニングスタッフへの応募を検討するみなさんへ

――― 最後になりましたが、オープニングスタッフへの応募を考えているみなさんにアドバイスをください。

ロワ「バイトをする時間がある人のほうが、オープニングスタッフに向いていると思います。かけもちもあまりおすすめしません。普通のバイトより取り残されてしまう確率が上がると思います」

あき「どうしてもかけもちしたいなら、似た内容のバイトがいいと思います。ワインバル同士ならワインの知識もあるので負担も軽いし、あまり行けなくても取り残されることはないと思います。失敗も減らせると思いますし。居酒屋で『お通し』というところを『アミューズ』と何度言ったことか(笑)」

しお「私もたくさんバイトできるならオープニングスタッフはアリだ思います。あまりバイトできないと周りと差がついて、友だちも作りたかったのに結局できない、なんてことになりかねないと思います」

しお・あき・ロワ「オープニングスタッフではたらくならたくさんシフトに入るべきです!」

学生探偵による[調査報告] File.02

学生探偵 / 永田紗也による報告

オープニングスタッフが合う・合わないは個人差によるものだと思いました。同じオープニングスタッフでも、バイトに力を入れる人は個人店、いろんなことと両立しながらバイトしたい人は大型チェーン店にしたほうがはたらきやすいのかもしれません。オープニングスタッフは、通常のバイト以上にスタート時にたくさんシフトに入ることが求められる、また実際にシフトに入ることも重要だと感じました。

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