人間性、基本的な業務スキル、チームワークetc.

人事・現場担当者・アルバイターが語る!バイトから社員登用のポイント

ゆくゆくは正社員として安定してはたらきたいと思いながらも、「自分には無理かも」なんてあきらめていませんか?社員登用制度といって、アルバイトから社員雇用される制度をもつ企業は意外と多いんです。今回は、実際にバイトから正社員になった人と、正社員登用を決めた店長・人事の双方に直撃取材!登用までの道のりと、ポイントを教えていただきました!

実際にバイトから正社員になった方と、採用を決めた担当者さんにお話をうかがいました。

お話を伺ったのはこちらのみなさん

小川範子さん(23)
ZoffPark原宿店 販売スタッフ 勤務5年

専門学校を辞めてバイト生活を始めるも、行き詰まり1ヵ月間充電。その後心機一転、Zoffのアルバイトとして入社。

山岸良太さん
ZoffPark原宿店 店長

自身もバイトから正社員へとステップアップした経験者。現場で直接小川さんを指導。

齊藤貴子さん
人事部 マネージャー

店長を経て人事部へ。現場経験を生かし、店舗の求める人材採用を強化。

小川さんの正社員までの道のり

アルバイトスタッフとして入社

フリーター生活に行き詰まったころ、なんとなく選んだのがこのシゴトでした。それまで経験したバイトは飲食系ばかりだったので、違うジャンルの販売をしてみたかったのと、もともとメガネに興味があったのが理由です。当時は社員になりたいなんてことは考えてなくて、面接での希望は「長期ではたらきたい」ということだけ。ただ、いざはたらき始めたらとにかく大変で(笑)。正直、当時のことは記憶にないくらい、目の前のシゴトでいっぱいいっぱいでした。

上司・山岸さんの視点

スタッフとして信頼できる人材

小川さんは、ある店舗のオープニングスタッフとして採用されました。店舗自体もオープニングの慌しさがあったので、慣れるまでは嵐のような日々だったと思います。
ですが、当時からマジメな性格と、シゴトへの取り組む姿勢は評価していました。接客態度も良かったし、受け答えもしっかりしている。スタッフとして信頼できる人材でした。
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契約社員試験で不合格

そのうち接客だけでなく、視力測定やメガネの加工といった業務もひととおりこなせるようになりました。そして入社から3年半くらい経った頃、上司から「契約社員の試験を受けてみないか」と声をかけられたんです。自分の中でまだピンとこなくて一度は断ったんですが、強くすすめてもらったので「じゃあ受けてみようかな」と。推薦してもらえた理由はわかりませんが、シゴトに対する誠実さをほめられたことはありました。ですが、結果は筆記試験であえなく不合格! 思えばこれが転機でしたね。

上司・山岸さんの視点

リーダーの素質を見込んで推薦

うちの会社では見込みがあればバイトから契約社員になれますが、もちろん誰でもというわけではありません。
その点、小川さんは接客や測定業務などの基本スキルが高く、他のスタッフとのチームワークも問題なし。さらに責任感が人一倍強かったところに、リーダーとしての素質があると見込んで推薦しました。
とはいえ年齢も若く、積極性はまだ発揮されていなかったので、契約社員になることで自信をもってもらえればいいなと思いましたね。
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悔しさをバネに再挑戦!

試験に落ちたことで、逆に社員になりたいという気持ちが強く芽生えました。そこからは目に関する知識などを猛勉強。それまではどちらかといえば受け身だったんですが、上司にわからないことを聞く、自分の意見をいう、自分なりにディスプレイを工夫したりするなど、シゴトへの意識がガラッと変わりました。半年後にもう一度試験を受け、今度はしっかり合格!ものすごくうれしかったのと同時に、「もうアルバイトじゃないんだ」という責任感のようなものも生まれました。

契約社員としての重圧と苦悩

契約社員になったタイミングで今の店に異動になりました。ここは本店なので規模が大きいし、客層もこれまでの店とは全然違う。その上スタッフは私より社歴の長いバイトさんばかり。すでに“できあがっている店”で社員としてどのようにはたらけばいいのか、他のスタッフとの距離感もうまくつかめなくて、プレッシャーに押しつぶされそうな日々が続きました。振り返ってみると、この時期が一番キツかったです。

上司・山岸さんの視点

期待に応えようとする姿勢を評価

契約社員になって戸惑っている様子は伝わってきました。性格的にマジメだから年上のバイトに遠慮してしまう。
でも、チームリーダーという役割を与えたことで変わりましたね。
信頼や期待に応えようと頑張る力を持てるところは彼女の長所。本人が前向きになっていくに連れ、自然とスタッフをまとめられるようになっていたと思います。
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プレッシャーを乗り越えて

試行錯誤は半年ほど続きましたが、周りをよく見ながら自発的に動き、仲間と積極的にコミュニケーションを取ることで、新しい環境に慣れることができました。苦しかったですが、自分の足りない部分を改めて気づかされたりもしたので、必要な時間だったのかもしれません。そのころには、バイト時代にはやらなかったお金に関わるシゴトを任されたこともあって、自然と責任感も増すように。自分で考えながら行動することを常に心掛けてましたね。

上司・山岸さんの視点

もっと成長できる、伸びしろに期待

スランプ脱出後の彼女は、リーダーとして自信を持ってシゴトができていたと思います。
お金を扱うシゴトも問題なかったし新人たちの教育にも熱心でした。
マジメすぎて頑固なところもありますが(笑)、そこに柔軟性が加わればもっと成長できるはず。そうした伸びしろにも期待して、正社員に推薦しました。このままいけば副店長、店長とステップアップするのも夢じゃないので、がんばってほしいですね。
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正社員登用へ!

うちの会社は契約社員になってから1年後、店長の推薦で正社員への道が開かれているので、私も研修と試験を受けて晴れて正社員になりました。この時は、うれしさより認められた安堵感のほうが大きかったですね。今はリーダーとしての自覚を噛みしめながらはたらく毎日です。新しいバイトや契約社員にシゴトを教える立場でもありますし、私自身、もっと視野を広げてシゴトに向かっていく姿勢を持たなくちゃいけないと感じています。

\ まとめ /
アルバイトから正社員になるために人事が重視するポイントはココ!
  • 1.人間性
  • 2.基本的な業務スキル
  • 3.チームワーク
  • 4.シゴトへの責任感
  • 5.目標を高く持てるかどうか
人事の担当者に聞いてみた!
どんな人が正社員になれるんですか?

正社員として採用したいと思うのは、上に挙げたポイントを踏まえた上で、常に職場で「自分に何が求められているか」を考えて動ける人です。たとえばチームではたらくなら、自分の役割がなんなのかが理解できる。そしてそれを行動に移せる……。決してパーフェクトな人間である必要はありません。それよりも自分の欠点や長所を自覚し、状況に応じて的確な判断ができる人が、会社が欲しい人材です。

バイトから正社員になった人に期待することは?

新卒採用と異なり、たたき上げであることが彼らの強み。マニュアルにとらわれず、現場主義で動ける、という自信だと思います。どんな企業も時代の流れに応じて刻々と変化していきます。バイトから正社員になった人は、そうした現場の変化にもうまく適応して自分の可能性を広げられるはず。その力を存分に発揮してほしいですね。

編集後記

社員登用されるには、あれもこれもできないと認めてもらえないと思いがち。でも、誰もが初めから優秀・完璧である必要はまったくないんですね。それに、弱点があるなら、そこを本人が克服できるように、育てていくのも上司や人事のシゴト。まずは、社員登用制度のあるバイトを探して、「社員を目指したい」という熱意を上司・人事に伝えることから始めてみてください。

文:飯村 智奈 撮影:西村 法正 編集部:ぴーち 取材協力:ZoffPark原宿店
※2012年9月24日現在の情報です。※制作物に関わる著作権その他の知的財産権のほか一切の権利は株式会社インテリジェンスに帰属するものとします。

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