残業はできますか? 子供の預け先は?

パート面接の質問にどう対応!? 主婦の生回答★公開採点

社会復帰を目指して、おしごと探しをしている主婦の方、面接で聞かれてどう答えていいのかわからない…と思った質問、ありませんか?子供が小さいとどうしても家庭優先でおしごとを始めなければならないわけで、「残業ができない」「子供の発熱時に急遽お休みすることがあるかもしれない」など、採用する企業にとってマイナス要因を抱えている事実。そこを面接で聞かれたときにどう答えるか、主婦のみなさんにアンケートを実施。その答えをプロが採点します♪ 答えづらい質問をスマートに切り返す答え方とは…?? 次の面接はこれを読めばもうばっちり!!

パート面接でよく聞かれる
答えづらい質問集

面接の目的は、協調性やシゴトに対する積極性、意欲、そしてその“人”自身を見ることです。初めて会う面接官に以心伝心はありえません。きちんと質問内容に対する答えを伝え、さらに自分をさりげなく売り込むことが重要です。また、家庭をもった主婦の場合、「家庭との両立」「はたらける環境が整っているのか」について企業側としては面接で確認したい点。上記にあるような、よくある質問を事前に想定して答えを考え、練習をしておくことが有効です。面接官に「この人なら一緒にはたらきたい」と思わせられれば成功。実践で役立つ回答について私と一緒に学んでいきましょう!

プロフィール…伊東文子。特定社会保険労務士、キャリアコンサルタント。心理相談員。社会人として、また女性として企業ではたらいた豊富な経験と、専門知識を生かし、母子家庭支援のシゴトを初め、キャリアアドバイザーとして幅広く活躍中。
みなさんの答えを面接のプロが採点!

問1

はたらこうと思ったきっかけ、理由はなんですか。

A.

不況で、主人の給与の不安が出てしまったためです。食べ盛りの男の子が3人おり、一人が私立高校に入学したので予想以上にお金が必要になったのではたらこうと思いました。(みぃさん/38才)

本音をそのまま話します。息子が3人とも野球をしており、部活にお金がかかることと、食費などもけっこうな額になります。経済的な理由からはたらこうと思ったのが率直な理由なので、伝えようと思います。

解説|経済的な理由など自己都合だけでなくシゴトへの意欲も見せて

この答え方ではお金のためだけにはたらく印象を受け「我社でなくてもいいのでは?」「ウチの給料で大丈夫?」と思われてしまいます。シゴトそのものへの意欲を見せましょう。また、家庭内のこまごまとした事情は不要。企業へはたらく意欲をアピールすることが重要。

A.

子供も小学校高学年になり、塾や習い事などを始めましたので今までよりも時間に余裕ができました。今までは短時間勤務ではたらいてきましたが、フルタイムではたらける環境がやっと整ってきたので、今後は自分のステップアップのためにも、本腰を入れてシゴトをしたいと考えました。(おぎさん/36才)

子供の成長に伴う出費(学費の積み立てや塾の月謝)を捻出したいので今よりも時給の高いシゴトに就きたい、というのが本音ですが、はたらくことへの積極性と前向きさが伝わるように回答します。

解説|自分の話したいことではなく企業側の質問ニーズに答えよう

「塾や習い事〜」部分のように事細かに話すことは不要。たとえば「子育てが一段落し時間に余裕ができたので〜」で充分。後半部分の「環境が整った」「ステップアップしたい」気持ちについて強調すれば◎。企業側が知りたい情報を簡潔に伝えることがポイント。

A.

子供が幼稚園にあがって、はたらける時間ができたので少しの時間でもはたらいて家計の足しにしたいと思いました。(あかみのさん/35才)

昼間、自由な時間ができ、家にいるのももったいないので、短時間でもはたらいて稼ぎたいから。

解説|はたらきたい気持ちや積極性をアピールできるような表現を使う

時間が空いたからはたらくという答えでは、暇つぶしではたらくの?という印象です。それよりも「以前からはたらきたいと思っており、時間に余裕ができた今、チャレンジしようと〜」など、はたらきたい気持ちに重点を置いた表現に変えて、積極性も一緒にアピールしましょう。

問2

残業はできますか。それはどのくらいお願いできますか。

A.

申し訳ないのですが正直できかねます。 なるべく残業しないように業務を進めたいと思います。(こにゃんこさん/35才)

できないものはできないと最初から言っておく。実際に頼まれて対応できなければ意味がないし、自分の首を締めることになるから。

解説|残業を頭から否定するのは考え物。代替案などを用意するのも手

正直さは必要ですがこれでは取りつく島もありません。協調性にかけた人という印象を与えることに。せめて「残業が難しいため、早出してがんばります」など、残業ができないための代替案を提案すると誠意を示せていいですね。面接は、自分のPR場面だということを忘れずに。

A.

できる限り協力したいと思っています。具体的には就業時間プラス一時間程度なら問題ありません。ですが、なるべく残業しなくても済むよう、就業時間中に計画的にシゴトを進められるよう、私自身心がけてゆきたいと思っております。(おぎさん/36才)

子供だけで留守番する時間が長いのも心配なので、なるべく残業しないでいいように努めたい思うが、今まで勤めていた会社でも、 繁忙期の残業には協力してきたのでできる範囲で協力することに抵抗はない。

解説|「〜と思います」といったあいまいな言葉使いは避ける

具体的で責任感も感じられ、好印象な答えです。惜しいのは言葉尻。一時間残業可能なら「できます」と言い切りましょう。「〜と思っております」というあいまいな表現はさけ、残業できます、どれくらいできるか、緊急の場合はどうするかまで答えられたら100点。

A.

残業の可能性はあると考えておりますが、幼稚園の送迎があるので長時間はできないと思います。しかし、事前にわかっていれば幼稚園の方に延長保育を頼みますので対応できます。(ゆきんこさん/28才)

残業がまったくできない、とはマイナス印象になるので伝えない。自分ができる範囲内の残業であればOKなことを伝える。 さらに、事前に残業について教えてほしい旨を伝え、企業にも自分の事情をわかってもらうことが目的。

解説|否定語は使わないのが原則。伝える順番にも注意して

「〜できないと思います」などの否定語から伝えるのは好ましくありません。事前にわかっていれば、残業可能なのですからまずはそれを伝えましょう。どれくらいできるのか、期待に添いたいが子供が小さいため難しい場合があることをプラスで答えましょう。

問3

お子さんはまだ小さいようですが、あなたがはたらいている間、お子さんはどうされますか。また急に熱を出したときはどうしますか。

A.

今まで子供の病気などでシゴトを欠勤したことはありません。学校などから迎えに来てほしい、と連絡のあった場合はやむを得ないので迎えにいきますが、すぐ職場に戻ります。(ピーチさん/39才)

親世帯と同居しています。親は車に乗れませんので迎えにくことは困難です。場所によりますが、1時間〜1時間半ほどで戻ることができるようなら、子供を迎えにいったあと、職場に戻ってはたらくことをアピールします。

解説|過剰なアピールは必要なく、サポート体制が整っていることが重要

少し行き過ぎの感があります。意欲はわかりますが、伝えるべき点は親と同居しており、お迎え以外はサポート体制が整っていることが重要。緊急時の周りの協力体制を確認できるだけで、企業側への説得力は十分あるので安心を。

A.

学童なので朝から夕方までは大丈夫ですが、熱を出したりした場合にはお休みをいただくことになると思います。(りんさん/34才)

やはり、子供のほうが大事なので。迷惑をかけることになるけれど、家庭優先で突発的に休む可能性があることを事前に伝えます。

解説|会社側の期待に添える答えを事前に考えておくのがコツ!

会社もパートさんの急な休みに対応できる体制を整えているでしょうが、やはり面接では期待に添える答えをしてほしいもの。たとえば「休んで迷惑をかけたら、他の人が休む場合は精一杯フォローします」などプラスの答えを加えれば好感度は下がりません。

A.

私がはたらいている間は保育園に預けます。熱が出たときはファミリーサポート・シルバー人材の方や病児保育にお願いする予定です。(りんご NO.1さん/32才)

休んで迷惑をかけられないので、自分が迎えにいけないことを想定して、サービス利用を考えていることを伝えます。すぐに休むと思われたくないので、解決策をもっていることをみせます。

解説|答え方ひとつで、シゴトへの考え方、取り組み方などがうかがい知れます

とても良い答え方です。残業に対応できる体制が整っていることが明確に伝わるだけでなく、シゴトに意欲的で計画性もある「優秀な人材だ」という印象を与えます。ファミリーサポートなど、社会的資源を活用しているところもとても好印象な答えですね。

問4

学校行事などがシゴトと重なったときはどうしますか。

A.

学校の行事はあらかじめ予定がわかっています。1ヵ月ほど前には連絡がありますので そのときにお休みがほしい旨をお知らせします。(ピーチさん/39才)

学校の行事にはいきません、とはお答しかねますので(子供の理解もありシゴトができるとも思っています)正直にわかった時期に 言うまでです。

解説|柔らかい言い方に置き換えれば、印象アップに!

この質問は、応募者の本気の度合いを見るための質問です。事前に休むことを伝えるのは計画性があって良いのですが、それははたらいてからのこと。面接では、たとえば「〜休みたいという希望を出し、確認をお願いするかもしれません」など、少し柔らかい言い方に。

A.

申し訳ありませんが、できる限り行事を優先させたいと思います。(みささん/26才)

行事には出席したいので、休む可能性があることを面接で伝えます。

解説|答え方でヒューマンスキルも見ています!主張を通したいときは言い回しに注意

あとでトラブルにならないよう、面接時に言いたいことは言っておこうという気持ちはわかりますが、強い言葉が多すぎます。自己都合ばかり優先させているような言い回しでは、協調性やコミュニケーション力が欠けていると思われてしまいます。

A.

事前申告して調整していただくもの以外はシゴトを優先します。(koshioさん/49才)

急なお休みは、やはり企業に悪印象を与えかねないので、事前に申告していたもののみお休みし、突発的な行事に関しては、 お休みせずに出社することを強調します。

解説|面接はテクニック。質疑応答のシミュレーションなどの準備を!

自分の希望を言いつつも、シゴトへの責任感や意欲が感じられる言い方です。惜しいのは、頭で考えたままの言い方で伝わりづらい点。「事前調整させていただくもの以外はシゴトを優先するので、ご迷惑はおかけしません」のように、簡潔な言いまわしに換えると◎。

問5

未経験職種だそうですが、どうしてやってみようと思ったのですか。

A.

未経験の職種でも教えていただければ対応できると思いましたし未経験だからこその刺激もあり自分の成長にもなると思ったので応募しました。 (みぃさん/38才)

なんでもやってみなくては、できるかどうかもわからないが、シゴト内容のイメージがついて、ある程度自分にもできそうと判断していることを伝えます。自分の成長ということで、向上心があることも伝えます。

解説|自信のある言い回しで、さらに意欲をアピール!

前向きで良い答えだと思いますが、もう少し自信をもった言い方に変えるとさらに良くなります。たとえば「○○は未経験ですが、以前から興味があり、自分のシゴトの幅も広がると思い…」といった一言をプラスするだけで高い意欲があることが伝わり、good。

A.

これからはWEBだと考え、DTPはもちろんWEBの分野でもデザイン力を発揮できるようなデザイナーになりたいと思ったので、年齢はいってますが必ず習得するつもりで今回応募いたしました。(こにゃんこさん/35才)

専門スキルをきちんと身につける、学ぶという意欲を伝え、さらに年齢のリスクも私自身、感じているので、リスクをわかった上で応募してきていることを採用担当者に伝えようと思います。

解説|年齢の高さが気になっていても、自分から言う必要はありません

年齢がマイナスになる職種は確かにありますが、自分から言う必要はありません。それよりも、「未経験ですがいつかはチャレンジしたいと思っていました」など、意欲を全面的に見せるほうが効果的。前職と関連あることや、独学していることが少しでもあれば、ぜひアピールしてください。

A.

好奇心旺盛なのでやる気だけは十分あります!(ピンクのスヌさん)

私という人間がどういった性格で、どんなモチベーションで応募してきているのか、ということをわかってもらうために伝えます。

解説|やる気だけでは不十分。やる気が具体化する一言をプラス

やる気だけでは、企業側も困ります。もう一歩踏み込んで「やる気はあるので、ぜひチャレンジしたいと思います」という一言や、「○○には興味がありました」「自分は○○なので、未経験でも大丈夫です」など、シゴトと結びつく具体的なやる気を説明しましょう。

問6

前職を辞めた理由を教えてください。

A.

辞めたくなかたのですが、そのころはまだ子供が小さく、家事との両立で体への負担が大きかったため、家族と相談して家庭のことを優先するようにしました。(うささん/33才)

シゴト内容や人間関係といったことではなく、家庭を優先し、第一に考えた結果でした。シゴトは好きだったので、復職できるものなら今でもしたいと思うほどです。

解説|子育てで辞めたのはマイナス印象にはならないので伝えてOK

女性はライフプランが激変するもの。家族優先の時期があるのは当然で、会社も理解していますよ。子育てが一段落してはたらける状態になったのなら、その現状「今は大丈夫!」をプラスで伝えてください。会社側も安心するし、はたらく意欲を評価してくれることでしょう。

A.

職場の人間関係が悪く、このままはたらいていると自分自身、精神的につらくなると思い辞めることを決意しました。(ロボさん/37才)

やはり、人間関係が悪すぎるとはたらきに行く、職場に行くこと自体がストレスになり、つらいことが多かったので。面接で職場の人間関係など、どんな状態なのか、会話の中から聞けたら…という気持ちもこめて。

解説|前社否定は絶対にNG。人間関係の悪さも言わない方が無難

前社否定はタブーです。特に、人間関係が理由で辞めたとは言わないほうが無難です。なぜなら人間関係の難しさは程度の差こそあれ、どこの職場でもあるからです。「新しい職場で自分の可能性を試してみたかったので…」など、説明するのがいいですね。

A.

シゴト内容が自分にあっていないと思ったから辞めました。(fuminさん/39才)

はたらいてみたら自分の適正にあったシゴトではなかったことを素直にそのまま伝えます。

解説|辞めた理由に注目させず、「成長したくて辞めた」という展開に

応募した職種とシゴト内容が全く違っていたなどの明確な理由がないかぎり、シゴトがあわずに辞めたというのはNG。それよりも「御社でのようなシゴトがしたくて辞めました」とか「もっと成長したくて辞めました」など、あくまでも自分に前向きな言い方にすると◎。

問7

あなたの長所、短所を教えてください。

A.

長所は目標を達成するために地道にコツコツ努力します。地味な作業が好きなので飽きずに勤めることができます。短所はひとつのことに集中しすぎてしまい、他のことを忘れがちになるので、常にメモをとるようにしています。(パロマルさん/25才)

ひとつひとつに対して熱心なところを一番にアピールしたかったからです。

解説|長所と短所がイメージできるプラスαの一言で好感度UP!

とてもいい答え方です。自分の長短所を具体的にわかりやすく説明できています。それだけに留まらず、長所の活かし方と、短所の補い方まで説明しているのは見事です。初対面なのに、人柄がイメージできて、面接官も好印象をもつはずですよ。

A.

短所は、変なとこに細かくてお人好しなところです。長所は明るくて、ちょっとやそっとじゃへこたれないところです。(なえさん/38才)

まわりはどう思っているのかはわかりませんが、自分で感じていることを伝えます。

解説|長所8短所2の割合で。短所をカバーする一言も忘れずに!

なにかの意図があれば別ですが、短所よりも長所を先に言いましょう。さらに、短所で終わらせずに、必ず、短所をカバーする一言で締めくくるといいですよ。そうしないと短所の印象が深く残ってしまうことになります。全体的に、長所8、短所2の割合が原則です。

A.

長所は何事もあきらめず一生懸命やる気持があります。短所は飽きっぽいところです。(あかみのさん/35才)

あらたまって聞かれると、なんて答えていいのか正直とまどうところですが…。長所は継続力、持久力があるところをアピールします。

解説|長所=短所 と結びつけて考えることで答えやすくするのも手

長所と短所に矛盾あり。長所=短所と考え「最後まであきらめないところが長所ですが、あきらめの悪さは短所にもつながります」が◎。また、「人からよく○○だと言わるので、○○が長所だと思います」と裏づけになる例題をもち出すのも好印象かつ効果的。

まとめ

事前対策を十分におこなった人が成功へ近づく!

面接は、「最初の3分が勝負」です。人間は第一印象が肝心といわれますが、これは面接でもいえること。そのためには、「笑顔」と「相手の話を聴く姿勢」の2点を心がけてください。初めに好印象をもってもらうことで場の雰囲気が和みます。また、事前によくある質問を想定して答えを考え、口に出して言ってみることをオススメします。自分で考えたことだから言えるはず、というのは間違い。口に出すことで頭にも残り、当日緊張しすぎて余計なことを言う失敗を防げます。面接官の質問の意図をくみとり、簡潔に伝え自分をアピールする事前練習をしてみてはいかがでしょうか。

編集後記

面接ってどこからどこまで詳しく話せばいいのか、建前で取り繕ってもあとでボロが出そうだし、どこまで本音を伝えていいものか…など、微妙なボーダーラインで悩むことも多いですよね。面接でなにを話すかも重要ですが、それ以上に「日本語の微妙なニュアンス」を正しく活用することが重要と感じました。といっても、難しいですよね(笑)。もうこれは本当に練習あるのみ!! 頭でいくら考えていても、当日うまく伝えられるかと言ったら答えは「NO」。余計なことまでついポロっと話してしまいそうです…。みなさん、新卒採用のときを思い出して家族に模擬面接をしてもらうなど、練習が大切ですよ!! たかが面接、されど面接…!スマートな面接でみなさんが一発合格することを祈ってます☆

取材・文:馬渕ともこ 監修:伊東文子
※2009年6月22日現在の情報です。※制作物に関わる著作権その他の知的財産権のほか一切の権利は株式会社インテリジェンスに帰属するものとします。

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