上下関係がない!店と一緒にスキルUP!

なぜオープニングスタッフは人気なのか?バイト経験者しかわからない5つの理由

オープニングスタッフとは、新店舗がオープンされる時に配属されるスタッフのこと。オープニングを経験したスタッフに、新店舗で働く楽しさ、お店を作り上げる楽しさ、やりがいなど、なぜオープニングスタッフが人気なのかを調査してきました。

理由1

気楽!上下関係がなくできあがっている友達の輪もない

上:山口さん(26)、左下:増田さん(26)、右下:加藤さん(29)。約2年前にこの3人がはたらく蒲田西口ひもの屋がオープン。3人ともいずれは自分のお店を持つのが夢。

「オープニングスタッフを選んだのは、人間関係に壁がなくて、上下関係もなくすっきりしているところが、良いと思ったからですね。思ったとおり居心地が良かったですね。先輩バイトがエラい!というのもないし(笑)」(山口さん)

「みんなスタートラインが一緒ですから、経験者のスタッフがいても追いつける範囲にいられる。入り口が広いので、バイト未経験、職種未経験の人でも入りやすいと思います」(増田さん)

「みんなゼロからのスタートですから。先輩を追い抜こう、という感じではなく、まずはチームワークを作っていくところから始まるわけです。その上で、頑張れば評価されますから、過去のアルバイターの評価と比較されがちな普通の店に比べ、オープニングは、自分の力を試しやすいと思いますよ」(加藤さん)

理由2

快感!オープン前のドキドキ感

今では自分達が先輩。シゴトをするのが楽しくてたまらないとか。

「オープン時って、社員もアルバイトスタッフも、みんな緊張するんです。まるで文化祭の前の日のような感じですね。ドキドキ、ワクワク感があります」(加藤さん)

「ホント、あのドキドキは最高ですね。今思い返すとですけど(笑)当時は、オープン時のイメージがこのお店の一生のイメージになるんだとか、どんなお客さまが来るんだろうかとか、お客さまは来てくれるのかとか、シゴトはうまくできるかなとか、かなりのドキドキとプレッシャーだったけど、でもそれがすぐやり甲斐に変わりました。『自分が引っ張ってくぞ!』『やったるぞ!』って思いが徐々に出てくるんです」(増田さん)

理由3

創造!お店を作り上げていく楽しさ

「そろっていない箸はNG。でも、取り皿に、斜めに置くのはアリなのか? 右利きのお客さまが多いから、右に置くのが良いか? などなど試行錯誤して、決めたりしました」(加藤さん)

使いやすいように道具を置いたり、手際が良いシゴト振りです。

「新しいことを、みんなで一緒になってやれるっていうこと自体が、本当に楽しいんですよ。たとえば『この階段のところにある棚に、お酒をディスプレイしよう』というアイデアを出したり、箸の置き方とか細かいところまでみんなで知恵を出し合う。マニュアル通りにやっても、もっとお客さまに気持ちよく過ごしてもらうには、ちょっと違うのかもしれないということが、多々あるんです。ほかにも、予約がこのくらい入っているから、ここまでテーブルをセッティングしておこうとか、ささいなことが重要です。お客さまに教えていただくことも多いですし、手探りで作業していて、そうした「生きたマニュアル」を、オープニングスタッフで作っていくのは、いい経験になります。それに一緒に頑張っていくと、やはりスタッフ同士の連帯感が生まれますしね。前々からあるお店だと、既に雰囲気が出来上がってしまっているので『これは、こういうほうがいいんじゃないのかな?』と思うことがあっても、なかなか言えなかったりしますから」(加藤さん)

「オープニングバイトなら、みんなでああしよう、こうしようって話し合うことが出来るんです。自分たちで決めて、ひとつの店を育てていけるんです」(増田さん)

「まさに、学校でひとつのクラスが誕生する瞬間のような感じですね。オープニングスタッフで、お店の雰囲気が決まってしまう部分もあります」(山口さん)

「この店も最初っからこの感じじゃなかったんです。もちろんしっかりとしたコンセプトの元、生まれた赤ちゃんを育てて歩かせるようにするのは僕達オープニングスタッフの役目だと思います」(加藤さん)

理由4

成長!ケタ違いにスキルUP

「社員さんも緊張して自分達も緊張。でも良い経験をしたと思います!」(山口さん)

どんなに忙しくても難無くこなす。経験が生きてます。

「実際のオープニングでは、必死で、いっぱいいっぱいになってしまう、オープニング未経験者も多いです。それは当然だし、それでいいんじゃないかと思います。僕は経験者なので、あっちこっちを気にして、逆にいっぱいいっぱいに(笑)」(加藤さん)

「大変なのは、オープンから最初の半年。その中でも大変なのは、最初の3ヶ月です。オープン時は『どんなお店なんだろう?』ってお客さまがたくさんいらっしゃるんです。たいてい飲食店の場合、忙しい時期からずらして暇な時期を選んで開店するんですが、それでも忙しくなるんです」(山口さん)

「でもその3ヶ月で得られる経験は大きいですよ。店のメイキングを見られるし、参加もできる。忙しいこともこなせるようになる。そのオープン3ヶ月を乗り越えられれば、あとはどんなことも動じずに、対応できるようになれますね。心理的な余裕も出ますし、肉体的にも、どういうふうに身体を使ったらいいのか、配分がわかってきます。そうすると、1年、2年と長くはたらき続けることができるんです。途中から入って体験する忙しさで身につくスキルとはケタ違いにUPできます」(増田さん)

理由5

誕生!かけがいのない仲間

職場のアットホームな暖かい雰囲気は、このオープニングメンバーがいたからこそできたと感じました。

「自分の時はオープニングスタッフは20名ほどいたんですが、いま2年を過ぎて周囲を見たら、当時のスタッフは10名以下。でも最初20名がいたからこそ、残った周囲のスタッフたちが大切に感じるんです」(増田さん)

「大変な時期を一緒に過ごす仲間だと、仲良くなりますね。お互いをフォローするので、『あの時、お前がいたおかげで俺はやれたんだ!』みたいな感情が生まれたり(笑)スタッフ同士の絆ができるし、その後に新しく入ったスタッフのフォローもしやすいですね」(山口さん)

「後から入ってはたらくのもいいと思うんですが、オープニングスタッフ同士っていうのは、それとは違う、戦友のような、深い仲間意識を持てるんです。それにオープニングから入れば必然的に古株になりますから、後輩にエラそうにできますしね、いや冗談です(笑)」(加藤さん)

つまり

自分が楽しく気持ちよくはたらける環境ができる

「一番大切なのは、人との関わりとか、やり甲斐とか、『いかに自分が楽しく気持ち良くはたらけるかどうか』 ということなんだと思います。 自分がはたらきやすい環境を自分で作れて、お店をゼロから作れる達成感を味わえて、経験から得られるスキルで自分自身が成長できる。 オープニングバイトって、メリットが多いと思いますよ。 いや本当に!」(加藤さん)

「自分で言うのもなんですが、お客さまにもはたらき手にも最高のお店ができたと思います」(増田さん)

編集後記

オープニングバイトはかなりメリットが盛りだくさんだということが伝わりましたでしょうか?オープニングバイトの良さのトリコになり、「オープニングバイトしかしない!」という人もいたくらい、魅力的なものなんですね。もちろん既存のお店の良いところもありますが、みんなで作りあげていくことの経験は、きっと素晴らしい財産になると思います。オープニングバイト、おすすめです。

取材・文:大塚幸代 取材協力:和風居酒屋「ひもの屋」
※2006年10月16日現在の情報です。※制作物に関わる著作権その他の知的財産権のほか一切の権利は株式会社インテリジェンスに帰属するものとします。

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