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バイトでも有給休暇は取れる!意外と知らない有休のルールと取得条件

バイトでも有給休暇は取れる!意外と知らない有休のルールと取得条件

「アルバイトでも有給休暇は取れる」と聞くと驚く人がいるかもしれませんね。しかし、有給休暇は正社員や契約社員だけに与えられている特権ではなく、バイトも含めてはたらく人すべてに取得が認められています。 今回はバイトとしてはたらく人が有給休暇を取得するためのルールや条件について紹介します。

バイトにもある!有給休暇制度

まず有給休暇という制度の概要と、バイトが有給休暇を取得するための条件についてお伝えします。

●年次有給休暇

厚生労働省によると、年次有給休暇とは、「一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことで、有給で休むことができる、すなわち取得しても賃金が減額されない休暇」のことです。

「年次」とある通り、毎年一定の日数が与えられます。「有給休暇」「有休」「年休」などと呼ばれることもあります。有給休暇は労働基準法で定められているので、どの会社であっても取得することができます。

有給休暇は正社員や契約社員だけの制度ではありません。以下で解説する条件を満たしていれば、有給休暇は誰でも得ることができます。つまり、派遣社員やバイト、パートなど雇用形態を問わず、有給休暇の取得は可能だということです。

●取得条件

有給休暇は原則として、シゴトを始めてから6ヶ月以上経過すると自動的に付与されることになっています(会社によっては入社の時点で一定の日数が付与されるところもあります)。ただし、最低でも週1日以上、もしくは年48日以上はたらくことが契約として決まっている場合に限ります。

また、有給休暇が実際に付与されるためには、一定の「出勤率」を満たす必要があります。具体的には、算定期間(初回であれば入社からの半年間)に所定労働日数(契約上、はたらくと決まっている日数)の80%以上出勤していることが求められます。つまり、欠勤やサボりが多く出勤率が悪いと有給休暇をもらうことはできないというわけです。

有給休暇の期限とバイトではたらいてもらえる日数

有給休暇の期限と取得可能な日数について紹介します。

●有給休暇の発生、消滅のタイミング

有給休暇は原則としてシゴトを始めて6ヶ月後から取得でき、そのあとも1年ごとに付与されます。

ただし、「時効」があります。有給休暇の日数を繰り越して加算できるのは翌年までです。つまり、使用しないまま2年が経過してしまうと有給休暇が消滅してしまい、利用することができなくなりますので、注意しましょう。

●有給休暇の日数

有給休暇の日数は正社員やフルタイム勤務の人であれば、入社から6ヶ月後に10日がもらえると法律で定められています。その後は1年ごとに付与される日数が1〜2日ずつ増えていき、6年6ヶ月以上はたらいた段階で年間20日の有給休暇をもらえることになっています。

一方、バイトの有給休暇は、付与される日数が勤務日数によって変動する仕組みとなっています(これを「比例付与」といいます)。労働時間が正社員などのフルタイム勤務者に比べて短い分、与えられる有給休暇の日数は少なめです。

たとえば週1日のバイトであれば、6ヶ月で1日、3年半で2日の有給休暇を取得できます。週3日のバイトなら6ヶ月で5日、3年半で8日です。

理由は言うべき?有給休暇の使いかた

実際に有給休暇を利用する場合は会社(バイト先)に申し出ることになりますが、その際、有給休暇を利用しやすい条件などはあるのでしょうか?

●取得目的の申告は不要

有給休暇の取得目的を会社に伝える必要はありません。有給休暇は従業員が心身をリフレッシュするための休暇なので、どんな取得理由でも大丈夫なのです。もちろん、平日に有給休暇を取得して遊びに行ったり旅行に行ったりするのでもOKです。

●会社が断ることは原則できない

従業員による有給休暇の取得を会社が断ることは原則としてできません。ただし、どうしてもその人がその日に休むと困るような特別な事情がある場合に限り、会社はその従業員に有給休暇の利用日を別日に変更してもらうように求めることができます(これを「時季変更権」といいます)。

●申請時の理由

会社によっては有給休暇を取得する際に「申請書」の提出を義務づけているところがあります。申請書には多くの場合、「有給休暇の取得理由」を書く欄が設けられていますが、上記の通り取得目的を申告する義務はないため、「私用」と記入しておけば大丈夫です。

●冠婚葬祭の場合

冠婚葬祭に有給休暇を利用したい人もいると思います。法律上は冠婚葬祭に関して休暇の制度は設けられていませんが、企業の多くが自社独自の制度として「慶弔休暇」などの名目で特別休暇を定めています。冠婚葬祭の際には特別休暇が使えるかどうか、会社の総務・人事担当者に確認してみましょう。

ただし、冠婚葬祭の特別休暇は基本的に親族のみを対象としています。友人の結婚式などに出席する場合は有給休暇を取得するのが良いでしょう。

バイトでも堂々と有給休暇を取る方法

法律的に「バイトでも有給休暇を取得できるし、取得理由を説明する義務はない」ということは理解できたと思います。しかし、いざバイト先の上司に有給休暇の申請を言い出すとなると、気まずいという人もいるでしょう。

●有給休暇を取りづらいバイト先の特徴

タイムカードなどで正確に出退勤の管理をしていなかったり、入社時に「就業規則」や「雇用契約」について詳しい説明をしない会社は、ずさんな勤怠管理をしていると考えられます。

本来あってはいけないのですが、いわゆる「ブラック企業」といわれる会社にはそうしたことがたまに見られます。こうしたバイト先では有給休暇の取得を言い出しづらい可能性があります。

●相談する形で、まず打診してみよう

躊躇していては、いつまで経っても有給休暇を取得することはできません。まずは前もって1ヶ月くらい前に「〇月〇日に有給休暇を取得したい」と上司や店長などに相談してみることをおすすめします。有給休暇の取得は当然ですが、利用するときは周囲への感謝や気遣いを忘れないようにしましょう。

●バレやすいウソの理由はいわない

有給休暇を取りたいがためにウソの理由を使ってしまうと、バレたときに信頼を損ねる結果になります。ウソをつく必要はありません。理由が冠婚葬祭などであれば正直に伝えればいいですし、友人たちと旅行に行くときは「友人と旅行に行くため」で構わないでしょう。

●辞めるときに有給休暇を活用する

在職中はどうしても有給休暇を使うことがためらわれるという場合は、退職時にまとめて消化するという方法もあります。仮に長期間はたらいていて、それまでほとんど有給休暇を使ったことがないのであれば、有給休暇の残日数が30日くらいになっていることもあります。

ただし、現実的にはその30日の有給休暇をすべて消化することは難しい場合があります。そのため、はたらいている間に使用者側と良好な関係を築いておき、退職時の有休取得についてよく相談しておくと良いでしょう。

堂々と有給休暇を取得しよう!

有給休暇は、はたらく人すべてに認められています。「休むと職場に申し訳ない」という気持ちになるのは理解できますが、休んで心身をリフレッシュさせたほうがシゴトのパフォーマンスは上がるものです。せっかく有給休暇をもらえるのですから、頑張ってはたらいた自分へのご褒美として、堂々と取得してはいかがでしょうか?

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