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失業保険(失業手当)給付期間のアルバイト条件

失業保険(失業手当)給付期間のアルバイト条件

個人的な理由で退職した場合、失業期間中に「失業手当」(正式には雇用保険の「基本手当」)を受けとれます。ただ、最初の給付までには3ヶ月以上かかるため、この期間にアルバイトを探す人も多いはず。 しかし「失業保険」(正式には雇用保険)という制度自体、正式な再就職を促進するためのもの。失業中にバイトとしてはたらくことについてはさまざまな条件が設けられています。ここではその制度について解説します。

失業保険、失業手当とは?

失業保険とは

「失業保険」とは、雇用保険の「基本手当(いわゆる失業給付)」の制度を差します。これが適用されれば、雇用保険の被保険者は、定年や倒産、自己都合などで離職した場合にお金を受け取ることができます。この失業保険は国が運営する公的な保険であり、各種手続きはハローワークで行われます。

失業手当とは

「失業手当」とは、雇用保険の「基本手当(いわゆる失業給付)」で受け取れるお金です。しかし、会社を辞めた人すべてが「失業手当」を受けとれるわけではありません。「失業手当」を受給するためには、次の3つの条件を満たしていなければなりません。

1)本人に就職する意思と能力がある
2)積極的に求職活動を行っている
3)離職日以前の2年間に被保険者期間が12ヶ月以上ある

なお、「失業手当」の給付には4種類(「求職者給付」「就業促進給付」「教育訓練給付」「雇用促進給付」)あり、一般に「失業手当」と呼ばれるのは、「求職者給付」に含まれます。この基本手当が給付される日数および支給される金額は、年齢、勤続年数、退職理由などによって決まります。

失業手当を受け取るには

自己都合による退職の場合、下記の流れで手当が給付されます。

1)ハローワークに行って手続き。その日から何もしていない7日間は待機期間(その間にはたらいた場合は延びる)に当たる
2)初回の手続きから約1〜3週間後に雇用保険受給説明会
3)初めてハローワークに行ってから27日後に初回認定
4)初回認定日から12週間後に2回目の認定。ここで初めて保険給付の対象として認定を受ける
5)初回の給付金が振り込まれる

失業保険の給付期間でもアルバイトはしていいの?してもいい条件とダメな条件は?

上記のとおり、自己都合による退職の場合、「失業手当」を実際に受け取るまでには7日間の待機期間と12週間(3ヶ月)の給付制限期間が必要になります。そのため、並行してバイトとしてはたらいて収入を得たいと思うのも当然のこと。

しかし、国から手当をもらっている期間のバイトは、果たして許されるのでしょうか?結論を言うと、可能です。ただし、求職者がどの「段階」にいるかによって条件が異なります。

「失業保険」給付期間中のバイトについて、担当省庁である厚生労働省やハローワークのホームページには、明確な見解は掲載されていません。ただし「バイトとしてはたらいてはいけない」という規則はありませんが、「求職活動中の労働」はハローワークの裁量に任されています。はたらく予定があるならば、まずは各都道府県のハローワークに確認をしてください。

そのことを踏まえた上で、以下で段階を追ってバイトとしてはたらくときの制約条件を説明します。ただし、「失業手当」はあくまで失業者の正式な再就職を支援するために給付されるものですので、「バイトをしながらでもうまくやれば給付金は受け取れる!」という考えは控えましょう。

待期期間中

待機期間(失業保険の手続きをして7日間)はどのような雇用形態であってもはたらくことはできません。もしバイトに応募する場合はあらかじめ申告しましょう(はたらくとその翌日から7日間、待機期間がやり直しとなります)。申告なしにバイトとしてはたらいていたことが発覚すると、不正受給とみなされて「失業の認定」そのものがなくなります。それ以降の給付は受けられなくなるので注意が必要です。

給付制限期間中

自己都合で離職した場合には、初回振込までに「給付制限期間」が3ヶ月あります。 給付制限期間中のバイトは可能ですが、一定の制限があります。具体的な制限は各ハローワークの判断によりますが、「就職」していない場合に限ります。

あくまで家計の補助として一時的にはたらいていることが大切です。そのためには、週の勤務時間を少なくしたり、長期のシゴトは控えたりが必要です。まずはハローワークに相談申告をしてください。

受給期間中

3ヶ月の給付制限期間を終えたのち、受給期間中は申告をすればバイトとしてはたらくことができます。はたらいた日数を報告すれば、差し引かれた金額をもらえます。なお、差し引かれた分の支給金額は、給付期間が切れたあとに受け取ることができます。

ただし、毎月失業保険を受給する際に提出する「失業認定申告書」には、正直にバイトをしたこと、はたらいた時間、そして得たお金の額を記入しなければなりません。都道府県によって異なりますが、目安として1日の労働時間が4時間以上の場合は失業認定申告書に記載が必要です。これをおこたると、失業保険の不正受給とみなされるので要注意!

失業保険の給付期間中に再就職先が決まったら

バイトをしつつ失業保険を受給していた場合と同様、再就職先が決まってからも失業給付を受け続けていた場合も、その事実が発覚すると不正受給として給付金の返還を求められます。

もし不正受給(不正に申告し、不当に失業給付を得ること)を行ったことが発覚したら、最悪の場合「3倍返し」をしなくてはなりません。返還が命じられた不正受給金額とは別に、最大でその2倍に相当する額の金額の納付が命じられることになるのです。

よくある不正受給の例としては、再就職したのに就業日を偽って(もしくは誤って)給付を受け続けているケースが挙げられます。

給付日数がある程度残っている時点で再就職すると、「失業手当」は支給されなくなりますが、代わりに「再就職手当」が給付されます(パートやバイトに就いた場合は「就業手当」)。再就職手当は、基本手当の受給有資格者が安定した職業に就いた際、 基本手当の支給残日数(失業の認定を受けた後の残りの日数)が所定給付日数の3分の1以上ある場合に支給されます。つまり、「失業保険」を3分の1以上残して就職した場合のお祝い金のことです。

再就職手当を受け取るためには、ハローワークへの就職の届出は、就職日の前日までに行います。就職の届出が遅くなると、不正受給を疑われてしまうかもしれませんよ。もし就職日前日までにハローワークに行けない場合は、必ずハローワークに相談してください。

再就職したら、以下のようなステップで進みます。

1)会社から「採用証明」をもらい、ハローワークに提出する
2)ハローワークから申請書類をもらい、会社の証明を受ける
ハローワークから「再就職手当支給申請書」あるいは「常用就職支度手当支給申請書」を受け取ります。これを改めて会社に提出して、証明を受けます。
3)採用日から1ヶ月以内にハローワークに提出する

会社から証明を受けた「再就職手当支給申請書」あるいは「常用就職支度手当支給申請書」に「受給資格者証」を添えてハローワークに提出します。注意点として、必ず採用日から1ヶ月以内に提出するようにしてください。この期限を超えてしまうと、再就職手当は受給できません。

まとめ

「失業保険」期間中のバイトは、どの段階でのバイトかによって条件が異なります。一歩間違えると不正受給になるため、所轄のハローワークへの確認をおこたらないように気をつけてください。

慎重かつていねいに手続きを行いながら、失業期間内にも上手にバイトを組み込みましょう。

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