法律・お金

アルバイトも主婦パートも必見!確定申告が必要な条件と申告の流れ

アルバイトも主婦パートも必見!確定申告が必要な条件と申告の流れ

特定の条件ではたらく人にとって、確定申告は必要なもの。バイト、パートをしていて、その条件に当てはまっているのに確定申告をしていない人は、気づかないうちに損しているかも……。特に主婦の方が気になる103万円、130万円の壁について、また、バイトでも確定申告が必要となる条件や確定申告するときの流れについて解説します。

確定申告とは?

「確定申告」とは一体なんのことなのか、簡単に説明します。

確定申告とは、納税義務者が前年1月1日~12月31日までの1年間の所得(給与など)を申告し、納税する制度のことです。もし確定申告をしなくてはいけなかったのにスルーした場合、罰則が与えられることもあります。

■申告期限内に確定申告をしなかった場合

「無申告加算税」という罰則が発生します。その金額(加算税率)は納税額によって異なります。納税額が50万円以下なら15%、納税額が50万円以上なら20%加算となります。

万が一、期限内に確定申告ができなかったとしても、自主的に税務署へその旨を伝えることで無申告加算税が免除もしくは減率される場合もあるので、まずは申告をすることが大切です。

■申告期限内に納税しなかった場合

確定申告をせず、所得に応じた税金を納めなかった際には、その遅延期間に応じた「延滞税」が発生します。納税期限から遅れるほど、延滞税も増えていくので、注意しましょう。

確定申告と年末調整の違い

確定申告と年末調整、税金を計算して調整するという点では同じに思えるかもしれませんが、大きな違いがあります。確定申告は「直接」「納税額を確定させて納税する」のに対し、年末調整は「企業を介して」「すでに払っている税金を再計算する」ものです。収入から源泉徴収が行われない自営業の人は、確定申告をしなければ納税額が確定しません。

確定申告は「2月中旬〜3月中旬」の期間に行われ「すべての所得にかかる所得税」に関わるのに対し、年末調整は「年末〜年始」の期間に行われ「給与所得にかかる所得税」に関わります。

もう少しだけ、年末調整について説明します。ひとりでも労働者を雇用している会社には、バイトを含む雇用者の給与から所得税を天引きして納税する「源泉徴収義務」があります。ただし所得税を徴収されるのは、社会保険料などの控除額を除き、月に88,000円以上の給与がある人のみです。

多くのバイトの場合、夏休み期間のバイト代は88,000円を超えたけれど、それ以外の月は50,000円程度と、毎月の給与額が変動することも珍しくはありませんよね。そのため「年末調整」として、すでに給与から天引きされている所得税額が本当に正しいかどうかを、年度に再計算するのです。年末調整後の1月の給与明細には、「年末調整」という項目が追加され、戻ってくる税金額や追加で天引きされた税金額が記載されています。

「なんとなく税金関係のキーワード」として似た印象のある「確定申告」と「年末調整」ですが、このようにふたつの実態は大きく異なります。

確定申告が必要な人の条件とは

バイト代から源泉徴収をされている人の場合、年末調整で所得に関する税額が再計算されるので、基本的には確定申告の必要はありません。しかし、中には確定申告が必要な人もいます。その条件とはどのようなものなのか、ここから詳しく説明していきます。

1)12月末までにバイトを辞めて、現在勤務していない

バイト先による年末調整は、主に12月から1月にかけて行われます。そのため、年末調整を行うまでにバイトを辞めてしまった場合には、自身で確定申告を行う必要があるのです。源泉徴収は行われていますので納税の義務は果たしていますが、逆に払いすぎているケースも考えられます。還付金がもらえるかもしれないため、手続きをしてみてもいいですね。

ちなみに、12月末時点で新しいシゴトをしていればその勤務先で年末調整をしてもらえるはずです。

2)同年度のうちに、2ヶ所以上でバイトをしていて、年収が103万円以上ある

2ヶ所以上のバイト先をかけもちしている場合にも、自分で確定申告が必要です。なぜなら年末調整は同時期には1社でしかできないためです。

複数のバイト先での収入を合わせて、所得税がかかる条件である「年収103万円以上 」であれば納税義務を果たしていないことになるので、必ず確定申告をしてください。

特に注意しなければならないのは、職場Aで80万円、職場Bで60万円(それぞれ月収は88,000円以下)のような場合です。職場Aでも職場Bでも源泉徴収される条件は満たしていませんが、全体の収入を見ると所得税がかかる条件を満たしています。そのため、源泉徴収されていないからと年末調整も確定申告もしなければ、所得税を払っていないことになってしまいます。

確定申告するほど働くのは結果“損”なのか?

ここで気になるのが、確定申告をしなければならないのであれば、103万円以下になるように働き方を調整した方がいいのか?という点です。特に、夫の扶養に入りながら、パートやアルバイトで働く主婦のみなさんの中では、年末に職場で「今年はもう103万円を超えそうだから、シフトを減らしたい」なんてセリフが飛び交うことも少なくありません。しかし、実際には何がいくら超えるとまずいのか、いまいちよくわかっていない人も多いはず。そこで、ママライターの菅原さんに、主婦パートが超えちゃいけない“お金の壁”について、調べてもらいました。

主婦パート必見!今年もやってきた確定申告
本当に超えると損なのは“いくら”の壁?

<主婦パート担当ママライター:菅原さくら>

もうすぐ3歳の息子は、どうやらお調子者。大流行した曲「U.S.A.」はもちろん、「きかんしゃトーマス」の「トップハムハット卿」から風邪薬のCMまで、さまざまなモノマネを披露してくれます。最近の我が家には、ワーキングママ3種の神器「洗濯乾燥機・食洗機・ルンバ」にくわえて、自動調理器「ホットクック」が仲間入り。家事がさらに効率化して、息子の芸を楽しむ時間が増えました。

まずは結論!「収入130万円の壁」に気をつけるべし

少しWEBを検索するだけでも、103万円、130万円、150万円とさまざまな“壁”情報が出てきますが、主婦パートが絶対に覚えておくべきなのは、実は“130万円の壁”です。その事実を踏まえたうえで、それぞれの数字について、一体どんな意味があるのかチェックしていきましょう。

「収入103万円」を超えると、所得税がかかるけれど……?

まずは、一番金額の少ない「103万円」という数字。
これは“所得税の基礎控除の範囲内”です。給与所得から給与所得控除額を引いた額で計算します。多くの主婦パートは、給与明細の額面合計と思って問題ありません(※1)。

夫の扶養内で働くパートやバイトも、税金を支払う義務があります。しかし、年間103万円までの所得には、所得税がかかりません。さらに、98万円以下であれば、住民税も非課税になります。
つまり、収入が103万円以下なら、妻は所得税を払わなくて済むため、この数字がひとつの壁とされているのです。

項目
年収98万円
年収103万円以上
住民税
0円
約5,000円
所得税
0円
0円


※1
例えば私のようにフリーランスの仕事をしていると、いただけるお金(=収入)から、仕事に必要な経費(取材のための本購入費、取材先までの移動交通費など)を引いたお金を所得と呼び金額が異なることもあるのですが、大半の主婦パートさんは「収入=所得」と考えていいと思います。

とはいえ、考えてみてください。
たとえば収入が110万円まで増えたとしても、所得税を課されるのは103万円を超えた分=7万円だけ。7万円にかかる所得税は、約3,500円(税率約5%:2019年1月現在)。住民税は均等割と所得割を足した分がかかりますが、金額にすれば約12,000円です(住んでいる地域で多少の増減あり)。

項目
年収98万円
年収103万円
年収110万円
住民税
0円
約5,000円
約12,000円
所得税
0円
0円
約3,500円
手取り
980,000万円
約1,025,000円
約1,084,500円


つまり、課税分を差し引いても、収入としてはプラス! 所得税をゼロにすることにこだわりたい人以外は、103万円という数字はあまり気にしなくてもよさそうな気がします。

ちなみに106万円以上の所得があり、かつ以下の<項目>1~5のすべてに該当する人は、勤務先での社会保険の加入が義務付けられるため
①扶養家族ではなくなる=配偶者の扶養控除がなくなる
②自分の勤務先の健康保険証になる=配偶者の健康保険から外れる
③自分の毎月の給料から健康保険料や年金が引かれる
となります。

<項目>
1 週の所定労働時間が20時間以上であること
2 賃金が月額8.8万円(年収106万円)以上であること
3 勤務期間が1年以上の見込みであること
4 学生ではないこと
5 勤務先の従業員が501人以上であること


「収入130万円」以上になると、夫の扶養から外れてしまう

本当に守りたい数字は、この「収入130万円」です。
これは“社会保険料の被扶養者の範囲内”です。妻の収入が130万円以上になると、夫の扶養から外れてしまいます。

社会保険の扶養からはずれると、何が起きるか?夫の会社から、妻の分の保険証が支給されなくなります。健康保険と厚生年金保険がなくなるため、支出は、ぐっとアップ。妻はパート先の企業で入れてもらえればまだいいのですが、自ら国民健康保険や国民年金に加入するしかない場合、負担は大きくなり、10万円、20万円といった単位で保険料の支払いが発生してしまうのです。

収入130万円以上になるときは、相応の勤務体制が必要。社会保険完備の企業で正社員、などなら問題ありませんが、パートやバイトではなかなか厳しそう……。
夫の扶養に入ったまま、ほどよく家計を助けるならば、収入130万円以上にならないようにするのが得策です。

項目
年収130万円未満
年収130万円以上
扶養範囲


とはいえ、私なりに色々調べてみると130万円以上になった瞬間に扶養がはずれることは、それほどないようです。なぜなら本人の自己申告制になるからです。言い換えると自己申告しなければ、壁を超えていることはわかりにくいと言えますが、明らかな法律違反なので、読者のみなさんは絶対にマネをしないでください。ちなみに、インターネットの体験談などで「130万円以上だけれど夫の扶養内です」なんてコメントを見かけるのは、そのためだと思われます。

女性がバリバリ働けるように、仕組みが変わってきている!

ちなみに世の中を見渡すと、労働人口が減ってくるこれからの世の中では、主婦も大切な働き手。女性の社会進出を促すために、さまざまな改革が進められています。つまり、女性がバリバリ稼いでも、不利益の出にくい仕組みが整えられてきているのです。

2018年1月には、税金制度も改正。これまでは妻の所得が103万円を超えると、夫の所得税もアップしていましたが、新税制では150万円まで据え置きとなりました(夫の所得が900万円以下の場合のみ)。

「○○円の壁を下回ったほうが、トータルで得をする」「中途半端に働きすぎると損」と思い込んで、パートやバイトを制限する人は意外と多いもの。けれど、思った以上にじゃんじゃん働いても、問題なさそうですよ。世の中の流れを考えると、家の中にいた女性がたくさん働けるように、これからも制度が緩和されていくかもしれません。

ただ、2019年1月現在では、損をせず、なるべくたくさん稼げるラインは「収入130万円」だと私は思います!
ぜひ参考にしてくださいね。

※配偶者控除について、詳しく知りたい方はコチラ

確定申告の流れ

確定申告の期間は、例年2月中旬~3月中旬の1ヶ月間です。この期間に必要書類を添えて、税務署へ確定申告をすることになります。

確定申告の方法

1)最寄りの税務署に行く

所轄の税務署に出向いて、確定申告を行う方法です。書類についてわからない点があれば、窓口で教えてもらえるので、申告書類の記入に自信がない人は税務署での申告がおすすめです。

2)特設の確定申告会場に行く

税務署ではなく、確定申告のための特設会場で手続きを行うこともできます。しかし、これは確定申告期間中ずっと開催されているわけではないため、所轄の税務署まで開催情報を確認する必要があります。

会場には確定申告をサポートしてくれる職員もいるため、手続きも比較的スムーズに行うことができます。

3)パソコンで確定申告をする(『e-tax』もしくは郵送)

国税庁のホームページ内にある「確定申告書等作成コーナー」を利用して、パソコンから確定申告を行うこともできます。この際の申告方法は2つあります。ひとつは、確定申告の情報を『e-tax』(国税電子申告・納税システム)で送信する方法です。もうひとつは、パソコンで作成した書類を印刷して、所轄の税務署に郵送する方法です。

必要書類

■確定申告書

AとBの2種類があり、勤務先から給料をもらっている場合はAに記入します。ただし、AはBの用紙を簡単にしたものなので、Bを使ったとしても問題ありません。

■源泉徴収票

バイトを年度途中で辞めた場合や、複数のバイト先に勤務している場合には、バイト先から「源泉徴収票」をもらいましょう。

■控除証明書類

必要に応じた控除証明書類を、確定申告書に添付します。

[例]
・社会保険料(国民健康保険料や生命保険料など)控除証明書
・病院で発行された領収書や移動に使ったタクシーの領収書など(「医療費控除」)
・「勤労学生控除証明証」など

■マイナンバーカード(マイナンバー通知カード)+本人確認書類

平成28年度分の確定申告から、マイナンバーの記載項目があります。そのためマイナンバーカードもしくは、マイナンバー通知カードの写しが必要となります。

まとめ

難しく思える確定申告ですが、税金が還付される可能性があるなら、やってみる価値はありますね。

普段は身近に感じられない「納税の仕組み」を理解するきっかけになるかもしれません。「お金を稼ぐ」ということの重みを今までよりも感じられるようになるのではないでしょうか。

「法律・お金」TOPに戻る

この記事を読んで、どうでしたか?

  • 0

    疑問や不安が
    解決した

  • 0

    参考に
    なった

  • 0

    気付きは
    なかった

  • 0

    共感でき
    なかった

新規「an」会員登録はコチラ
あなたにピッタリのバイト・シゴト情報や
お役立ちコンテンツをメールでお届け!
自分に合ったシゴトサクサク見つかる!!「an」アプリ 今すぐダウンロードしよう!

おすすめコンテンツ

トップ >  アルバイトニュース・プラス > バイトノウハウ > 法律・お金 >  アルバイトも主婦パートも必見!確定申告が必要な条件と申告の流れ