法律・お金

アルバイトの給料を計算するために、知っておきたい 時給の仕組み

アルバイトの給料を計算するために、知っておきたい 時給の仕組み

初めてのアルバイト。バイト代(給料)がどのような仕組みで決められているのかを知らないまま、バイトをスタートする人もいるはずです。 しかし、給与のシステムを把握しないまま、毎月の給料を受け取っているのは「何かあったとき」に困ることになります。はたらいたぶんの賃金が正当に払われていない可能性も考えられます。 困った事態が生じないよう、ここでは自分の給料を把握するために必要な情報を伝えます。給料の計算方法や、深夜手当や休日出勤による割増賃金などの手当についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

給料って、どうやって計算する?時給の仕組み

バイトを始める前に自分が月いくら、年いくら稼げる見込みなのかは、気になるところ。まずは給料算出のシミュレーションをして、自分が受け取れるお金を試算してみてください。

時給/日給/月給制

ここで、最も一般的な時給制を用いて、各職種を例に挙げて、試算します。各職種の時給は、『anレポート』(2017年5月号)の全国平均時給を参照しています。

1.引越しのバイト(時給1,295円)1日8時間勤務、月10日勤務した場合

日収相当額が10,360円(1,295円×8時間)
月収相当額が103,600円(10,360円×10日)
年収が1,243,200円(103,600円×12ヶ月)

2.コンビニバイト(時給882円)、1日5時間勤務、月20日勤務した場合

日収相当額が4,410円(882円×5時間)
月収相当額が88,200円(4,410円×20日)
年収が1,058,400円(88,200円×12ヶ月)

3.家庭教師バイトで、時給1,372円、1日2時間勤務、月10日勤務した場合

日収相当額が2,744円(1,372円×2時間)
月収相当額が27,440円(2,744円×10日)
年収が329,280円(27,440円×12月)

いかがでしょう?あなたの職種やはたらきかたから、給料のおおよその目安がイメージできたでしょうか?もちろん地域や職種、シフトによってこの値は異なりますが、時給の高さだけにとらわれず自分がどれだけ月に稼げるのか把握しておくことは大切です。

ちなみに、バイトの給料については、総支給金額(額面)と実際にもらえる金額(手取り)で差があります。手取りは、額面から税金や社会保険料、所得税などを差し引いた内容のこと。上記でシミュレーションした金額は「額面」での数字ですから、実際はこの7〜8割程度の金額を収入の目安にするといいですね。

支払い時期と方法

給料の支払い時期については、日払い、週払い、月払いの3つが一般的です。日払い・週払いはおもに短期のバイトや1日だけの単発バイトに多い支払い方法で、給料が、1日単位・1週間単位で支払われます。長期のバイト(3ヶ月以上はたらくことが前提)であれば、月に1〜2回の「月払い」が多数です。

給料の支払いは、現金払いまたは銀行振り込みのどちらかであることがほとんどです。振り込み時にかかる手数料は原則として会社負担がルールとなっています。

労働基準法で定められている、3つの賃金割増

労働者の権利を守る労働基準法では、超過勤務や深夜労働など時給が割増になる仕組みが定められています。割増賃金には、労働時間外割増、休日労働割増、深夜労働割増の3種類があります。以下、それぞれについて解説していきます。

1.(法定)時間外労働による割増賃金

原則として社員やバイトは、「1日に8時間、1週間に40時間」を超えて労働させてはいけないことになっています。これを超えた場合は「法定時間外労働」(残業)とみなされます。

この時間外労働には、雇い主は通常の賃金の25%以上の割増賃金を支払うことが義務づけられています。たとえば時給1,000円のバイトを9時間はたらくと、1時間分については時間外労働となり、時給1,250円(以上)の支払いが義務づけられる、ということです。

複数のバイトをかけもちしていた場合でも合計の法定労働時間(1日8時間、週40時間)は変わりません。たとえばコンビニで4時間はたらいたあとにカフェで5時間はたらいた場合本来は、カフェでの1時間分は割増賃金扱いとなります。

2.深夜労働による割増賃金

深夜労働割増は、午後10時から翌日午前5時までの間にはたらく場合に払われるもので、割増賃金は25%以上となります。たとえば時給800円で午後7時から午後12時まではたらくケースの場合、午後10時までの3時間は時給800円、午後10時から午後12時までは時給1,000円以上という計算になります。

3.休日労働による割増賃金

休日労働割増は、労働基準法で定められた法定休日(週1日または4週を通じて4日。曜日は問いません)に労働した場合に支払われます。休日労働に対する割増賃金は、通常の賃金の35%以上です。たとえば時給1,000円のバイトで法定休日にあたる日にはたらいた場合、時給は1,350円以上となります。

法定休日はお店や個人で異なり、本来ならば休みの日に出勤した場合に休日出勤扱いとなります。労働基準法では1週間につき1日または4週を通じて4日の休日を与えることが義務づけられていて、この休日が法定休日に該当します。土・日・祝日=法定休日というわけではありませんので注意してください。

法定休日は正社員だけでなくバイトスタッフにも適用されますので、はたらく曜日や時間が不定期なバイトだから法定休日がないということはありません。

手当の重複について

以上で述べた3つの手当のうち、ふたつ以上の手当が発生する条件が重なった場合、手当は重複して発生します。

法定休日に深夜労働をした場合には、深夜労働割増(25%)と休日労働割増(35%)が重複して加算され、35%プラス25%の計60%以上です。また、残業で深夜労働をすることになった場合は、時間外労働手当(25%)と深夜手当(25%)が重複するため、計50%以上となります。

したがって、時給1,000円で法定休日の夜10時からはたらいた場合は、時給1600円以上となります。ただし、法定休日には法定時間というものがないため、法定労働外時間手当と休日割増は重複しません。

時給の支払いは1分単位?支払われる時間の区切りについて

時給の支払いについて、1時間未満の部分の計算は、1分単位で計算するのが原則です。10分単位や15分単位で切っている店舗もありますが、基本的には1分単位で計算するのが正しい労働時間管理方法です。

ただし、1ヶ月間で合計30分未満の時給の切り捨てについては、非常にわずかな金額となりますので、許容されています。

9分や14分という時間が積もったら、非常に多くの賃金が切り捨てられてしまいます。「ただばたらき」をしないよう、はたらいたぶんはしっかり把握しておくことが大切です。

まとめ

自分の貴重な時間を割いていそしむバイトですから、はたらいたぶんは給与として受け取りたいものです。そのためにも、休日割増や残業手当について、また1時間未満の勤務についても分単位で給料が発生することなど、必要な知識を身につけておくといいですね。

もしも給与計算に関して何か疑問があったときは、バイト先に確認するようにしてください。

きっと、ただ受け取るよりも「給料の重み」がよくわかるはずです。あなたが実りのあるバイト生活を送れることを、願っています。

(出典: 『anレポート』「平均時給レポート」2017年5月号 より)

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