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JUJUメイン写真

昨年のクリスマスシーズンに『奇跡を望むなら...』で驚異的なヒットを飛ばしたNY在住の超破格のシンガー、JUJU(ジュジュ)が、今年も“飛ばす”。その原動力のひとつにはアルバイトで得た教訓もあったりして…。

バイトがあったから 〜洋服屋店員〜

JUJU

 「私、アルバイトは本当にいろいろやってきたんですよ。最低でも20個はやってきたんじゃないかな。だいたい短い期間のアルバイトがほとんどだったんですけど、一番長く続いて、今でも関わりがあるのは、ニューヨークの洋服屋さんです。

 3歳のころからずっとなりたかった歌手になろうって決めたのは高校2年の進路指導のときでした。それでニューヨークに憧れて留学したのが、高校を卒業してから。でもニューヨークでの最初の3年間はもう、ひたすら遊んでばかりだったんですよ。
 
 そのころのクラブは、今のクラブシーンと違って“いい音楽ありき”ってところがあって、その音楽が本当に好きな人だけが集まっていたから本当に楽しくて、食べて寝てパーティーしての繰り返し(笑)。日本人の女の子が一人でいるっていうのも珍しい時代でしたから、ナンパじゃなくて普通に“お前は何人だ、何をやってるんだ”って声を掛けられることも多くて、その中から、一緒に音楽をやる仲間やコネクションが広がっていきました。
 でも、さすがにそれだけ遊んでいると、廃人になる、ダメな人になっちゃうって思って、もうちょっとちゃんとしようってアルバイトを始めたんですよ(笑)。洋服が好きだったので、あるブランドの立ち上げから働くようになりました。そのブランドが最初に出すお店のオープニングスタッフでしたね。そこで結局8年働いたんですよ。音楽活動もあったし、そんなに長くアルバイトするとは思ってなかったんですけど、気がついたら店で2番目に古い店員になっていました(笑)。

JUJU お店がオープンする12時から夜の7時までアルバイト。それから予定があれば遊びに行くし、スタジオが空いていればレコーディング。忙しいお店でしたけど、7時間ずーっと忙しいわけじゃなかったので、空いてる時間は作詞や作曲にあてられましたね。今考えると恰好のアルバイトだったと思います。
 有名人がちょくちょく来るお店だったので刺激も受けました。私が一番“キャーッ”って興奮したのはフランシス・コッポラですね。モス・デフが来たときも“キャーッ”ってなりましたけど(笑)。そういう人たちを見て私も頑張ろうって思うわけですよ。いろいろな刺激と出会いがあって、ミュージシャンになった今でも関わりたくて、ニューヨークに帰ると、時間があればお店に立ちますもん(笑)。もうおうちみたいなものですね。このアルバイトは、本当に今の人間形成になくてはならないものだったと思います。
 
 一番記憶に残っていて、役に立ったというか…今でも心に刻んでいるのは、そこのボスに怒られたことです。22、3歳のころは遊びすぎて、お店によく遅刻していたんですよ。うちのボス、あんまり怒らないんですけど、“すいませ〜ん”って謝りながら入っていくと“Don't be sorry, be careful”って言うんです。なるほどねーって思いました。謝るくらいなら、最初からするな、気をつけろ、って。これは今でも私の人生訓になっています」

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プロフィール

JUJU(ジュジュ)


2004年にデビューしたNY在住のシンガー。2006年『奇跡を望むなら...』が驚異的なロングヒット、その後の『ナツノハナ』もヒットを記録した。幼少よりジャズやシャンソンに親しみ、歌声を鍛え上げた。持ち前のハスキーでパワフルな歌声で、今もっとも注目を集めるシンガーの一人。また、NYでは自身のアパレルブランドを展開している。

インフォメーション


『Wish for snow/奇跡を望むなら...Xmas story』12・12 drop!

 今年、日本のミュージックシーンを揺るがしたJUJU。そのきっかけとなったのは昨年11月リリースの『奇跡を望むなら...』。これ以降、JUJUは「ライブで緊張するようになった」という。
 「『奇跡を望むなら...』を真剣に聴いてくれる人が増えてきて、聴いてくれているんだって思うと緊張するようになってしまって(笑)。今は2回くらい背中をどやしつけてもらわないとステージに立てないほど。それだけに歌い終わったとき、お客さんから“ありがとう!”って言われると感動しちゃうんですよね…」  歌い、伝える“相手”がきちんと見えてきた。

 歌うことのステージが、またひとつ上がったJUJUがこの冬リリースするのはファンキーなレゲエ『Wish for snow』。
 「私もずっとレゲエが好きだったし、レゲエの曲を作ってレコーディングしたこともあるし、じゃあ、“クリスマスレゲエ”だ、って。これもJUJUの新しい引き出しと思ってもらえればうれしいですね」

 ダブルA面のもう一曲は、かの『奇跡を望むなら...』の“アナザーストーリー”である『奇跡を望むなら...Xmas story』。そしてWHAM!の『LAST CHRISTMAS』、山下達郎の『クリスマス・イヴ』のカヴァーを収録した、リッチで心温まる1枚だ。

初回限定盤 AICL-1885〜1886 1,835円
通常版 AICL-1887 1,529円
12月12日発売

撮影:三橋令嗣

取材協力:TOKYO HEADLINE

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