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向井 理メイン写真

優しい爽やかな笑顔で注目を集める新進若手俳優の向井 理が、“かけはし”を語る。研究にいそしみながら、アルバイトにも打ち込んだ、全力投球の大学時代。彼のアルバイトはいつだって、本気だった——。

バイトがあったから〜バーテンダーほか〜

向井理

 「“もしアルバイトしてなかったら”……っていうのが想像できないんですよ。“アルバイトがあっての今”、なんです。ずっと当たり前のようにアルバイトしてきたし、やってきたアルバイトのどれか一つが欠けても、順番が変わっても、今こうはなってなかったろうって思います。

 18歳で初めてやったアルバイトが桜木町のコスモワールドのファストフードのお店。そのときの僕はひどい人見知りで、接客業をやればそれが直るかなって思って始めたんです。それに飲食業ならまかないがあって何か食べられるだろうと(笑)。それからアルバイトはずっと飲食業でした。  

 その次は横浜のダイニング・バーでアルバイトしていたんですが、そこで初めてカクテルに興味を持つようになりました。カクテルって綺麗だし、レシピが変わると全然違う味になるっていうのがすごく面白い。僕、何かを作るのがとても好きだったんですよ。それで次は元町の有名老舗バーへ。そこが結構こってりとしたベタなバーなんですよ。制服があって、しかもオールバック(笑)。そこのホールであいさつから電話の応対の仕方、お皿の置き方や料理の出し方まで、なにからなにまで学ばせてもらいました。厳しいお店だったので怒られもしましたよ。電話の応対ひとつとっても、“テンションが低い! 家で電話してんじゃないんだぞ!”って(笑)。
 そこで丸氷を作ったり、たまにカクテルを作らせてもらったりして、だんだんバーテンダーの仕事を覚えたんです。

向井理 それから渋谷のバーに移って、本格的にバーテンダーになったんです。お店のオープニングから関わって裏側を見ることができたのも良かったですね。経営に興味がわいて、自分のお店を持ちたいって思うようになりました。それで、別のバーから店長として来ないかって誘われて、学校を卒業して店長になったんです。

 そうやってアルバイトしてきて、店長をやって、そして今は役者。役者って、接客業によく似てるんです。どちらもゴールがないというか、完璧がない。一番いい接客って人によって違いますよね。いつもビールを飲む常連さんだって、今日は水割りを飲みたいかもしれない。
 元町のバーで常連さんから飲み物を勧められたときに、お店で一番安いのがビールだったから“じゃあビールを”って言ったら怒られちゃった(笑)。“なめてんのか!”って。自分が気を使えばよい接客というわけじゃないってことですね。人を見なくちゃいけないし、誰にでも同じことを言ってちゃダメ。もっといいサービスでお客さんに喜んでもらいたい、もっといいものを作りたい、という仕事には終りがないじゃないですか。“もっといいものを”“もっと喜んでもらおう”って、“もっともっと”がどんどん増えてくる。役者も同じこと。飲食業のアルバイトで接客の基本を学んで、バーテンダーになって、そして店長へ。そこで身につけてきた意識や仕事への姿勢が、そのまま今の役者の仕事につながっていると思います」

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プロフィール

むかい・おさむ


1982年生まれ。CM『ミニッツメイド』でデビュー。その後『レガッタ〜君といた永遠〜』(テレビ朝日)でレギュラー出演を果たし、『のだめカンタービレ』(フジテレビ)の菊地役、『バンビ〜ノ!』(日本テレビ)の妹尾役で脚光を浴びる。スクリーンデビューも果たし、来年3月には『ガチボーイ』(東宝)が公開予定。

インフォメーション

向井理


“イケメン先生”大奮闘!——ドラマ『暴れん坊ママ』

 今、向井はフジテレビの秋の新ドラマ『暴れん坊ママ』(火曜日 21時〜21時54分)で“イケメン先生”山口洋平役で奮闘中だ。
「“イケメン先生”という呼ばれ方にプレッシャーを感じる」という彼だが、小さな子供たちを相手にした役どころは、大変ながらいろいろな楽しみもあるようで……。「小さな子供たちのパワーってすごい。何をするにも本気で、しかもいつまで経っても元気! すっかり仲良くなって、撮影の合間にあやとりや折り紙をして遊んでます」とにっこり。
 幼稚園を舞台にした本作では、これからますます出番が増えてくる。“イケメン先生”の奮闘振りをチェックしよう!

《ストーリー》
 新婚ほやほやの川野あゆ(上戸彩)と川野哲(大泉洋)のもとに哲の前妻との子の佑樹(澁谷武尊)がやってきた。一旦は佑樹を拒否したあゆ。しかし、佑樹を預けた先が、なんとセレブママたちが集う幼稚園。そこで嫌味なセレブママたちとバトルを繰り広げるうちに、あゆと佑樹の距離が次第に縮まっていく……。
 家族が一緒に暮らすことの難しさ、素晴らしさを描く傑作ホームコメディー。

撮影:三橋令嗣

取材協力:TOKYO HEADLINE

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