ゆりやんレトリィバァのバイトでテンパってもおちついていきや~ 撮影/らりえ

『R-1ぐらんぷり2015』から3年連続で決勝戦に進出の実力派ピン芸人・ゆりやんレトリィバァが『an』に降臨!愛くるしいぽっちゃり体型で、機敏な動きや流ちょうな英語で器用にネタを展開していく姿は、どこか神々しくさえ見えてくる――。芸歴5年目にして、すでに貫禄たっぷりのトーク力を持つのも、ゆりやんのスゴイところ。「調子乗っちゃって」「おちついていきや~」などのキャッチーなギャグをからませながら、ひな壇でも大活躍中。「心技体」を兼ね備えた注目度ナンバー1の若手芸人、ゆりやんレトリィバァ流、シゴト術を直撃! →後編はコチラ

初めてのアルバイト
大福のバーコードが読み取れなくて!?

――ゆりやんさんは、アルバイト経験はありますか?

はい。高校時代から芸人になるまでにいくつかのバイトを経験しました。初めてのバイトはコンビニです。わからないことだらけで、今考えれば「そんな基本的なこと、わかるやろ!」ということでも、ホントによく怒られてました。

――どんなときに怒られてたんですか?

あるとき、大福に貼ってあったバーコードがなかなか読み取れなかったんです。とにかくレジを早く打たなあかんと思っていたので、バーコードを力いっぱいスキャンしながら、気づかないうちにギューギューと大福も一緒に押し潰してしまってたんです。するとお客さんから「潰れるやんか!自分やったらそんな大福、食べたないやろ!」と注意されてハッとしました。またあるときは、アイスクリームと温めたお弁当を同じ袋に入れて渡して「何してんねん!アイス溶けるやろ!」って怒られたこともありましたねぇ。タバコを買いに来たお客さんが、明らかにどう見ても未成年さんで、バイトで言われているように、証明書の提示を求めたら「そんなもんないワっ!」と逆ギレされたこともありました。同じバイトの子と仲良くなって、レジでおしゃべりしまくっていた姿が監視カメラに映っていて、店長から「ちゃんとはたらいてない!」ってチクッと指摘されたこともありました。

――ひとつずつ経験しながら、シゴトを覚えていったんですね。初めてのバイトで学んだことは?

「自分がされたらイヤなことは、やったらあかん!」という当たり前のことを、バイトを通じて感じました。お給料をもらったときはやっぱりうれしくて、はたらくって大変なんやなあと思うと同時に、はたらくことの尊さを感じました。

駅の売店でのバイト
狭い世界で全員が恋のライバル!

――ほかに印象的なバイト経験があったら教えてください。

いろいろやってるんですよ、お惣菜屋さん、百貨店の食品売り場……、カレー屋さんでは「田中さん」に怒られてばっかりやったなあ。おもしろかったのは、大学生のときに駅のホームにある売店でバイトですね。そこでは恋愛による壮絶な人間関係を経験しました。全部で10人のバイトスタッフがいたんですけど、そのうち9人が学生からおばちゃんまでの女子で、男子はたった1人だけ。狭い世界に1人だけいる異性って、ものすっっっごくカッコよく見えますよね。で、ほとんどの女子が、その男子を好きになっちゃったんです。

――そ、それはすごい……。恋愛のバトルが繰り広げられたとか!?

線路を挟んだ上りと下りのホームに売店があったんです。そのとき私は、モテ男子と彼に片思いするAちゃんと3人で同じチームになり、上りホームの売店ではたらいていたんです。下りホームのチームには、男子に思いを寄せるBちゃんがはたらいていました。ふと、上りホームの売店を見たら、まるで『太陽にほえろ!』の石原裕次郎さんのようにブラインドに指をかけて、そのすき間からBちゃんが鋭い眼光でこっちを見ていたんです!!あまりの衝撃に思わず「見てるっ!」と叫んでしまいました。

――バイト中も男子の動向が気になっちゃったんですね。それにしても、女子、怖い……。

恋のライバル同士がケンカを始めたり、無言電話をかけ合ったり……。バイト先で恋愛のいざこざを目の当たりにするという、貴重な経験をしました。

ポップなおばちゃんたちの
天然行動に、思わず!

――刺激的なバイト先ですが、楽しいこともあったんですか?

いつも楽しかったですよ~。個性的なおばちゃんたちがいたのが、とても衝撃でした。とあるおばちゃんは噂話が大好きで、何かというと誰かの噂を「あの人さ~」と切り出すのが口癖。それがどんどんどんどんエスカレートして、初めて来たお客さんを見て、「あの人さ~」と言い出したのでビックリ!「初めて見た人の何がわかんねん!」って、心の中でツッコみました。

――楽しそうです!「関西のおばちゃん」のモデルケースのような(笑)

店長もおばちゃんやったんですけど、かなりの天然でした。バックヤードにアイスクリームや氷を入れておくような、天井の蓋をスライド式で開けるタイプの冷凍庫があったんですけど、その上がなぜかみんなの荷物の置き場所になっていて、バッグなどを平気でばんばん載せていたんです。するとある日、カバンが退けられていて<この冷凍庫は借り物なので、上に物を置かないでください。借り物なので、壊れたら困ります!>って、油性の赤ペンで大きく店長の字が、蓋に直接書かれてたんです!借り物やん、直に書いたらあかんやん!ホント、おばちゃんたちはツッコミどころ満載。バイトを通して、学校だけでは絶対に知り合えないようなおばちゃんらと関わることができたのは、おもしろかったです。

かわいがってもらってたバイト先に
この場を借りて「ごめんなさい」

――芸人になってからも、バイトはしていたんですか?

大学4年生のときに吉本興業の養成所『NSC大阪』に入りました。その授業料を貯めるためにバイトをしたのがCDショップでした。面接のとき「芸人になりたい」と伝えたら興味を持ってくれて、その夢を応援してくれていました。NSCに入ると生活が不規則になり、なかなかバイトに入れなくなってしまったんです。「迷惑をかけるので辞めます~」と話すと「月に1回、1時間でもいいから、シフトに入れるときがあったらおいで~」と言ってくれたんです。

――メチャクチャかわいがられていたんですね!なかなかそういうバイト先はありませんよ!

そうなんです。なのに、そのお店にものすごく迷惑をかけてしまったことがあって……。私、ひとつのことに集中すると、そのことで頭がいっぱいいっぱいになってしまい、それ以外のことがまったく手につかなくなってしまうんです。ちょうど大きな悩みがあったときに、店長から「シフト出してね~」というメールが来て、「はぁ……、今はしんどいから後で返信しよ」と思っていたら、どんどん日にちが過ぎてしまいました。その間、店長からは電話もかかってくるんですけど、気まずくて電話に出られないということが続き、結局3ケ月も放置してしまったんです。

――ダメじゃないですか(汗)それに気まず過ぎる。そのあとは……!?

「謝りに行きたいけど、時間が経ち過ぎて、今さら行けない」という状態のまま、あるとき、自分の実印が必要になったことがあったんです。実印、どこやったかなーと考えたら、バイト先のロッカーに入れっぱなしにしていたことに気づいたんです。それもマズいですけど。どうしても取りに行かなといけなくて、実印を取りに行くことを口実に、やっと店長に会って謝ることができました。店長は「やれやれ」という感じでしたが、快く許してくれました。友だちや芸人仲間にこの話をすると「お前、社会人として終わりや」と言われます。

――……(ノーコメント)。今後はそういうことがないように注意したいですね!

その店長は今でもおシゴトとして、CDショップでのイベントに呼んでくれることがあるんです。ずっとお世話になりっぱなしです。

――本当にいいバイト先で、本当にいい店長さんですね。もし店長さんにひとことあれば……。

店長!あのときはホンマにごめんなさい!!今でも応援してくれていて、ホンマに感謝しています!

学生時代の淡い思い出がいっぱい詰まったバイトエピソードを披露してくれたゆりやんさん。バイト先でもキュートな人柄で人気者だったようです。後編では、実はアイドルになりたかった子ども時代、ちょっぴり切ない高校時代の恋バナなど、テンパり気味でお届けします!もちろん芸人の活動についてもたっぷり!それでは後編も、期待しときや~。

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