杉野遥亮

YOSUKE SUGINO
俳優

芝居への本気度が増しています 課題が多くても 「もっとやれる」と、のめり込んでます

彗星のごとく、という表現がぴったりだ。俳優・杉野遥亮は、デビューからたった2年で、ドラマや映画、バラエティまで出演し「塩顔」好き女子のハートをがっちり捕えている。映画『キセキ ―あの日のソビト―』に出演、Twitterのフォロワー数は一気に10万人超え、劇中内のユニット「グリーンボーイズ」として音楽番組への出演も果たした。この撮影もインタビューも、少しはにかみながら、少し戸惑いながら。今の自分に真摯に向き合う、彼の姿勢を忠実に再現しよう。

オーディションを機に
環境が一変

このシゴトを始めるまでは普通の大学生でした。だから、バイト経験は結構あるんです。夜のコンビニバイト、居酒屋、ダイニングバーでホール担当をしたときはオープニングスタッフとして、はたらいていました。スタートラインがみんな一緒で、イチから全員でお店をつくり上げていく感覚が楽しかったです。僕は、黙々とシゴトをするより、いろんな人と関わるほうが性に合っているみたいなので、接客業を選びました。シゴトですから、ときには理不尽だなあ、と思うこともありました。たとえば、自分でお酒をこぼしてしまったお客さまから「もう1杯タダで持ってこい!」と怒鳴られたり(苦笑)バイト先でメンタル面を鍛えてもらったし、接客業の経験から謙虚な姿勢でいることを学んだと思っています。芸能界に入るきっかけとなったのは、モデルオーディションでした。大学生活にモチベーションを見いだせなかった僕は、なんとかして日常を変えたいと思っていたんです。進学したのが第一志望の学部ではなく不本意な気持もあったせいか、サークルに入る気にもなれず、毎日2時間かけて家と学校を往復する単調な日々に飽き飽きしていました。ですから、グランプリ受賞の知らせを受けたときは、非現実的すぎて何がなんだかわからない状態で、うれしい、という感情さえ起こりませんでした。すぐ両親に連絡したんですが、僕と同様、ピンと来ていないようで「何言ってんの……、とにかく、早く帰って来なさい!」と(笑)芸能界なんて自分とは無縁の世界だと思っていましたし、超人気俳優の松坂桃李さんや菅田将暉さんが自分の先輩になるなんて、簡単に信じられるわけありません。事務所に入ってすぐは、ミーハー気分がなかなか抜けませんでした。

学ぶことは
先輩の背中から見えてくる

俳優デビューをして以来、いろんな役をやらせていただいています。その中でも、映画『キセキ ―あの日のソビト―』は特別な作品です。松坂さん、菅田さんと共演させていただき「役者としての姿勢」を間近で見ることができるなんて、ものすごく贅沢な経験をしました。何もかも見習うことだらけで、たとえば撮影への臨みかた。初めて監督とお目にかかった段階で自分なりの考えをしっかり自分の言葉で伝え、作品や役に対する理解をいち早く深めようとしていました。それに対して僕は、初めての映画撮影だったこともありますが、自分のことで精一杯。周りを見る余裕などまったくありませんでした。撮影終了後に、何度そのことを悔やんだか……。尊敬する先輩と同じ現場にいながら、なぜ一歩踏み込んで学ぼうとしなかったのか。悶々とする中、気持を切り換えるきっかけとなったのは、ドラマ『感情8号線』でした。演じたのは、どこにでもいるようなフツーの男子、だけど独特の色気がある、という人物像でした。どう表現すべきか監督に相談しながら試行錯誤する日々。ようやく役をつかみかけてきたころ、プロデューサーさんから「よかったよ」と声をかけてもらったときの達成感は、今でも忘れられません。それまでは現場の雰囲気を楽しんでいる感覚でしたが、演じることを純粋に楽しめるようになったのはこの作品からだと思います。それ以来、演技に対する意識も変わりました。僕は「受けの演技」が苦手なので、ボイスレコーダーに共演者のセリフを(自分で)録音して、相手のセリフに込められた気持ちを感じ、相手のセリフに対する言葉として、自分のセリフを覚えています。この方法が僕にはすごく合っているようで、演技の幅が少しずつではありますが広がっていっている気がします。

クリアしたときの
爽快感を味わいたい

6月公開の映画『兄に愛されすぎて困ってます』の登場人物は、どれも現実離れしています。僕が演じる芹川国光は、共演者の片寄涼太さんや千葉雄大さんらのイケメンキャラとは違う三枚目。ちょっと抜けたところがあってとらえどころがなく、役づくりに悩んだ時期もありましたが、現場に入ってすべてが解決しました。監督から、「杉野は二枚目を演じなくていい」と言われたことで、心が軽くなったんです。カッコよさを求められないぶん、振り切って演じることができました。共演者同士はすごく仲が良いんです。土屋太鳳さんは、自然体でチャーミングな女性。そこにいるだけで現場があたたかくなる大きな存在です。片寄くんや千葉くん、草川拓弥くんとは、実は飲み友だちです。片寄くんに「国光のキャラはいいよ。好きだよ」なんて褒められると素直に喜んじゃうし(笑)、男同士で芝居の話をするのは、刺激的でしあわせな時間です。今後は、俳優として、貪欲に経験を積んでいきたいです。大切なのは、作品ごとに自分に足りないところを振り返り、課題を見つけること。自分の至らなさにへこむこともあるけど、課題と向き合ってひとつずつクリアしていく感覚は、爽快感があります。今後は難しい役どころにも挑戦したいです。ハードルをどう乗り越えるのか、今度はどこまでやれるのか――。そんなことばかり考えてる僕は、やっぱり芝居が好きだと思います。

シゴトノキメゴト シゴトノキメゴト

なりたい自分の姿を具体的にイメージ!
悩みごとがあるときは、なりたい自分をイメージするようにしています。高校受験のとき、父から、その高校に入ったら、どんなことをやりたいのか?と聞かれたんです。入学することがゴールではないんですよね。僕は、部活に励む姿を想像して、気持ちを盛り上げました。父からのひとことが、第一志望校に受かった理由のひとつです。 2017 July 杉野遥亮

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