石橋杏奈

ANNA ISHIBASHI
女優

作品がどんどん私を変えていく 10年を迎え、自分がもっと 変化を欲していることに気がつきました

映画や連ドラでは可憐なヒロイン役を演じ、大河ドラマ『花燃ゆ』では豊かな表現力で存在感を発揮し注目を集めた女優、石橋杏奈。一方、ルックスとは裏腹に、コント番組では芸人顔負けの爆発力のあるコメディエンヌとして視聴者を驚かせる。『ホリプロタレントスカウトキャラバン』でグランプリを受賞してから10周年。女優としてのひとつの節目を迎え、6月10日公開の『22年目の告白―私が殺人犯です―』では、どんな新しい顔を見せてくれるのか?

息をするのも忘れるほど
役にのめり込む

映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』は私が最も大好きなジャンルのゾクゾクするサスペンスです。台本の時点でものすごくおもしろくて「どんな編集になるんだろう」「どんな音楽が使われるんだろう」と想像を膨らませながら最後まで一気に読みました。演じた牧村里香は阪神淡路大震災の被災者です。看護師として助けられない人がいたことに対して、後悔を抱えながら上京したという深刻なバックボーンがあります。震災後の少しの揺れにでも反応してしまう敏感な心の動きは、役をつくり込むというよりも、現場で感じたことを素直に表現することに努めました。特に印象に残っているのは、気持ちを爆発させるようなシーンに挑戦させてもらったことです。ものすごくエネルギーのいる場面で、里香の必死さが伝わるように感情をすべて表に出すことを意識して演じました。途中、本気で「死ぬかも」とさえ思った瞬間もあったほどです。それくらいハードで、撮影が終わったときには「やりきった」という達成感でいっぱいになりました。監督の入江悠さんは、撮影中に全然笑わない監督、という印象でした。ずっと笑顔を見たことがなかったのですが、そのシーンが終わったときに初めて笑顔を見せてくださり「よかったよ」と言ってくださったことが、心に残っています。伝えたいことが表現できたかなと思えて、とてもうれしかったな。

たった5分に
恐怖と楽しみが入り混じる

私が初めて携わったコント番組『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』のレギュラー放送が今年3月、最終回を迎えました。2012年にスタートした当時は、なんで私がこのメンバーの中に呼ばれたんだろう……という不思議な気持ちでいっぱいでした。でも5年も同じ現場にいると、いつの間にか『LIFE』の撮影のときには、まるで家に帰るときのような安心感を覚えるようになり、どんどん絆が深まっているという印象を持ちました。勉強になったことは数えきれないほど! たとえば、笑いを取るための「間」の取りかたや「オチ」のセリフの言いかたなどは、その場その場で教えてもらいながら、学んでいきました。アドリブがものすごく多い現場だったというのも『LIFE』の特徴です。演じているときには、自分のセリフに集中しすぎて、どうしても人のセリフを聞けなくなってしまうことがあります。相手と言葉のキャッチボールをすることを常に課題として持っているのですが、なかなか難しい。いつどこで誰がアドリブを放り込んでくるかわからない状況の中で、相手のセリフに耳を澄ませる訓練ができました。たった5分間のお芝居の中で、キャラクターを視聴者に伝えること。共演者からは何が飛び出してくるのかわからないような状況。毎回、恐怖感とワクワク感が入り混じった『LIFE』の現場。お芝居をする上で一番勉強になった場所です。

デビューから10周年
女優になってよかった!

『ホリプロタレントスカウトキャラバン』でグランプリをいただいたときは中学生。「ダメだったら実家に帰ればいいや」とか「テレビに出られるだけでうれしいのに、その上お金ももらえるなんてラッキー」とシゴトとしての感覚が薄く、それから始まる毎日を具体的に考えられずにいました。まさか自分が、10年もシゴトを続けているなんて、まったく想像していませんでした。10周年を迎えた日には感慨深さと同時に「もっと、こうなりたい」「こう変わりたい」と、たくさんのことを考えました。改善点は多いですが、それを上回るやりがいを感じています。最近楽しいなと思うのは、作品ごとにいろんな時代の幅広いキャラクターを演じることが多くなったことです。これから演じるのは大正時代が舞台となった物語。衣装は和装で、私はバイオリンを弾く役柄です。しかもセリフは南部弁と、自分とものすごくかけ離れたキャラクターです。バイオリンの練習に、方言、所作までと準備は大変ですが、新しいことに挑戦できることが、役者としての醍醐味なのかな、なんて思っています。ちょっと恥ずかしいんですが、いつも女優になってよかった、と感じています。作品の撮影中は常に緊張していますが、撮影が終わったときには毎回達成感があります。新しい作品に出会うたびに、しあわせに包まれています。

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うどんさえあれば……何もいらない!
うどんが大好きです! 毎日うどんでも、3食うどんでもいいくらい。緊張しているときにうどんを食べるとリラックス、疲れているときならば、テンションが上がります。特に大好きなのが、地元・九州の「かしわうどん」。柔らかい麺に、甘いおつゆ。甘く煮たかしわのトッピング、最高ですよ。 2017 June 石橋杏奈

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