福士蒼汰

SOTA FUKUSHI
俳優

なんのためにやってるの? その答えが、心にあるか

話題作、ヒット作の常連俳優・福士蒼汰も、2017年で24歳。目標を設定し、達成することで成果を現し、着実に「社会人」経験を積みあげている。「停滞感に悶々としているくらいなら、なんとかして打破しようというタイプです」。楽しいことを見つける。ないなら、つくる。それがシゴトを続けるコツであり、挑戦し続けられる理由にもなっている。

5ヶ月かけた
徹底的な役づくり

関西弁とビスラマ語という2つに挑戦した、映画『ちょっと今から仕事やめてくる』は、新しいことの連続でした。演じたヤマモトは、陽気でさわやかな関西人。対人距離もとても近い。それでいて自分の本当の顔はほとんど見せない、ミステリアスな部分もある複雑なキャラクターです。もともと理系で、理論立ててものごとを考えるクセがあり、ちょっと人見知りな自分とは真逆のタイプです。ですから5ヶ月もの時間をかけて「ヤマモト」を準備できたのは、本当にありがたかった。こんなに長い期間、関西弁の習得や演技レッスンをしながら、リハーサルを繰り返した作品は初めてです。役になりきったひとりの人物として、言葉に気持ちを乗せていく訓練を繰り返しました。とてもおもしろかったし、表現の幅が広がったなと思えました。成島出監督は、何度も入念にリハーサルをされる監督です。それも「撮影するシーンの前後5分も演じてみよう。脚本はないから(アドリブで考えて)」と試される。それでうまくハマれば、シーンとして認められるんです。成島監督から「蒼汰は役がつかめている。大丈夫」と言っていただいたときには、アドリブでもヤマモトらしい言葉が出せるようになっていました。「役として生きている」と自分では感じていましたが、それが演技でも伝えられていたんだ、と自信になりました。役に向かう方法が間違っていなかったと確信が持てた瞬間でした。

シンドイときこそ
新しい出会いの可能性も

新しいことや刺激的なことがたくさんあり、新鮮で興味が尽きないからか、俳優という「シゴト」をマイナスに捉えたことはありません。毎回リセットしてゼロからのスタートだから、もちろんプレッシャーはあります。「難しそうだな」と恐れる気持ちも、正直あります。でもそれ以上に、今まで出会えなかった別の可能性が見つかるかも、とワクワクする気持ちもあるんです。シンドイと思ったとき、モチベーションを持続させるためにも、常に「楽しいこと」を見つけるようにしています。スタッフさんとの会話、共演者との高め合い、作品ができあがっていく過程、新しいチャレンジ……。幸運なことに俳優というシゴトは、楽しいことがたくさんあります。映画ではバヌアツの公用語であるビスラマ語に挑戦しました。英語とフランス語を合わせたような言語だったので、英語の知識や発音を活用して覚えました。新しいチャレンジでしたが、英語を勉強してきた経験も活かせて、とても楽しむことができました。映画『ちょっと――』では、ブラック企業に勤める青山が、ツラすぎて楽しいことが思いつけない状態になってしまいます。そこにヤマモトが現れて元気づけるんですが、誰にでもヤマモトのような存在がいるわけではありません。もし、そんな風に視野が狭くなってしまっているようなとき、ちょっとだけ顔を上げてみるといいと思います。楽しいことって、結構身の回りにあるはずです。いつもと違う目線でものごとを見ると、何か思いつくかもしれませんし、身近にあるホッとできる場所に気がついたりすることも……。映画でも描かれていますが、家族に電話をする、ってとてもいいと思います。自分も家族の声を聞くと心が休まります。観てくださる皆さんそれぞれが、何を「光」とするのか、考えていただける作品だと思います。

「せっかく」を
後悔しないために

シゴトでツラいのは、撮影が終わるときです。愛着も深まってきている中、撮影の楽しい日々が終わって、仲良くなったみんなと急に明日からパタッと会えなくなる――、そう思うとさみしいです。だからこそ、限られた撮影期間を後悔しないように、要求されることにしっかり応えていきたいと思っています。その中で自分も挑戦し、吸収し、成長したい――。誰もが好きなことや、やりたいことが職業にできるわけじゃない。好きなこと=職業になるのが理想だけど、どんなシゴトでも、その中で「楽しみ」や「好き」を見つけられるのがベストかもしれません。せっかく始めたシゴトを、楽しんで続けるために必要なのは「なんのためにシゴトをするのか」という目的意識をしっかり持つことだと思っています。目的が定まっていないと、何かあったときに自分を疑ってしまったり、前進する勇気が薄れてしまう。求められたことに応えるためにも、新しいことに出会うためにも、今携わっていることに対して責任と自分自身の目的を明確にします。迷ったときに指針となるのが、誰に設定されたわけでもない、自分自身のゴールの姿です。そのサイクルがあるから、シゴトを楽しいと思えるのかもしれません。

シゴトノキメゴト シゴトノキメゴト

気持ちのおやつが大切
疲れていると「台本の文字も見たくない!」なんてことも。そんなときは「台本を読んだら、大好きな海外ドラマを1話観てもいい。だから頑張ろう」と自分自身に「おやつ」を決めてます。それを目標にしてヤル気になれる。それでもだめなら、筋トレ! 筋トレするとカラダが起きて、ヤル気にもなる。今の最高のおやつは筋トレですね(笑) 2017 May 福士蒼汰

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