板野友美

Tomomi Itano
女優

多くのシゴトにトライして 自分の世界を広げていきたい

板野友美がたくさん、裏切ってくれた。少女のような笑顔でカメラの前に立ったと思えば、次の瞬間には艶やかな瞳でレンズを見つめる。得意とするダンスのステップのように軽やかに生きているイメージだが、そのトークは熱い芯を持つ。アイドルからアーティスト、モデル、さらに女優としての道を歩き、常に新しい自分を探し、挑戦を止めない。ひょっとして「裏切り」は彼女のシゴトの一部なのかもしれない。

AKB48が与えてくれた
経験と濃密な時間

小さいころから踊るのが好きで、幼稚園のときは妹と一緒に、憧れのSPEEDさんの曲を聴いて踊っていました。さすがに幼稚園児ですから「シゴトにしたい!」と現実的に考えてはいませんでしたが(笑)、ぼんやりと「将来はああいう歌って踊れる人になりたいな」とは、ずっと思っていた気がします。その気持ちで、ダンススクールに通い始めたのですが、中学に進学するくらいから熱意を失うというか、中学生特有の冷めた感じで「どうせ芸能界なんて、私にはほど遠いんだろうな」と思うようになり、ダンススクールも休みがちになってしまったんです。そんなとき、母と進路について話をする機会があって「ダンスが好きなら、もう一度挑戦してみれば?」とオーディション雑誌を渡されました。実はほかのオーディションを受けたかったのですが、母が「秋元康さんはすごい人だから」と『AKB48』を薦めてくれたんです。それが今のシゴトに近づいたきっかけです。AKB48時代は、本当にいろいろなことがありました。最初の公演ではお客さんが7人しかいなかった、というのは有名な話かもしれませんが、そこから始まって8年間、お世話になり、たくさんの経験をさせていただきました。忙しくて休みも取れなかった時期も多く、つらくなかった、と言えば嘘になります。でも、秋元さんが「人生でこんなに忙しいのは限られた時間だから、今を楽しんで頑張れ」とおっしゃっていた意味が、今になってやっとわかった気がします。忙しくて楽しかった、濃密な時間でした。

ソロ活動を始めて
熱意と責任感が増大

「AKB48を卒業して何が変わりましたか?」とよく質問されますが、もっとも大きな変化は時間の流れかたかもしれません。AKB48時代は、とにかく「生きている時間のすべてがAKB48」でした。もちろん忙しいのはありがたいことで贅沢なんですが、目の前のシゴトに一生懸命取り組むことに精一杯で、正直、考える時間は取れていなかったかな。シゴトの内容も現場に着くまでわからないようなことだってあったし、「大人」が用意してくれたことをこなすという感覚で、ある意味では「作業」に近かったかもしれません。逆に卒業してからは、打ち合わせからひとつひとつ参加させてもらうため、自分の意見も出せるし、シゴトをしている実感を強く感じるようになりました。もちろんそのぶん、責任も大きくなりますし、卒業してすぐのころは、それがプレッシャーに感じたこともありました。以前は「AKB48の」と、板野友美の前に肩書きがついていて、それが取れたソロの板野友美は、アーティストとしても女優として初心者なんですよ。そう考えて、失敗することを恐れず、また経験を積んでいくしかないんです。そういう意味でも、演技のおシゴトをいただいたのは、私にとって大きなことでした。女優としてのオファーや、スタッフさんの「板野友美にこのシゴトに挑戦してほしい」というリクエスト、ファンの皆さんの「こういうともちんが見たい」という声は本当にありがたいですね。自分でシゴトを選ぶと、どうしても好きなことばっかりに偏ってしまう。いろんな面があり、それが見えることに魅力を感じるので、外からの意見をしっかり聞いて、新しいシゴトにどんどん挑戦して成長していけたら、と思っています。

初主演の映画『のぞきめ』
いちばんの恐怖は……!?

やっぱりホラー映画ですから、撮影現場は病院などが多く、正直「楽しいロケでした!」とは言えない感じだったかな(笑) 同時に撮影していた新曲のPVの現場がすごく明るく感じて、女優として、アーティストとしての「二足歩行」を楽しんでいた自分がいました。お芝居は、やっぱり難しかったです。たとえば、恋愛だったらある程度、経験をベースにイメージできますよね? ホラーの場合、実際には経験できないので想像するしかないんですよ。人はお化けを見たら叫んでしまうのか、声も出ないのか、動けなくなるのか、座り込んでしまうのか……、そのあたりが難しかったです。好きなシーンは、彩乃(板野友美)が彼氏の信二(白石隼也)の家にいる場面ですね。三木(康一郎)監督からアドバイスをいただいて撮りました。棚が気になって、近づいて……!! この先はぜひ劇場でご覧になってください!

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