バイトを始めるとき、バイト先とちゃんと確認しておきたいこと

バイトの「労働条件」は
書面で交付してもらってください

労働基準法やパートタイム労働法では、バイト先(雇用主)に「労働条件の明示義務」を定めています

バイトを始めるときには
「労働条件を書面でもらう」こと

これから初めてアルバイトを始める人にも、バイト経験者にも、バイトの大ベテランにも、『an』から全員にお願いしたいコトがあります。それは、新しいバイト先でバイトを始めるときに、バイト先からあなたの「労働条件」が書かれたものを「書面で交付」してもらうことを忘れないでほしいということです。本来は、バイト先からきちんと渡されます。もし労働条件について記された書類を渡されなかったときは、自分からしっかりバイト先の人に伝えてください。

でも、ほぼ初対面のバイト先の人にそんなこと、いい出せない!という皆さんは、このページの「労働条件の交付リクエストテンプレート」をプリントアウトしてバイト先の人に渡すか、スマホでこのページを表示させ、いざというときにスマホ画面を見てもらう……という使いかたをしてください。とっても簡単なことなのです。それではなぜ労働条件を書面でもらうことが大切なのかを説明します。

アンドーくん実写漫画でまなぶ

「労働条件を明示した書類」を交付
してもらうタイミング

その1 バイトの面接、その日のうちに〜 の巻

【労働条件交付の大切な理由】

バイトするってことは、
はたらくことの契約を結ぶってこと

きちんと「契約」を結んでおく意味

バイト経験がある人は、ちょっと思い出してみてください。バイトを始めるとき、実際にはたらき始める、ほんのちょっと前のタイミングのことです。バイト初日に少しだけ早めに来るようにいわれて、オフィスでいろんな手続きをしたなあ……とか、面接に行ったら「即採用!」となって、念のために印鑑を持参していたから、何かの書類に署名したりしたっけ……とか。バイト代を金融機関へ振り込んでもOKの場合の振込先の確認や、交通費が往復でいくらかかるのか、バイト先によってはマイナンバーや運転免許証の提示を求めるところもあります。18歳未満の人は、バイトに関する「保護者の同意書」や、年齢を証明するものを提出してと言われます。

こういう「手続き」って、大人がやるもの、って感じです。でもバイトを始めるときの諸手続きは、あなた自身が自分で行います。難しそうですが、それもそのはず、「バイトが決まる=バイトをする」ということは、バイト先とあなたが「はたらくこと」に関しての契約=雇用契約を結ぶということだからです。

「○時から○時までで、毎週○曜日、時給は○○円ではたらいてくれるかな?」と聞かれて、「いいとも!」と答えれば、はたらき始めること自体に問題はありません。しかし、きちんと「契約」を結んでおくことの意味とは、いったい――。

バイト先とあなたとがはたらく条件を
確認しあう証明書

バイトスタッフには、「バイト代」が支払われます。バイト先は労働力を求め、そのためにあなたにははたらいた分のバイト代が支払われます。ギブアンドテイク、です。その前提でちゃーんと話しているといっても、労働基準法やパートタイム労働法では、バイト先(雇用主)に「労働条件の明示義務」を定めています。

はたらく条件をお互いに確認しあうことは大切なことなので、口約束だけでなく書面でもらうようにしましょう。

書面を交付すべき一定の労働条件
  • ・労働契約の期間
  • ・期間の定めのある労働契約を更新する場合の基準に関する事項
  • ・就業の場所及び従事すべき業務
  • ・始業・終業時刻・残業有無・休憩時間、
    休日、休暇、交代制
  • ・賃金の決定、計算・支払の方法、
    賃金の締切り及び支払いの時期
  • ・退職・解雇
  • ・昇給の有無
  • ・退職手当の有無
  • ・賞与の有無
  • ・相談窓口
制度がある場合には明示が義務付けられている労働条件
  • ・退職手当を支払われる労働者の範囲、決定、計算・支払いの方法、支払いの時期
  • ・臨時の手当・賞与・最低賃金額
  • ・労働者が負担する食費、作業用品など
  • ・安全・衛生
  • ・災害補償・業務外の傷病扶助
  • ・表彰及び制裁
  • ・休職
  • ・職業訓練

「労働条件の明示された書面の交付」で
「ブラックバイト」は撲滅できる!

労働条件の明示された書面が渡されていなかったために、バイト先とトラブルになったという報告が増えてきています。そうです、これが「ブラックバイト」の発端というケースが多いんです。

「21:00までがバイト時間なのに、21:00過ぎから後片づけが30分くらいあっても、そのぶんの残業代が出ない!」 「キッチン(厨房)のバイト募集だったから応募したのに、はたらき始めたらホール担当になっていた。接客が苦手だから、怒られてばっかり」 「時給1,000円と聞いていたのに、給料明細を見ると950円になっている。新人は950円からだって言われたけど、どこにも書いてない」

面接時や契約時に伝えたはずだ、いや聞いていないという水掛け論になってしまうと、最終的には裁判で争うという事態になることもあります。バイト先(雇用主)とあなたが労働条件について記した同じ書面を持っていれば、何かあったときにも「ここに書かれているね」と確認し合うことができ、無用なトラブルを避けることができます。このページをうまく活用して、気持ちよくバイトをスタートさせてください。

アンドーくん実写漫画でまなぶ

「労働条件を明示した書類」を交付
してもらうタイミング

その2 面接合格!バイト初日に契約だ~ の巻

その3 バイトが決まって契約したよ。そのときに〜 の巻

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