自分をアピールするものが見つからない…でも大丈夫 プロ直伝 就職面接で語れる “おすすめ”バイト体験

 最近、就職が厳しいってニュースが多いですよね。今後の自分のことを考えるとやっぱり不安になるもの。しかし、自分をアピールできるようなものがあれば、不安も軽減されるはずです。そこで今回、採用のプロから、就職面接でアピールできる“バイト体験”を教えてもらいました!

【イラスト:渡辺 コージ 構成:ユイチ 制作日:2010/12/13】


バイト体験は、面接官に興味をもってもらいやすいんです!
 面接官は、厳しい目で優秀な学生を見極めようとしています。着眼ポイントは、協調性をもって、組織の中で働いていけるか、困難にぶつかっても耐えて長くがんばれるか、など。そして、それらのポイントをおさえ、効果的に伝えることができるのがバイト体験なのです。なぜならバイトは、直に企業やお客様に触れることができるため、実践的に社会を学んだ上での話ができるからです。
 面接官に興味をもってもらうには、立派なことや成功談を語るだけはなく、“苦労や失敗”を織りまぜることがポイントです。結果よりプロセスを重視するのがよいでしょう。苦労や失敗をどう乗り越えたのか、実際に肌で感じとった社会の厳しさや仕事に対する責任についてを簡潔にまとめ、それを社会にでてどう活かしたいのかを、自分の言葉で伝えてみてください。
採用面接でアピールできるバイト体験はこの3つ!
  • チームで力をあわせて困難を突破
  • 業務に目的をもってバイト先に貢献
  • 知恵と工夫で自分のピンチを脱出
チームで力をあわせて困難を乗り越えたバイト体験

 面接官は組織の中で力を発揮できそうな人を採用したいと考えますので、いかに優秀な成果を残していても、ひとりで作業をするバイト体験では、思ったほどの評価を得ることはできないでしょう。困難をチームで乗り越える中で、自分はどう動いたのか。飲食店でいえば、繁忙期など、混むと多発するオーダーミスやお客様対応ミスをバイト同士でどう改善し乗り越えたのか、など。そんな体験があるならば、面接官の評価も高くなるはずです。
“チームで困難突破を体験したい人にアドバイス!
 自分の役割を見つけると聞くと大変に思えますね、でも難しく考えないようにしましょう。チームでの役割ですから、ひとりひとりの責任は大きいなものではありません。例えば、スピーディーな接客を心がけたり、笑顔を意識したりなどです。ここで重要なのは、自分にできる範囲で“主体的”にとり組むというところ。この“主体的”が、面接官の評価に直結するのです。
経験者はこんな困難をチームで突破しています。
  • バーゲン中はお客様の対応がいきとどかなく、クレームが発生しやすくなります。そこで当日のもち場を決め、自分の見える範囲内は絶対にお客様に不快な思いをさせない様にしました。私はレジ前担当になり、会計を待つお客様へ待ち時間を伝え、お客様のストレス軽減を図りました。(スズノカエさん 22歳 アパレル販売)
  • 月末になると月の目標を達成するために、多くの受注があります。営業事務は朝から書類の対応で大忙し、毎月ミスも多く発生してしまいます。そこで声のかけあいを始めました。自分が少しでも手が空いたら周りに声をかける、作業が遅れているときは助けを求める様にしました。そうすることで業務が格段にスムーズになりました。(花セレブさん 24歳 営業事務)
  • 忘年会時の居酒屋では、食事の注文が殺到し、調理が間にあわなくなります。そんなときホールスタッフは、厨房の状況をお客様へ伝えるなどの、対応を行うようにしました。私はさらに、調理のない商品をオススメすることで、注文量を減らさず、調理作業を減らせると考え、スタッフみんなで実践できるように提案しました。(ワタタミさん 19歳 ホールスタッフ)
目的意識をもって業務工夫をし、企業に貢献したバイト体験

   目的をもたない人に、目指すゴールはありません。それは社会に入ってからも同じ。しかも、目的は他人から与えられるものではなく、自ら設定するもの。お金を稼ぐために働くことは誰にでもできます。「なぜ課題を見つけられたのか」「見つけてどうしたのか」。例えば、お店のお客様の中で、常連客が多いことに危機感を受け、ポップやチラシを作成して宣伝活動を実施した、など。そういった、自分なりの具体的な課題の着眼力と行動力が、面接官の心に響くでしょう。
“業務工夫で企業に貢献を体験したい人にアドバイス!
 たしかに課題というのは簡単には見つからないかもしれません。そこで、通常の業務の中で常に「なぜ?」を繰り返してください。なぜ、今日はお客様が少ないのか。なぜ、商品によって売りあげに差があるのか。大きな課題ではないかもしれません。しかしその「なぜ?」の積み重ねの中に、課題が眠っているのです。そういった関心や問題意識の先に、面接官に響く一言が見つかるはずです。
経験者はこんな目的意識をもって業務工夫をしています。
  • 最近、エコ袋を持参されるお客様より、「レジ袋は要りません」と伝えられることが多くなりました。お客様も毎回伝えるのは大変だと思い、レジ前に“レジ不要”と書いた手作りのカードを作成し、置かせてもらいました。お客様もよく利用いただいているので、これは成功だなと思いました。(ワカママさん 32歳 レジスタッフ)
  • 年末になると、店頭の販売が多くなります。私のお店のすぐ近くには人気の競合店があり、同じように店頭販売しているため、売上が伸びませんでした。そこで、サンタとトナカイのコスプレをして売りだすことを提案し、店長と一緒に買いに行きました。昨年よりも売上があがり、自腹をきった店長に感謝しました。(ポールス・ミスさん 21歳 コンビニスタッフ)
  • ダンボールを作り、製品を入れる。私の働く工場では、一連の作業をひとりで行っていました。しかし忙しい時期になると、業務が遅れていました。私は作業効率が悪いのではと考え、ダンボール担当と製品担当に分け、業務分担をすることを提案しました。おかげで、ひとりひとりの生産性がグッと上がりました。(コールドプレスさん 28歳 軽作業スタッフ)
お客様からのクレームを、知恵と工夫で切り抜けたバイト体験

 もし、バイト体験でミスや失敗があるならば、それは重要なアピール材料になります。なぜなら面接官は、そこからあなたの問題解決能力をはかることができるためです。例えば、注文数を聞き間違ってクレーム問題になってしまったとか、あるいは個人の失敗ではなく、その部署、店舗などで起こったことでも構いません。それに対しどう考え、どう対処したのか。そのプロセスをしっかり話せるように準備をするようにしましょう。
“知恵と工夫でクレーム脱出を体験したい人にアドバイス
 クレームというのは、誰もが嫌に感じるもの。だからこそ、面接官に興味を抱いてもらいやすいのです。基本となる対処法は、ミスや失敗を上司や先輩にすぐに報告すること。そのときどのようなアドバイス、指示を受けたかをしっかり覚えるようにしてください。報告義務の徹底と後処理は会社の中では必須業務。それができるかどうか、面接官はあなたのバイト体験から判断するのです。
経験者はこんなクレームを知恵と工夫で脱出しています。
  • ホテルで、財布をなくされた方がいて「財布が部屋でなくなった」とクレームを受けました。当時フロントにいたのが私だけでしたが、自分では処理しきれないと判断し、「現場を確認してきます」と伝え、フロントを離れてから支配人に電話をし現状を報告しました。支配人は私が部屋の確認をしている間にフロントへ駆けつけ、事なきをえました。(クレーム嫌いさん 20歳 アパレル販売)
  • クレーンゲームがあるのですが、全然商品が取れないとクレームを受けました。クレームを受けたとはいえ、商品をさしあげるわけにはいかないので、商品を取りやすい位置におき、当店の会員になった人に渡す、クレーンゲーム1回無料券をさしあげました。1回無料でかつ商品もとれ、お客様も笑顔で帰っていきました。(浪人さん 19歳 ゲームセンタースタッフ)
  • 居酒屋で働いていると、酔いのまわっているお客様から「アルコールが低い」などのお叱りをうけることがあります。毎回社員を呼ぶわけにも行かないので、そんなときはお客様の連れの方に助けを求めます。そうしたら、被害を最小限に抑えることができます。理不尽な対応を見ている人は、意外と冷静になっていると学びました。(ワタタミ 19歳 ホールスタッフ)
※2010年12月13日現在の情報です。
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編集後記
 面接官が興味をもつバイト体験というのは、特定の仕事で体験できるものではないんですね。どんな業務でも「なにをしたか」ではなく「なんのためにしたのか」が大切にすることが重要ということでした。社会にでてからも、そんな考えをもって仕事をしていると同期と比べて出世が早くなったりするのかな~と考えちゃいました。あなたも、面接で少しでも有利な自己アピールができるように、バイトをがんばってみてくださいね!

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