採用担当がズバリ回答!未経験者のよくある素朴な不安10| バイト・シゴトのなんでもガイドan(アン)
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面接ではなにをみてるの? 社員経験がなくても大丈夫・・・?  採用担当者がズバリ回答! 未経験者のよくある素朴な不安10
 求人広告でよく見かける「未経験歓迎」の文字。さっそくチャレンジしてみたいけど、いろいろな不安もつきないもの。異業種からでの転職でもOK? 社員として働いた経験もないけど、本当に歓迎してくれる? …などなど、就職志望者が抱えるさまざまな疑問について、エンジニア、営業などデスクワーク系職種の採用担当者にインタビューしました。 取材・文 KAWAKAMI 更新日2008/8/18


今回質問に答えてくださった採用担当者はこの3名

五十嵐衛さん
ポータルサイトの運営を行うイーネットプラス株式会社人事担当。営業スタッフの募集に当たり未経験者を積極的に採用し、彼らの活躍を見守っている。


杉本幹夫さん
優秀なITエンジニアの育成や派遣を行う株式会社ボールド採用担当。人事の仕事で12年のキャリアをもち、過去に未経験者の採用も幾度となく経験したベテランだ。


横田俊哉さん
株式会社俊才塾代表取締役。IT業界未経験者の採用を積極的に行い、優れた人材を発掘・教育。さまざまな企業に有能なスタッフを多数派遣している。




不安1: Q職種はもちろん、社員になった経験もないのですが不利ですか?
杉本幹夫さん

 



弊社においては、なんでこの仕事がやりたいのかきちんと説明できる人が条件。前職が社員であるかどうかは、問題ではないと思います。 (杉本さん)

杉本幹夫さん

 



ウチの会社では、実際、今働いている社員のうち、前職でも社員だった人は1%にも満たないんです。研修を経て徐々にステップアップすることで、みんなしっかり活躍していますので、最初の段階で社員の経験がないからといって採用で不利になることはありません。 (横田さん)

五十嵐衛さん

 



未経験者を歓迎する理由のひとつに、社風に馴染んで仕事のしかたを身につけてほしい、という思いがありますから、社員経験がなくても不利にはなりませんよ。 (五十嵐さん)

不安2:Q入社して、もし向いていなかったら別の職種に変われますか?
五十嵐衛さん

 



弊社の場合、基本的には営業スタッフを求めていますが、どうしても合わないという場合、社内で相談の上で前向きに検討します。ただ、営業はチーム制のため皆で支え合いながら仕事をしますので、実際には未経験者で入社した人も行き詰ることなくがんばってやっていますよ。 (五十嵐さん)

五十嵐衛さん

 



研修期間中につまずくことがあっても、スタッフと相談しあいながら、一人前のエンジニアを目指してほしいというのが本音。けれど、どうしてもエンジニアの仕事が合わない! と感じた人には、経理や事務など他の仕事を紹介するようにしています。 (横田さん)

杉本幹夫さん

 



正社員として採用するということは、長期の雇用が前提ということ。ですのでどうしても向いていない場合は相談に応じます。ですが当社では、スタッフが『向いてない!』と行き詰まってしまう前に、マネージャーが助言したりチームで支えあったりするようにしてるんです。だから、向いてないという結論を出す人は少ないですよ。 (杉本さん)

不安3:Q学歴など、経験以外の要素は重要ですか?
五十嵐衛さん

 



学歴はひとつの目安に過ぎないと考えています。だから学歴を『必ず必要な要素』として重視することはないですよ 。(五十嵐さん)

杉本幹夫さん

 



職種によっては学歴が必要かもしれないけれど、ITの世界で学歴は関係ないと考えています。あえて経験以外の要素で求めるものがあるとすれば、ちょっとつまずいたぐらいでくじけたりしないハングリー精神だと思います。(横田さん)

杉本幹夫さん

 



学歴は重視しません。けれど経験以外の要素として、例えば資格取得の実績など『やる気が伝わるなにか』を示してくれる人は積極的に採用したくなりますね。例えば、未経験だけれど、独学で資格を取りましたとか、どうしてもこの仕事がしたいので、アルバイトをしながらスクールに通いましたとか。どうしてもこの仕事がしたい! という人は、未経験でもなんらかの行動を起こしていると思うんです。それを見せてくれると嬉しいですね。 (杉本さん)

不安4:Qなぜ「未経験歓迎」するのですか?
横田俊哉さん



未経験の人は、いわば真っ白なキャンバス。エンジニアの世界をまったく知らないからこそ、しっかり研修を受ければどんどん知識や技術を吸収していけると思うんです。(横田さん)

五十嵐衛さん

 



経験者はこれまでに勤めた会社での実績や、身につけたスキルがありますよね。それらが当社にマッチしていなかった場合、どうしても新しい仕事になじみにくい。一方、未経験の方は当社での仕事が初めてですから、ここでなんでも学んでやろう! と率直に仕事に取り組んでいけると思うんです。それが未経験者を歓迎する理由ですね。(五十嵐さん)

杉本幹夫さん



当社ではITエンジニアを募集していますが、エンジニアは非常に不足している職業なんです。だから未経験の方でも、やる気さえあれば積極的に採用して、どんどん育てて一人前のエンジニアになっていただきたいと考えています。(杉本さん)

不安5:Q未経験者のための研修は用意されていますか?
横田俊哉さん



約1ヵ月の技術研修を設け、CCNAまたはLPICの資格を取得してもらいます。なかなか難しくて苦労することもあるかもしれないけれど、自己判断で投げ出さず、スタッフに相談しながら取得を目指してほしいですね。(横田さん)

杉本幹夫さん

 



当社では、実際に仕事をしながら必要な技術を習得してもらいます。現場によって作業内容が異なる仕事なので、一律で研修を行うより、現場ごとに先輩スタッフと密にコミュニケーションをとりながらスキルを学んでいくほうが身につきやすいんですよ。(杉本さん)

五十嵐衛さん



研修期間は特に設けていません。ですが営業の仕事なので、最初は必ず先輩スタッフの営業に同行してもらいます。いきなり一人で任せることはないので安心していいと思いますよ。先輩スタッフがどのようにクライアントとコミュニケーションを取るか間近で見て学ぶことが、スキルアップへの一番の近道なんです。(五十嵐さん)

不安6:Q面接ではなにを見て判断しているんですか?
横田俊哉さん



やる気と素直さ。本当にココで働きたいと思っている人は、たとえ口べたでも、ちゃんとやる気が伝わってきますよ。また、やたらと自分を飾ってアピールする人より、素直な自分を出してくれる人のほうが好感触ですね。素直に自分を出してくれたほうが、一緒の職場で働いていけるというイメージがわきやすいんです。(横田さん)

五十嵐衛さん

 



どうしても緊張してうまく話せない人もいますが、そこは全然不利にはならないですね。緊張しているんだなということはわかりますのでちゃんと考慮しています。相手の話にきちんと相槌をうつ人や、背筋をきちっと伸ばして座っている人は好印象です。(五十嵐さん)

杉本幹夫さん



技術力だけでなく人間力ももったエンジニアを育てたいので、コミュニケーション能力や、社会通念を理解しているかどうかを見ています。また、受け身ではなく、積極的にスキルを学ぼうという前向きさが受け答えから伝わる人はぜひ採用したいと思いますね。(杉本さん)

不安7:Q書類ではなにを見て判断しているんですか?
五十嵐衛さん

 



志望動機がきっちり書かれていること。どうしてこの仕事に興味をもったのか、なぜ挑戦してみたいのか書かれていれば、その人の熱意を書類から感じ取ることができます。また、空欄部分はできるだけないことが望ましいですね。通勤時間の記入など、細かい部分を記入し忘れている人が多いんです。注意してほしいですね。(五十嵐さん)

杉本幹夫さん

 



書類だけ見て選外にすることはゼロです。 実際に面接をして判断します。けれど、あまりにも殴り書き風の履歴書はいい印象をもてませんね。上手い下手は気にしませんが、やる気のない字はすぐわかるんですよ。(横田さん)

杉本幹夫さん



職務経歴の欄に記載されているアルバイトなどの職歴があまりに期間の短いものばかりだと、ちょっと心配になりますね。最低でも1ヵ月以上勤めた職歴が書いてあると嬉しいです。(杉本さん)

不安8: Qこんな未経験者なら採用したい、と思ってもらうポイントは?
横田俊哉さん



なにを置いても、素直な人! これに尽きます。未経験で、エンジニアの知識はゼロである現状を素直に受け止めて、先輩スタッフに指示されたことを確実にやる人。そういう人は技術の習得が格段に早いです。(横田さん)

五十嵐衛さん

 



元気であるということが一番重要! なにをおいてもココで働きたい、という熱意のある人なら、積極的に採用したくなりますね 。(五十嵐さん)

杉本幹夫さん



やりたいことのビジョンがはっきりしていて、そのために努力を惜しまない人。例えば、『ITエンジニアの職に就きたいのでアルバイトをしながら独学で資格を取り、就職のチャンスを探ってきた』とか、やりたいことのためになんらかの努力をしてきた人なら、ぜひ採用したいと思います。(杉本さん)

不安9: Qこんな未経験者は採用したくない、と思わせてしまうポイントは?
横田俊哉さん



素直じゃない人。変にプライドが高くて先輩のアドバイスを素直に受けられない人、アドバイスを聞かず自分なりのやり方を模索しようとする人は、技術の習得が遅いですね。未経験なのだから、まずは言われたことを素直にやって、自分なりのやり方を模索するのは技術を身につけてからにしてほしいです。(横田さん)

杉本幹夫さん

 



面接に遅刻してくる人。遅れるとわかった時点で電話連絡をくれるならいいんですが、なんの連絡もなしに遅刻されると、正直『大丈夫かな?』と思ってしまいます。 (杉本さん)

五十嵐衛さん



『就職できれば、どんな職種でもいいや!』と考えている人。そういう人は、面接の時点で必ずわかります。採用側が求めているのは元気とやる気。どうしてもこの仕事をやりたい! という熱意がない人は採用したくないですね。(五十嵐さん)

不安10:Q未経験でも上手くいく人には何か特別な共通点があるんでしょうか?
横田俊哉さん



自分ひとりで解決しようとせず、先輩に相談できる人はうまくいきます。逆に、悩みを一人で抱え込んでしまう人はなかなかうまくいきません。自分で解決できない問題がたくさんあるのは、未経験なら当たり前のこと。一人で抱え込まず、どんどん相談してほしいですね。(横田さん)

五十嵐衛さん

 



自分から積極的に声をかけられる人は、問題に直面しても解決が早いと思います。逆にうまくいかない人は、人に聞くのが恥ずかしいと思っているのか、積極的に声をかけませんね。聞くべきときは人にきちんと聞かないと、わからないことが増えていく一方。恥ずかしがらずに質問してほしいです。 (五十嵐さん)

杉本幹夫さん



この仕事を本当にやりたい! という気持ちがあって、努力を惜しまない人なら必ずうまくいくと思います。わからないことはどんどんスタッフに質問して、必要なスキルを吸収していけます。一方、どうしてもこの仕事がやりたいというやる気に乏しい人は難しいでしょうね。技術は私たちが教えられますが、やる気は教えられないので。(杉本さん)


まとめ
 未経験者が心配しがちな社員としての経験や学歴など、これらは採用側から見て、意外と重視されていないもの。人事担当者は、未経験者だからこその吸収力に期待しています。だからこそ面接や書類ではやる気や素直さが問われているようです。未経験は吸収力があるというひとつのスキルの目安なんです、と答えてくださった採用担当者もいらっしゃいました。企業が未経験者に求めていることをしっかり意識して、今後のお仕事探しにトライしてみてください。

編集後記
  お三方とも、「未経験者には、経験者にはない素直さや吸収力がある」とおっしゃっていました。未経験=ハンディキャップと考えがちですが、未経験であることが武器になる! そう考えることもできそうですね。そう思えたら、面接や入社後のプレッシャーも一気に軽くなるのではないでしょうか?

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