アクティブシニアをアルバイトで活かす!~シニアが望む働き方とは~

最近のシニアの方々は、「まだまだ働きたい」という意欲を持っており、採用側にとっても貴重な戦力となる人材です。では、まだまだ健康で、体力と意欲にあふれる「アクティブシニア」は、どんな働き方を望んでいるのか、雇用に結びつけるためにはどのような方法が効果的なのか、それぞれのデータからポイントを探ってみましょう。

INDEX

経験を活かし、社会に貢献したいシニア

定年後のシニアがアルバイトを探す理由を、アンケートの結果から見てみましょう(グラフ1)。圧倒的に多いのは、「年金の不足分を補うため」、次いで「生活費を補う」といった理由で、経済的な理由が目的となっていることが多いようです。
一方、お金以外の理由でアルバイトをしたいと考えているシニアも一定数いることが分かります。ほかの属性(高校生、大学生、フリーター、主婦)に比べて重視しているポイントが、「社会との接点が欲しい」、「社会に貢献したい」という理由です。シニアは定年退職後、社会との関わりが少なくなったことに不安や寂しさを感じていることも多いため、アルバイトで社会との接点を持とうと思ったり、これまでの長い社会人生活の経験を活かして、社会に貢献したいと考えていることが分かります。

(グラフ1.バイト探しのきっかけ)

自分でもできる職種や勤務日数・時間を望む

では、シニアは実際にどのような職種のアルバイトをしたいと考えているのでしょうか。アンケートの調査結果によると、1位は「事務職・デスクワーク」、2位が「製造・軽作業」、3位は「調査・アンケート」と続きます。実際に職場で活躍している年齢層の幅が広いのは、製造・軽作業や、接客・サービス業でもある警備・清掃・ガソリンスタンドなどです。また、資格や技能が必要な専門職や教育など、今までの経験を活かせる仕事も人気が高くなっています。また、これまでの経験を意外な結びつきで活かせるケースもあるのではないでしょうか。例えば、営業職だった人は、ルート配送などにおいて地理の知識を活かし、配送・物流の仕事をしやすいといったケースもあります。
自分でもできる仕事を望むシニアの中でも、体力的にまだまだ自信がある方々は、軽作業や配送、清掃や警備などの職種を望む傾向が見られ、体力的に無理せず働きたいと考えるシニアの方々は、事務職、デスクワーク・調査などに興味があるようです。
こういった職種を望むシニア層は、無理せずできる範囲での勤務を望んでいるので、「健康のために数時間、体を動かしませんか?」や「これまでの事務経験を活かせます!」といった面をうまくアピールしていくことが効果的なのではないでしょうか。
次に、シニアが希望する勤務日数と時間数を見てみましょう(グラフ2)。日数は、週に3日働きたいと希望する人が最も多く、次に4日、5日と続きます。時間数は1日5時間程度が最も多く、次いで6時間程度、4時間程度となります。日数、時間数的な部分においてもシニアは、生活、体力、健康とのバランスを考えながら、自分ができる範囲でアルバイトをしたいと考えていると言えそうです。

(グラフ2.希望の勤務日数/勤務時数) 

アルバイト探しで重視する“シニアならでは”のポイントとは?

実際にアルバイトを探すときに、シニアが重視するポイントはどんなことなのでしょうか。アンケート結果(グラフ3)を見てみると、1位は「勤務日数、時間が合う」、2位は、「自分にもできそうな仕事であること」、そして3位は「勤務地」となっています。勤務日数や時間、勤務地などの条件はもちろん大切ですが、体力や知識、環境面で自分にできる仕事かどうかが、アルバイト選びの大きなポイントとなっていることが分かります。年齢による不安を感じているシニアならではのアルバイト選びの特徴があるようです。
4位は「勤務日数・時間・シフト変更・休みの融通がきくこと」という条件面のポイント。5位が「やりがいのある仕事であること」、6位が「興味のある仕事内容であること」です。5位、6位の「やりがいのある仕事」や「興味のある仕事内容であること」は、他の属性よりもかなり高いポイントになっています。社会人として長く働いてきた経験があるシニアは、仕事にやりがいを求める傾向がとても高いことが分かります。その反面、新しい仕事を覚えることへの不安もあるためか、「自分でもできそうな仕事であること」も重視しているという側面も。この一見相反する2つの志向を持ち合わせているという点は、シニア層独特の側面なのではないでしょうか。
そして、シニアがどんな仕事観を持っているのかも気になるところです。アルバイトや仕事に対して、シニアは「ひとつのアルバイトを長く続けたい」「願わくば趣味が仕事になればいいと思う」「アルバイトはお金を得るための方法だと割り切っている」と考えている調査結果が出ていますが、ほかの属性に比べて、「仕事をしているのは楽しい」「やりたい仕事ができるなら雇用形態にはこだわらない」と回答した人が多いのも特徴です。これからの人生において、雇用形態などにこだわらず仕事を楽しみたいと考えるのも、シニアならではなのかもしれません。
こういったシニアに求人の際にアピールするポイントとしては、同年代のシニアが多く活躍している職場であることを伝えたり、業務を教える体制がしっかりしている点、経験を活かせることや健康面でのフォロー体制がしっかりしている点などを強調するのも効果があると思われます。また、仕事の意義や社会に貢献している内容であることなどをアピールすることも、シニア層の「ここで働いてみたい!」という気持ちが、高まることが期待できます。

(グラフ3.バイト探しで重視するポイント)

まとめ

★調査結果の中で、注目すべきポイント

◆シニアがアルバイトを探すのは、経済的理由によるもの以外に、「社会との接点が欲しい」「社会に貢献したい」という“社会的貢献”面を求めている傾向
◆希望職種においては、「自分でもできる仕事」に集中している反面、これまでの社会人経験を活かせる職種も人気
◆勤務日数や時間数においては、生活・体力・時間的に無理のない範囲で取り組みたいと考えている
◆「やりがいのある仕事」や「興味のある仕事」を通して、社会貢献をしたいと考える傾向が強い

以上を踏まえて、実際の雇用につなげるには、
●「これまでの経験が活かせます」「営業職の経験を配送で活かしませんか」など、シニアが持つこれまでの経験を最大限活用していける職種であることをアピールする
●体力的な不安、自分にできるかという不安を抱くシニアに対しては、「同年代のシニア多数活躍!」や「優しく丁寧に教えます」など職場環境においての補足説明が有効
●日数、時間数的に多くを求めていないシニア層には「健康の為に数時間体を動かし働きませんか」や「週に数日、これまでの経験を活かしてみませんか」などといったシフトの融通性と健康面やこれまでの経験をケアしたアピールも有効
●仕事を通じて同年代のアルバイト仲間ができること、会社として社会貢献に力を入れていることなどのアピールは「社会貢献」を強く意識するシニアにとっては刺さるアピールポイントに

人生経験豊富なシニアは、アルバイトの戦力としても活躍する大きな可能性を秘めています。ぜひ上記ポイントを踏まえ、「働きたい!」という高い意欲を持ったシニアを雇用につなげていきましょう。

 

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[出典記載例] 出典:求人情報サービス an / an reportより(該当記事URL)

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