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ますます活躍が期待されるシニア層。その定着と活躍のポイントをご紹介します。


 

 アルバイト・パート市場で近年ますますその存在感を増しているシニア層。いままでシニア層を採用していなかった企業も、方針を転換し、積極的に採用をしていく方向に進みつつあります。また、既にたくさんの現役シニア層を抱え、今度は採用ではなくその定着や活躍について課題を感じている企業も多く存在します。

 

 前回の掲載記事(ますます活躍が期待されるシニア層。その採用のポイントをご紹介します。)に引き続き、今回は、採用したシニア層の方々にどうやって長く活躍していただくか、その定着と活躍のポイントについてお伝えします。

 

 

シニア層に定着してもらうために気を付けるべきこと


 シニア層を採用している職場では、シニア層特有の課題が発生することがあります。シニア層に定着してもらうためには、その課題を特定して解決することが大事です。ここでは、50代以上と40代以下の従業員の意識を比較し、特にシニア予備軍・シニア層に特有の課題について浮き彫りにしていきましょう。


 こちらは、職場で起こった問題に対して、50代以上と40代以下の離職した従業員の意識を比較したグラフです。これを見ると、シニア層が特にアルバイト・パートの職場で陥りそうな状況は以下の3つに集約されることがわかります。

 

①自分が思っていたより仕事量が多い

 シニア層にとって、年齢を重ねることによる体力の低下は避けられない問題です。肉体面での負荷がかかりすぎないよう、若年層と仕事内容を区別して、作業負荷をコントロールすることが大切といえるでしょう。

 

②職場で孤立してしまう

 シニア層の活躍が期待される世の中になってきたとはいえ、現実には職場にシニア層が少ないところもたくさん存在します。シニア層とどのように接したらよいか分からない、ということでスタッフ同士のコミュニケーション量が減ってしまうことはもちろんいけませんが、一方で特別扱いをされることもシニア層には好まれません。年齢が違っても、他のスタッフと平等な立場のコミュニケーションが行われていることが大切です。

 

③上司やベテランスタッフとうまくいかない

 ひとつ上の話と同じですが、上司やベテランスタッフであっても、シニア層を職場に迎えた経験が少ないことは十分考えられます。仕事歴は上司やベテランスタッフのほうが長いかもしれませんが、シニア層は人生の先輩です。過度な特別扱いは逆に良くありませんが、相応の敬意を持って接する必要があります。


シニア層に活躍してもらうために心掛けるべきこと


  ここまでは、シニア層に定着してもらうために気を付けるべきことをお話しました。ここからは、シニア層が意欲的に職場に貢献できるように、上司や店長などのマネジメント層がなにを心掛けるべきかをお伝えします。


 こちらは、上司のどんな言動がシニア層の職場貢献意欲に影響しているかを示した図です。ここで目を惹くのは、上司から、「スキルや能力が身に付くような仕事を任されている」ことが、シニア層の職場貢献意欲に最も大きく影響しているということです。こういった傾向はむしろ若年層のほうが強いような一般的イメージがありますが、シニア層は新しい挑戦にかなり積極的な様子がうかがえます。変に気を遣って簡単な業務ばかり与えるのではなく、スキルや能力が身に付くような仕事を積極的に任せてゆくことが活躍の鍵になりそうです。

 

 また、上司が「自分の意見を仕事に取り入れてくれる」ことも同様に意欲を高めるポイントになるようです。長い人生の中で、若年層にはないさまざまな経験を積んでいるのがシニア層の強み。その経験を職場で活かせるような機会を設けることができれば、さらなる職場貢献への意欲を高めてもらうこともできそうです。


まとめ

 

 今回は、シニア層の定着と活躍のポイントをご紹介しました。

 シニア層の退職を防ぐ施策と、シニア層に活躍してもらう施策の両面をご紹介したのが本稿のポイントです。

 

シニア層定着のポイント

・体力の負荷がかかりすぎないように仕事をコントロールする

・他のスタッフと平等な立場でコミュニケーションが行われている

・人生の先輩として敬意をもって接する

 

シニア層活躍のポイント

・スキルや能力が身に付くような仕事を積極的に任せる

・意見に耳を傾け、職場に取り入れる

 

今後ますます活躍の場が広がるであろうシニア層。スキルアップや職場貢献への意欲が高く、戦力として大きな活躍が期待されます。もちろん若年層と違って体力面についてはフォローが必要ですが、適切なマネジメントを行えば、きっと職場に今以上の活気と生産性をもたらしてくれることでしょう。

 

今日からの採用活動に、少しでも役立てて頂ければ幸いです。

 


*photo / photo-ac.com

 

【出典】

パーソルグループ×東京大学中原淳研究室共同研究「アルバイト・パートの成長創造プロジェクト」(2016

「パート・アルバイト一般従業員調査/離職者調査」

http://rc.persol-group.co.jp/research/data/hitodata_014


 

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