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最新VR研修を体験!「塚田農場」がアルバイトの研修に力を入れる目的とは?(後篇)



  「塚田農場」ブランドをはじめ数多くの飲食店を経営する【株式会社エー・ピーカンパニー】では、 “食のあるべき姿を追求する” というミッションのもと、食産業の活性化を図っています。

 前回は、そんなエー・ピーカンパニーのビジネススキームやアルバイトスタッフの教育に関してご紹介しました。今回は、アルバイトスタッフの教育の一環として行われているVR研修について、広報の彦坂さんの解説も交えながら、より詳細なレポートをお届けいたします。


実際に編集部がVRを体験してみた


彦坂「VR研修は3編に分けて映像を収録しています。せっかくなので実際に体験していただければと思います」

 

 

an report編集部が実際にVR動画を体験させていただきました。



彦坂「第1編(聖域編)は「日南雛(ひな)センター」で撮影をし、ひなセンターの役割紹介やひなの孵化、ワクチン接種、ひな運搬の様子を映像に収めています。ひなセンターは普段の研修ですら滅多に立ち入ることのできない、まさに聖域。しかしVR研修であれば、その内部の様子を垣間見ることができるのです」





雛センターでのワクチン接種の様子(VR動画の画面キャプチャ)



ひな育成時の様子。50羽ほどをかごに入れて飼育しています。



上下左右約220°の広い範囲で映像が収録されており、
あらゆる角度から映像を見ることができます。
雛視点からの映像も収録されているため見上げると人が見えます。


彦坂「第2編(養鶏編)は、“阿萬(あまん)農場”で撮影し、雛が成鶏になるまでを大切に育てている様子を収録しています。農場では、鶏は1~2ヶ月、5~6ヵ月などの月齢ごとに分けて飼育をしています。

人間目線ではなく雛(成鶏)目線から撮影したシーンも数多くあるので、実際に養鶏場に行っても味わえない感覚を体験できます。また、出荷の際は1羽1羽きちんと目視をして出荷ができる状態かどうかを確かめています」



    雛センターから運ばれて間もない雛。生後半年ほどで出荷される成鶏になります。



            出荷前の成鶏の撮影シーン(VR動画の画面キャプチャ)


彦坂「第3編(処理加工編)では、“生き物が食べ物に変わる瞬間”を納めています。丁寧に1羽1羽、目視をした上で衛生的に加工をしていることが映像を見ると分かります。

私たちは生き物が食べ物になる瞬間のことを“放血(ほうけつ)”と呼んでいます。よく“屠殺(とさつ)”という言葉が使われることがあると思いますが、血を抜き、臭みを抜く過程で鶏の命をいただく、と考えているため、あえて屠殺とは言わず、“放血”と呼んでいます。



               処理加工の様子(VR動画の画面キャプチャ)
    「かわいそう」ではなく「どう美味しく食べていただくか」だけを考えているとのこと。

 


    各加工センターでは月初めに従業員全員で“鶏魂碑(けいこんひ)”に手を合わせ、
         鶏に感謝し生産者からのバトンをお店の人につなげているそうです。



VRを体験してみての感想


編集部「卵から産まれた雛が、経済動物として“生き物”から“食べ物”へと変わっていく瞬間が、非常にリアルで衝撃が大きかったです。

普段アルバイトスタッフがお店のなかで見る鶏肉は、基本的には加工されていたり、完成されていたりするものばかりだと思います。しかしこのVR研修の動画では、孵化から育成、出荷、調理までの過程が全て分かるので、自分が扱っているものの重みが理解できるようになるのではと思います。

そして、例えば食べ残しをなくすためにはどうやったらお客様に全部美味しく食べ切って頂けるのか、など、色々考え工夫しはじめる良いきっかけになるのではないでしょうか」


彦坂「このVRの研修を受けたアルバイトスタッフからもたくさんの感想が寄せられました。

“VR動画を見たことでお客様に伝えたいことが増えた” と言っていたり、“普段お店に届く食材の届くその前の段階が分かるので、調理をするときにより丁寧に調理をしようと思った” と言っているアルバイトスタッフがいました。

VR動画を見ることで生産者に対する理解が深まり、また、スタッフひとりひとりのモチベーションがアップすることで店舗の雰囲気も良くなり、その雰囲気を感じてお客様の満足度向上につながっているので、非常に効果があったと感じています。

現在、このVR研修は本社にてセミナー形式で行っており、体制が整い次第から全国への展開を考えています。反響が良かったのでできるだけ早く全国での展開ができればと考えています」

 

 

まとめ

 
 「塚田農場」を運営している【株式会社エー・ピーカンパニー】にお話を伺いました。“食のあるべき姿を追求する”というミッションを体現するために様々な制度を取り入れていることをお話いただきました。理念やミッションを成し遂げるためには社員だけでなくアルバイトスタッフをも巻き込む必要性を実感できたのではないでしょうか。

 VR研修自体は手軽に導入できるものではないかもしれませんが、その根本にある「アルバイトスタッフに生産者のことを知ってもらい、接客力向上に繋げる」という理念は、応用することができるかもしれません。本稿をご覧いただき、アルバイトスタッフの教育に少しでも気付きをご提供できたなら幸いです。



 ■取材企業紹介
【株式会社エー・ピーカンパニー】
 VR研修以外にも様々な取り組みを行っており、内外からの評価も高い。経済産業省主催の「おもてなし経営企業選」選出、 農林水産省主催の「優良外食産業表賞」の大臣賞受賞、厚生労働省主催の「パートタイム労働者活躍推進企業表彰」奨励賞など数々の受賞歴がある。

 また、ビジネスモデルからくる”顔が見えること”へのこだわりは、アルバイト採用でも徹底している。面接の応募受付を担当しているコンタクトセンターでは、オペレーターの起用に店舗経験を重視。スタッフはコールセンターの素人ばかりだが、勤務地や雰囲気といった希望をヒアリングしつつ、豊富な店舗経験を活かして不安や疑問に対してアドバイス。応募者との距離の近さを何よりも重視した受け答えを徹底する。

 さらには、応募者情報や店舗情報の集約と共有の際にITを駆使することでマッチングの精度を向上させる取り組みも存在する。こうした取り組みも、公益社団法人企業情報化協会主催「平成 28 年度カスタマーサポート表彰制度」において奨励賞、経済産業省後援「平成29年度サービスホスピタリティ・アワード」奨励賞の連続受賞へと繋がっている。




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