テスト期間に学生スタッフから一斉に休み連絡…どう切り抜ける?

多くの高校生や大学生をアルバイトとして雇って店舗を経営すると、運営が大変になるのが、テスト期間ではないでしょうか。
学生の本業は勉強なので、なかなか強く「シフトに入って!」とも言えず、かといって遠慮してしまうと人数が足りず業務に支障をきたす……なんてことは多くあるのではないでしょうか。

そこで、学生をアルバイトとして雇って店舗を経営している店長たちに「実際にどう対処しているのか」という生の声を聞いてみました!

今回話を聞かせてくれたのは

Aさん:東京・南青山のイタリアン店(店長歴3年)
Bさん:東京・西麻布の焼肉店(店長歴10年)
Cさん:大阪・梅田の創作中華料理店(店長歴14年)
Dさん:東京・中目黒の焼肉店(店長歴8年)

の4人です。

ちなみに全アルバイトスタッフのうち、学生の割合は半分ほどという回答が多くを占めていました。

Q1 テスト期間に学生から一斉に「休みたいです」と言われたとき、「他店舗にヘルプを頼む」「無理やり頼みこむ」以外に用いている手段を教えてください

こうしたとき、最もスタンダードな解決策は「他店舗にヘルプを頼む」だと思いますが、あえてそれ以外の手段で!ということで質問してみました。

 

Aさん(南青山のイタリアン店)「社員の休みをずらしたり、本部のオーナーに働いてもらっています」

Bさん(西麻布の焼肉店)「予約の取り方を調整して、人数が少ないシフトでも円滑にまわるよう集客数を抑えます。それでも人数が足りなければ、派遣会社を活用することもあります」

Cさん(梅田の創作中華料理店)「来客数をコントロールして、少ない人数で店舗を運営できるようにします」

Dさん(中目黒の焼肉店)「予約を調整したり、キッチンの社員をホールに出したり、あとは、フリーターの方に出勤してもらったりしています」

 

基本的には正社員やフリーターに頑張ってもらう、一時的に配置を変更したりして、出勤できるスタッフだけで知恵を絞ってやりくりしているようです。また、お客さんを増やしすぎてフード・ドリンクの提供が遅れてしまうとお店の評判も下がってしまうので来店者・予約者数を制限するという声も多く聞かれました。

また、現在は飲食店向けにピンチ時の人材を揃えてくれる派遣会社も複数あり、そうしたところを活用していることも多いそうです。

 

Q2 学生バイトにテスト期間の出勤を頼む際、成功させるためのコツを教えてください

さまざまな策を講じても、どうしても人手が足りない!という際、いよいよ最終手段として「申し訳ないけど出勤くれないかな…」と相談することになります。

店長さんたちはどんなテクニックを用いているのでしょうか。

 

Aさん(南青山のイタリアン店)「急に頼み込んでも無理なものは無理なので、日頃からお願いすれば快くシフトに入ってくれるような良好な関係を築いておくことを意識しています」

Bさん(西麻布の焼肉店)「言い方は良くないですが、普段からこまめにコミュニケーションを取り、色々と恩を売っておくといざという時に協力してくれると思います。加えて実際に頼みこむときは、店長の自分からではなく、より立場の近いアルバイトリーダーに依頼してもらうことが多いです」

Cさん(梅田の創作中華料理店)「全力かつ真摯に“どれだけ困っているか”を訴えかけます。情に訴えかけることでシフトに入ってくれる人もいます」

Dさん(中目黒の焼肉店)「何時からでも良いし、短時間で良いからとアプローチします」

 

やはり人が関わってくることなので「どうお願いするか」というテクニック論よりも、日頃どれだけ「お願いを聞いてもらえる関係性」を築けているかが重要だということがよくわかりますね。

ちなみに「その日だけ時給を上げる」「普段より豪華な賄いを出す」といった、いわゆる“モノで釣る”ということはあまり行っていないようです。

 

Q3 「シフトの必要人員が確保できない」という状況を回避するため、普段から実行していることを教えてください

スタッフさんとの良好な信頼関係を保っておくことが重要という意見がQ2でも多く出ていましたが、他にはどんなことを心がけているのか、聞いてみました。

 

Aさん(南青山のイタリアン店)「ご飯をおごったり、物を買ってあげるようなことはしませんが、スタッフさんが進んでシフトに入りたくなる、楽しくシゴトができる環境を作るよう心がけています」

Bさん(西麻布の焼肉店)「シフトは出来る限り融通を利かせることを意識していますが、決められた曜日に出勤するというリズムを作ることは大事かと思います。また、突然の欠勤は自ら他のスタッフに交渉してもらって埋める努力をしてもらっています」

Cさん(梅田の創作中華料理店)「意識していることは特にありません。人数が確保出来ない場合はスタッフの情に訴えかけますね(笑)」

Dさん(中目黒の焼肉店)「シフトが集まらないのは店長の技量の問題だと思っています。アルバイトスタッフと信頼関係を築ければおのずと出勤日数は増えてきます。こちらが困っている時には無理をして出勤してくれたり、友人を新しいバイト候補として紹介してくれたりしてくれたこともあります」

 

もちろん「シフトに入れる日・入れない日」を事前にそれぞれ把握しておく、という当たり前の行動に加えて、「自ら働きたくなるような楽しい職場づくり」に力を入れている店長さんは多いようです。シゴトをしている時間が楽しければ、テスト前の大変な期間でもシフトに入りたくなっちゃいますし、良い気分転換にすらなるかもしれませんよね。

まとめ

 

テスト期間中の人手不足時には、なんとか学生スタッフに出勤してもらいたいところですが、派遣会社にサポートを頼むのも1つの手段です。

一方、事前の準備や人間関係の構築といった努力を何もしないまま、学生たちに「なんとかお願い!」と頼もうとしても良い結果は得られないでしょう。

今回インタビューした店長さんたちは皆それをしっかりと理解しており、普段からの信頼関係構築やよりよい職場づくりに努めていることがわかりました。
テスト期間のみならず「そもそも学生がシフトになかなか入ってもらえない…」と困っている店舗経営者の方の参考にもなるかもしれません。

*photo / PIXTA

 

メールマガジンにご登録いただくと記事の更新をタイムリーに受け取ることができます。
ご登録はこちらからどうぞ
「anレポート」に掲載されている記事・図表の著作権は、全てパーソルキャリア株式会社または正当な権利を有した第三者に帰属しています。
当該著作物を利用する場合には、出所の記載をお願いします。
また、編集・加工等をして利用する場合には、上記出所に加え、編集・加工等を行ったことをご記載ください。

WEBサイトに掲載される場合はこちらからお問い合わせください

 

ページの先頭へ