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大学生のアルバイトに対する捉え方 就職活動の前後・最中の3つの時期から分析

アルバイトの貴重な戦力として採用側が大きな期待をかけている大学生。その大学生が時期によってアルバイトに対する捉え方が変わってくることをご存知でしょうか?今回のanレポートでは、大学生にとって一大イベントである「就職活動」の前後・最中で大学生を3タイプに分類し、学生生活で重視することや、アルバイト探しにおける不安などを調査。大学生を採用している方は是非参考にして、採用や離職防止に役立ててください。

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調査概要
【調査地域】全国(インターネットリサーチ)
【調査対象】現在アルバイトをしている大学生、大学卒業して1年以内の人(大学時代にアルバイト経験あり)
【サンプル数】850サンプル
【調査期間】2017年2月10日~2月13日

大学4年間でアルバイト探しを活発に行っているのはいつ?


 大学生のタイプ分けに入る前に、まずは、大学生がアルバイト探しをする時期について見ていきましょう。

<アルバイトを探したタイミング>

 このグラフは、大学2年生~4年生と大学卒業1年未満の人を対象に、「前学年の何月にアルバイト探しをしたか?」というアンケートをとり、アルバイトを探した月を各学年を通して繋げたものです。縦軸はアルバイト探しをした人数が多いか少ないかを示します。また、赤の折れ線は長期バイトへの応募、緑は短期バイトを示し、それぞれを合計したものが青の折れ線です。

 すると、学年・時期によってアルバイト探しの活動に大きな波があることが分かります。特に1年生では長期休みのタイミングでアルバイト探しが活発になる傾向が顕著ですが、まず新生活が始まった1年生の4月が全体で最もアルバイト探しが活発な時期となり、その後8月の夏休みと、休み明けの10月に再度大きな山を迎えます。夏休みでは短期バイトを探す人が増える一方、休み明けになると大学生活のリズムに慣れてきた人が長期バイトを探すようになります。そして、春休みに入り時間がとれる3月に2番目のピークを迎えた後、そこから3年生の5月までは比較的高い活動水準をキープしています。ここまでは全体的に長期バイトを探す人の方が優勢です。

 大きな変化が見られるのが3年生の6月で、この時期を境にアルバイトの求職活動が急激に低下しています。この時期は夏のインターンシップ準備などの実質的な就職活動が始まるタイミングです。卒業単位取得のため学業への意識も継続して高く、新しいアルバイトを探す時間の余裕はあまりないでしょう。そこから多少時間が取れる3年生から4年生になる春休みに一度アルバイトの求職活動が高まり、4年生の1月に向かって、就職活動を終えた人が増えてアルバイト探しをするも徐々に増えていく構図になっています。4年生の9月からは短期バイトを探す人の方が優勢になりますが、残りの学生生活が短いため短期バイトの方が受かりやすいことが理由として考えられます。

 このように大学4年間で見ると、アルバイト探しは春夏の長期休みに加え、就職活動による影響を強く受けていると言えるでしょう。それでは次章から、大学生を就職活動前、就職活動最中、就職活動終了後という3つの時期でタイプ分けして、それぞれどんな特徴があるのかを詳しく見ていきましょう。

1.就職活動が始まる前の大学生とアルバイト


<学生生活で重視すること>

※()内の数値は、1.0~5.0の範囲で重視レベルを示す

<就業データ>


※赤枠は特徴的な箇所を示す  ※()内の数値は全体平均を示す

学業が最優先のためブラックバイトに注意を払う。アルバイト選びは慎重

 就職活動をする前の時期は大学4年間を通じてアルバイト探しが最も盛んな時期ですが、学生生活では「授業・ゼミ」が何よりも優先されます。回答者のコメントを見ると「大学には勉強をしに行っている」「親のお金で大学に行かせてもらっている」という声が多く見られ、学業に対する意識の高さが伺えます。そのため、アルバイト探しにあたっては「学校と両立できるか」という点が最大の懸念事項となります(37%)。大学生活が浅く、アルバイト経験が少ない1年生に絞ると、その不安の割合は47%と更に高くなります。

 さらに特徴的な点として、「労働条件・制度にウソはないか」の割合が最も高いのがこの時期の大学生。「ブラックバイトが蔓延しており、しっかりと仕事を探さなければ後悔するから」というコメントも見られているように、「ブラックバイト」を回避しようとする意識が高くなっています。この世代は、高校生時代にブラックバイトに関するニュースを見聞きしているため、ブラックバイトに対する感度が高く、アルバイト選びをかなり用心して行っていることが推測されます。「応募しようとする企業がブラックでないか判断するのが難しかった」というコメントも見られました。アルバイトを選ぶ前に実際に下見に行ったり、ネットで評判をチェックしたりすることが一般的になっていますので、普段から職場が「見られている」という意識を持ち、アルバイトスタッフが楽しく働ける職場を作ることが採用における大事なポイントになってきます

 仕事探しの重視点を見ると、「シフトの融通・休みの取りやすさ」が1位。学業が第一優先だからこそですが、一方で「求人ではどれだけシフトの融通が効くか分からなかった」というコメントも見られています。求人原稿でシフトの融通度合をうまくアピールできるかが募集のポイントの一つです。学校との両立を重視するこの時期の学生に対し、「試験」や「補講」、「部活」、「長期休暇の帰省」といったタイミングでシフトを考慮・調整できることをアピールできれば魅力的な求人になるでしょう


【学生生活での重視点】で「授業・ゼミ」を1位に選んだ人のフリーコメント
・学生は学問第一。授業等をきちんと受けることを前提として今の自分の生活があるので。
・試験がたくさんあり、一つでも落とすと留年なので気が抜けない。
・理工学部に所属しているためいい成績を取らなければ希望する研究室に行けないから。
・保育士、幼稚園教諭の資格と免許を取得するために、単位が必要だから。また、必要な勉強だと思うから。
・大学の学費は親に出してもらっているのでせめて卒業はしっかりとしたいから。
・授業をサボったらお金を出してくれている親に申し訳ないし、自分ががんばらないと夢はつかめないから。
・親のお金で大学に行かせてもらっているので、できるだけ優秀な成績で卒業し、親孝行したい。
・授業で単位をしっかりとって4年間で卒業したいから。


【就業にあたり不安なこと】で「労働条件・制度にウソはないか」を選んだ人のフリーコメント
・記載されている時間よりもっと働かされるのではないかと不安に思う。
・バイトのしすぎで単位が取れなくなるのは避けたい。


<このタイプの大学生イメージ>
学生の本分は勉強をすること。でも好きなだけ遊べる時期も今しかないから、アルバイトにはあまり時間はとれません。
だから都合に合わせて効率よく働きたいけれど、ブラックバイトでないかもとても気になるので、アルバイト選びには結構慎重になってしまいます。



2.就職活動をしている最中の大学生とアルバイト


<学生生活で重視すること>

※()内の数値は、1.0~5.0の範囲で重視レベルを示す

<就業データ>

※赤は特徴的な箇所を示す  ※()内の数値は全体平均を示す

就職活動に合わせてシフト調整できるアルバイトを希望

 学生生活で重視することを見ると、やはり第一位は「就職活動」。将来を決めるための大事なターニングポイントと位置付けている人も少なくありません。また、3年生では卒業に必要な単位の大半を取得しようとする人も多く、学業もおろそかにできない時期と言えます。そのため、学生生活におけるアルバイトの重視度は、大学4年間を通じて最も低くなっています。

 就職活動をしながらアルバイトを続けた人にその理由を聞くと「交通費や食事代など就活中にお金がかかるから」という意見が多く見られました。アルバイトの求職活動は低下するこの時期ですが、アルバイトをして稼ぎたいニーズが少ない訳ではなく、これまでのアルバイトのシフトを減らしながら就職活動や学業と両立したい人が多いと考えられます。就職活動「直前」である3年生の4月は、アルバイトの求職活動が活発になる時期ですが、この時期でアルバイトを探した人の中には「就職活動中でもできるアルバイトをしたかった」とコメントした人も見られています。この時期の大学生の採用の勝負は就職活動の直前にあるようです。

 就業にあたり不安なことの1位は「就職活動と両立できるか」。「バイトのシフトを入れた後で、就活の用事が入ると日程調整しないといけない」「シフトを入れた日に説明会など入ってしまった時に代わりの人を探さなければならない」といったコメントが見られたように、この時期の大学生は就職活動の影響で急なシフト調整が必要になるケースが間違いなく多くなります。就職活動をしている大学生を雇用しているアルバイト先は、事前にスタッフを拡充しておくことや、急な休みの際の連絡体制を作っておくことがキーポイントになると考えられます

 就職活動でアルバイトの経験が活きたと思うことを聞くと、「敬語が簡単に話せるようになった。言葉遣いが丁寧になった。」「接客業をしていたので笑顔で面接を受けられる」というように、コミュニケーション能力に関わるコメントが多く見られました。以前の調査結果からも、接客やマナーに厳しいアルバイト先は就職活動に役立つイメージがあることが分かっています。大学生を採用したいアルバイト先にとって、そのアルバイトでどのような力がついて就職活動に役立つのかを棚卸しして、求人原稿や面接の場でアピールできるように準備しておくことが重要です。

参考記事:若者が就職活動に役立つと思うのはどんなバイト?上位20ブランドを発表!

【学生生活での重視点】で「就職活動」を1位に選んだ人のフリーコメント
・将来を決めるための大事なターニングポイントだと思うから。
・一生に一度の選択をしなければならなく、その選択が今後に大きく影響すると考えるから。
・今この時期にしっかりやらないと将来性のある企業で働けなかったり、どこか妥協しなければならなくなるから。


【就職活動をしながらアルバイトをする上で大変なこと】フリーコメント
・バイトの日にインターンシップや説明会、面接などが重なってしまうことがある。
・シフトを前もって提出するような長期のバイトができない。


<このタイプの大学生イメージ>
人生を決める大事な時期だから就職活動は悔いのないように全力を注ぎたいし、卒業のためにしっかり単位を取りたいから学業もおろそかにできない。就職活動を続けるのにもお金が必要なのでアルバイトを続けたいと思っているけれど、急に休むことも多いのでシフト調整に苦労しています。



3.就職活動が終わった後の大学生とアルバイト


<学生生活で重視すること>

※()内の数値は、1.0~5.0の範囲で重視レベルを示す

<就業データ>

※赤は特徴的な箇所を示す  ※()内の数値は全体平均を示す

最もアルバイトの重視度が高い時期だが、雇ってもらえるかが不安

 就職活動という最大のイベントを終えた学生は、息をつく間もなく秋口に向けて卒業論文制作など最後の総仕上げに忙しくなります。多くの人が年明けの1月頃に多くの人が学業の目途が立ち、同時に卒業旅行や社会人新生活に向けた費用を稼ぐためにアルバイトをするニーズが高まります。学生生活で重視することの1位は「遊び・趣味」とあることからも、残された大学生生活を満喫しようとする意識が伺えますが、次いで重視されているのは「アルバイト」。大学4年間の中でアルバイトの重視度が最も高いのは実はこの時期ですが、学業と就職活動に目途が立ち、自由な時間が取れるためです。アルバイトにかけられる時間は最も長くなっており、シフトの融通を希望する人も比較的少ないのが特徴。平均月収も5万8千円と最も高くなっています。

 この時期の大学生にとって、就業にあたり不安なことは「雇ってもらえるか」が1位。「4月から社会人になり、すぐ退職することになってしまうので、雇ってもらえる気がしない」という意見も見られており、就業しやすい短期バイトを中心にアルバイト探しを行う人が多数派です。採用側は長期で働けないことで敬遠するかもしれませんが、この時期の大学生はアルバイトニーズが高く、時間的な余裕もあるために貴重な戦力として活躍が期待できます。求人原稿において「卒業までの短期OK」「卒業旅行資金を稼ぎたい方歓迎」といったようにアピールすると、安心して応募ができるものと考えられます。

【学生生活での重視点】で「趣味・遊び」を1位に選んだ人のフリーコメント
・社会人になる前に長期間休めるのは今の時期しかないから。
・すでに卒論も終わり、残された学生生活は自分の好きな事をする時間に充てたいため。
・卒業が決まり、内定先が県外になるため、私にとって友人と一緒に過ごす時間が今は一番大切だから。
・もうすぐ社会人になるので、時間に余裕がある学生のうちに、たくさん遊んでおきたい。
・社会人になったら遊ぶ時間が減ってしまうから。


【アルバイト探しをする上で大変なこと】フリーコメント
・雇ってくれるバイトが基本短期のバイトしかないため、長期のバイトを探すなら大変だと感じた。
・社会人になるまでの期間しか働けないという制限が付いているので、雇ってもらえる可能性が下がると思う。
・卒業するまでの短期間なので、なかなか採用してもらえない点。
・どうしても短期になってしまうこと、内定先の用事とバイトが被ってしまうこと。


<このタイプの大学生イメージ>
就職活動も卒業も目途が立ったので、残り最後の時間は学生でしかできないことをして満喫したい。
卒業旅行や新生活の資金を貯めたいからできればアルバイトもしたいけれど、卒業まで僅かだから短期のバイトしか雇ってもらえない気がします。



【まとめ】

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