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フリーターが正社員への就職活動で痛感することは?フリーターのキャリア問題に関するアンケート

「フリーター」の志向性を分析するシリーズ。今回は、正社員を目指し転職活動をするフリーターがどんな困難に直面しているのかについて、彼らの実際の声とともにお伝えします。フリーターという職歴はキャリアとして認められることが困難で、長期化するほど正社員への道は狭まってしまうと言われていますが、その実情を見ていくと、実に様々な困難が待ち受けているようです。本記事を読んで、フリーターのキャリア育成について、考えるきっかけとしてみてください。





調査概要
【調査地域】全国(インターネットリサーチ)
【調査対象】1500サンプル
未婚かつ学生を除く人で、アルバイト・パートに就業している人。
本調査では高年齢のフリーター(35~44歳)も対象。
男性/18~24歳:113サンプル、25~34歳:387サンプル、35~44歳:250サンプル
女性/18~24歳:250サンプル、25~34歳:250サンプル、35~44歳:250サンプル
【調査期間】2016年5月21日~5月23日

01.転職活動全般における障壁


 はじめに、転職活動全般でどのような困難を感じたのか聞いてみました。最多だったのは、「フリーターのキャリアが職歴として認められない」という意見でした。

<回答者フリーコメント>
「転職しようと思っても、フリーターの期間は何もしていなかったことして扱われる」
「職務経歴等に詳細に記載していても選考時に考慮に入れられないことがある。正社員でなかったため、責任能力等に問題があるとの評価を受ける」
「職歴がないのと同じ扱いなので幾らその職の経験があっても何の意味も持たない事。」
「フリーターというだけで『遊んでいる』と見下す人がいる」


 このように、職歴がキャリアとして認められにくい現状に苦労を感じるフリーターが多いのです。その他の意見として、「スキルや責任感が身かない」ことへの不満、仕事の責任感が軽いことへの「慣れ」を指摘する人などが見られました。

<回答者フリーコメント>
「正社員と違って責任がなく、仕事も簡単なものが多い。長く勤めてもスキルが身につかず、どうしても経験不足になる」
「責任ある仕事を任されることが少ないのでいつまで経ってもスキルが向上しない」
「仕事に対する責任感が薄れるので、正社員を志望しても、仕事に責任を負うことがプレッシャーになる」
「仕事を辞めやすいので、責任感のない働き方になってしまう人がいる」
「ぬるい環境に慣れてしまう」


 転職活動を始める以前に、「時間がない」「お金がない」という点を挙げる人も多く見られました。生活水準が上がらないために、アルバイト生活を脱する準備さえできないことが伺えます。

<回答者フリーコメント>
「正社員になるための採用試験を受ける時間がなく、アルバイトに追われている」
「貯金もできないので転職活動に割くためのお金や時間の余裕もない」
「都会で働くためにはまず引っ越しが必要、引っ越しにはお金が必要、それでも引っ越しても仕事が見つかる保証はない」


02.求人応募時における障壁


 求人応募時では、「応募できる仕事が限定される」「希望通りの仕事が見つからない」といった声が圧倒的に多くなりました。中でも多いのは実質的な年齢制限で「面接すら受けられない」といった声です。「転職するにしても、今の年齢で入れるのはブラック企業だけ」という声や、あきらめの声も見られました。次いで多いのは、「経験・スキルがなく応募資格を満たせない」という問題。年齢が上がるほど、経験・スキルの欠如は大きな障壁となり、書類選考で落とされたり、応募に至らないケースが多くなるようです。

<回答者フリーコメント>
「募集年齢が自分の年齢より下。書類選考の段階で不採用になり、面接を受けることすらできない」
「資格所有や経験者優遇ばかりで、働きたくても働けない会社が多い」
「30歳を過ぎると、世間的にも実績などを求められる為、異職な環境では受けられにくい。面接まで辿りつけない」
「年齢だけじゃなく学歴、資格等の理由で正社員の応募はほぼ諦めている」
「正社員になりたいと思っていても年齢や学歴、資格等の理由でほぼ諦めている」


 その他「自分に合う仕事が分からない」という問題が、比較的若年層に見られました。以前の記事でも、明確なキャリアビジョン、職業の展望を持たないままにフリーターを続ける「モラトリアム型フリーター」を紹介しましたが、正社員を希望するものの「そもそも、自分には何の仕事が合っているか、何が向いているのかが分からない」と、漠とした職業観が伺えます。

03.面接における障壁


 このシーンでは「面接でうまくアピールできない」という問題が大きいことが分かりました。その原因を具体的に挙げると、まずは「①フリーター自身の年齢」「②職業経験、資格がなくアピール材料が少ない」ことが挙げられます。限られた仕事内容・責任範囲でフリーターを続けてきたことが、面接時においても大きなネックになっているのです。次の理由として、「③話すこと自体が苦手、極端に緊張してしまう」というもの。正社員への就職活動経験がない、または足りないために「面接慣れ」しておらず、面接自体に強い苦手意識を持つ人が多いものと考えられます。そして「④明確な理由がない空白期間」の存在です。

 これらの複合的な事情から、面接の場において、「その年齢まで何故フリーターをしていたのか?」という、時には高圧的な態度での質問に対し、言葉に詰まり、説得力のある回答ができないというケースが起きているようです。

<回答者フリーコメント>
「大学を卒業していないこと、資格を保有していないことがネックになることが多い。フリーターとはいえ「働いていた」のに、ニートと同じ扱いにされるところ。『今まで何してたの?』と面接で問われることが多い」
「見下し面接が多い。人事の悪ふざけや明らかに悪意のある質問をされる」
「年齢を重ねるたびに今まで何をしていたのか詳しく聞かれる。新卒で面接を受けるよりも答えにくくハードルが高く感じる」



 今や雇用者側にとってフリーターは、貴重な戦力であり欠かせない存在になっています。しかし今回、フリーター自が責任感のある仕事を経験できないままキャリアが流れていき、正社員への転職活動時に大きな困難に直面する、そんな構図が見えてきました。フリーターの将来にとって、適切な経験や責任感を与え、社会人としての成長を促すことを雇用者は検討していくべきでしょう。今回の記事をきっかけにフリーター活用のあり方や、彼らのキャリアについて考えてみてはいかがでしょうか。

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