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「えこひいきをしない」上司を望む若者 理想と現実に大きなギャップ

 社会や経済の状況が目まぐるしく変化している近年、若者と、彼らをマネジメントする店長、上司クラスの意識ギャップがより顕著になってきています。

 親身になって仕事を教えても、アルバイトスタッフがついてきてくれない。何を考えているか分からず、距離感がある……そんなお悩みを抱えている店長、上司の方も多いことでしょう。

 そこで今回は若年層が理想とする店長・上司像の理想と現実についてアンケートを取り、そのギャップを探りました。さらに、過去のリサーチでストックしてきたデータ、知見をもとに、若年層の価値観の変化を掘り下げます。

 若年層アルバイトスタッフの不満を減らし、満足度を高めていくためには、どのようなポイントを意識すべきなのか。若者がいきいきと働けるマネジメントを実現するために、ぜひ参考にしてみてください。

調査概要
【調査地域】 全国(インターネットリサーチ)
【調査対象】 15-24歳、アルバイト経験もしくは今後のアルバイト就業意向がある男女
【調査期間】 2015年7月28日~7月30日
【有効回答数】 1,867サンプル
1.若年層と店長・上司の間のギャップ

 まずは、アルバイト先の理想の上司(店長)と現実を探ってみましょう。15~24歳の若者にアンケートをとり、「どのような上司、店長が理想か? そして、上司、店長は現実にはどうなのか」を調べてみました。この結果からは、アルバイトスタッフが考える理想と現実のギャップが分かります。

グラフ:バイト先の店長・上司について、あなたはどの人が理想ですか?また、実際に店長・上司ができていたことはどれですか?

 アンケートの結果、最もギャップが大きかったのは「えこひいきをしない」の42.4%。全体の6割が理想と考えているにも関わらず、現実に「えこひいきをしない」ことができていたと感じた店長、上司は2割そこそこにすぎません。2、3位には「やる気にさせてくれる」「楽しく働ける雰囲気づくり」というモチベーション系の項目が並びましたが、アルバイトとマネジメント側のギャップが最も大きくなるのは「不公平感」だったのです。

理想と現実のギャップが最も大きかったのはどの若年層?

 では、性別や業界によって「えこひいき」の受け止め方にどんな違いがあるかを見てみましょう。大きな差が現れたのは男女間でした。理想と現実の差が男性は33.7%、女性が50.2%。女性のギャップが大きかったのは、店長・上司への期待が男性よりも格段に高かったからです。「えこひいき」なくフラットに接することが望ましいのは言うまでもありませんが、女性スタッフの期待値が高いことは念頭に置いておくべきでしょう。

 若年層を高校生・大学生・フリーターに分けると、大きなギャップが見られたのはフリーター(48.1%)でした。また、職種別で分けてみると居酒屋のホール(51.6%)や、厨房・キッチン(49.5%)でアルバイトする若年層に激しいギャップが見られます。つまり長期勤務の場合や、店長・上司とのコミュニケーションが密になる現場・職種では「えこひいき」が気になる傾向にあることが分かりました。

2.若年層のリアルな声から「えこひいき」と感じる意識を探る

 ここでは、アンケートから収集した「えこひいきと感じた事例」をアンケートから紹介していきましょう。

回答者の声

・店長はかわいい女の子やお気に入りの女の子には怒らず、きちんと仕事をしなくても許していた。一方、他の女子や男子にはちょっとしたことでもすぐ怒る。そんな店長が嫌いだった(20代女性・ファミレス)
・使える人にはやさしく接し、そうでない人にはとても厳しく接している店長がいた(20代男性・業種不明)
・カフェバイトでは、やはり見た目のいい人は優先してホールに出されていました。(20代女性・ファミレス)
・ミスした時、他の人には軽い怒り方なのに、自分には「帰れ」と怒る店長がいた(実際に帰らされた)。まかないも自分だけ激辛。いじっているつもりだろうだけど、すごく嫌だった。(大学生男子・飲食店)
・他の準社員が何回遅刻しても何も言わなかったのに、私が1度遅刻をしただけでバイトを辞めるかという話に。嫌気がさしてそのバイトは辞めました。(20代女性・ファミレス)


 顕著だったのが、女性スタッフへの「えこひいき」を感じるというパターンです。取り上げた声のほかにも、「同じ失敗をしても、若くてかわいい女性が相手だと注意がやさしくなる」「ある女子だけ下の名前で呼んだりする」など、若い女性スタッフへの手厚い対応が露見すると、男性スタッフ、他の女性スタッフから反発を招くのは必至です。

 また、指導の仕方にも「えこひいき」を感じる芽が潜んでいます。「他の人が同じことをしても怒られないのに、なぜか自分だけ怒られる」といったように、注意、アドバイスの範囲にばらつきがあると、若者スタッフが不満をためかねないのです。

 アルバイトスタッフには分けへだてなくフラットに接し、もちろん指導も公平を心がける。若年層をマネジメントする店長、上司にはそんな姿勢が求められるのです。

3.若年層が「えこひいき」を感じてしまう背景とは

 では、若年層の意識の変化をもとに、アルバイトスタッフが現場で「えこひいき」を感じやすくなっている背景を考えてみましょう。

 まず、若年層が理想とする働き方と、マネジメント側が理想とする働き方のギャップです。店長・上司は、自分がアルバイトをしていた頃の感覚でスタッフにも接しがちです。つまり、アルバイトをするのは「お金のため」であり、労働の対価として得たお金で好きなことをするといった感覚です。しかし、SNSなどで友人と広くつながり、友人との交流に重きを置く現代の若者は「時間の融通が利く」アルバイト先で「楽しく働きたい」という意識が強まっています。

 この傾向は、若年層がアルバイトの現場に望むポイントからも明らかです。今回のアンケートでは、「ある程度仕事をまかせてくれる」やりがい重視の上司を理想とする若者は34.3%で、「えこひいきをしない」(63.4%)のほぼ半数にとどまっています。スキルが磨けたり、高時給で高い収入が得られたりしても、職場の雰囲気、環境が心地よくなければ意味がない。若年層の間では、そんなマインドが年々高まってきているようです。

 優しくフレンドリーで、スタッフを広く気にかけてくれる。そんな理想の店長・上司像は「えこひいき」とは相いれないでしょう。職場の雰囲気づくりは楽しく、そして公平性を意識して行っていくことを心がけたいものです。

まとめ
  • 若年層のアルバイトスタッフが、店長・上司との関係でギャップを覚えるのは「えこひいき」だと念頭に置き、スタッフ全体を見渡したフラットなマネジメントを行っていく。特に指導、アドバイスの際には公平感を意識して行う。
  • 若い女性スタッフへの「えこひいき」が周知されると男性スタッフだけではなく他の女性スタッフの離反にもつながる。「楽しく働きたい」というマインドを意識したマネジメントが、若者がいきいきと働ける職場づくりにつながっていく。

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