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飲食業界で働きたい人の特徴は? 仕事探しの傾向と対策 ~フード編~

 居酒屋店員やカフェスタッフなど、誰にとっても身近であるフードバイトは、未経験でも挑戦しやすいイメージがある職種だ。そのため、人材を集めやすそうにも思えるが、フード業界は市場規模が大きく非常に多くのスタッフを必要とするため、昨今の人材不足による影響を強く受けている。
 思うようにスタッフを確保できず、採用難の打開が急務となっている企業も増えているなか、今回は、フード業界で働いている人や働きたい人の属性、意識などを調査。人材確保に役立つ施策を考えていく。

今月のポイント
  • フードバイト就業者は20代前半までの若い年齢層が6割以上。女性が8割以上を占め、学生が多い
  • 通勤のしやすさや時間の融通がきくことなど、自分の生活に合わせて働きやすいことや、雰囲気のよい職場であることをアピールしたい
  • フードバイト希望の若年層は、友人など身の回りの人に相談して仕事を探すケースが多い。既存スタッフや知人によるクチコミでの求人活動も有効
  • 人生に役立つ経験やスキルを、アルバイトを通して得たいと考える人が、フードバイトを希望する若年層には多い。有意義な経験ができることや、さまざまな業務に携われることをアピールすると効果的
調査概要
■グラフ1、2
・調査期間:2013年5月
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査対象:全国5エリア(北海道、関東、関西、東海、九州)に在住かつ、直近1年以内にアルバイト・パートに就業した15~34歳の男女 ※うち、「フード」=居酒屋店員、ホールスタッフ、カフェスタッフ、バーテンダー、厨房キッチン、デリバリー、ファーストフードを選んだ人
・サンプル数:5,648 ※うち、「フード」は1,057

■グラフ3、4
・調査期間:2013年6月
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査対象:全国の15~25歳の男女で、これまでにアルバイト・パート経験がある人、もしくはアルバイト経験はないが、やってみたいと思っている人 ※うち、「フード」=やってみたいアルバイトとして、厨房キッチン、居酒屋のホール店員、カフェスタッフ、ファミレス店員、ファーストフードを選んだ人
・サンプル数:2,454 ※うち、「フード」は1,163
1.フードバイト就業者内訳

読み取れるポイント

・8割以上が女性。男性は2割未満と非常に少ない
・20代前半までの若年層が約6割を占めている
・高校生を含めた学生が約半数を占める

【グラフ1】フードバイト就業者の性別・年齢・属性内訳(SA)


接客の多いフードバイトは、女性好みの仕事

 若年層の仕事選びに対する意識を調べた過去の調査では、フードバイトに対して「未経験でもできそう」というイメージを持っている人が多かった。また、若年層は「未経験でもできそう」と思える職種を初めてのアルバイトに選ぶケースが多いこともわかっている。

 そして、同調査では、女性は人と接する仕事を好む傾向が見て取れた。フードバイトは接客の仕事が多いため、女性の比率が上がる一因となっていると推測できる。

2.仕事探しの重視点

読み取れるポイント

・「勤務地が自宅から近いこと」「時間の融通がきくこと」を特に重視している(17.8%)が特に多い
・他の職種と比較すると、「勤務地が自宅から近いこと」「時間の融通がきくこと」「店長や社員の人の雰囲気がよいこと」を重視する人が多い

【グラフ2】[フード就業者]仕事探しの重視点(最も重視したこと3つまで)


シフト体制やスタッフの雰囲気などが自分に合う職場を希望

 勤務地が近いことや時間の融通がきくことが重視されているのは、主婦も学生も家事や学業など、おろそかにできない事情を抱えているからだと考えられる。さまざまな生活スタイルに合わせて働けるようなシフト体制を整えておくと、採用できる求職者の幅が広がるはずだ。

 また、求人原稿ではスタッフ同士の仲のよさを伝えたり、スタッフの人柄をアピールして「働きやすそう」と感じてもらうことも重要だ。応募の電話連絡や面接の際には、気持ちのよい対応を心がけたい。面接に来た応募者は、既存スタッフの応募者への対応や実際に働く様子を見て職場の雰囲気をチェックしているので、面接があるときには既存スタッフに事前に知らせておくなど万全の体制で臨みたい。

3.若年層(フード希望者)の仕事探しの情報源

読み取れるポイント

・「学校の友人や先輩・後輩」「インターネットのサイト」「母親」「フリーペーパー」を情報源としている人が多い
・「学校の同学年の友人」が最も多く、フード以外では1位だった「インターネットのサイト」を上回っている

【グラフ3】[若年層のフード希望者] バイト探しの情報源TOP10(MA)


インターネットよりも友人に相談。クチコミによる求人活動も有効か

 フードバイトを希望する若年層は、学校の友人や先輩・後輩、家族に相談してアルバイト先を探す傾向があるようだ。既存スタッフや知人にアルバイトスタッフを探していることを日頃から伝えたり、友人を紹介してくれたら特典があるなどの紹介制度を設けるとよいだろう。

4.若年層(フード希望者)がお金以外でアルバイトに期待すること

読み取れるポイント

・「人生経験」や「仕事の経験」「社会人としてのマナー」「成長につながること」を得たいと期待している

【グラフ4】[若年層のフード希望者] お金以外でアルバイトに期待すること(MA)


人生に役立つ経験やスキルを手に入れたい

 フードバイト希望者には、今後の自分の人生に役立つ有意義な経験をしたいと考える求職者が多いようだ。求人原稿では、「接客を通して、社会人に必要なマナーが身につく」など、自社(自店)で働くことで得られる成長をアピールすると、求職者の興味を喚起しやすいだろう。

 また、求職者の「仕事探しや働き方についての考え方」を調査した際には、学生が「いろいろな仕事を経験したい」と考えていることがわかっている。仕事の習熟度によって配置転換をしたり、バイトスタッフのリーダーを任せるなどの制度があれば、それらを通してさまざまな経験が積めることをアピールすることで、若年層に魅力的な職場と感じてもらえるようにしたい。

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