職種別に求職者の意識を調査! 希望する「求職期間」「勤務時間」「時給」

 前回、前々回と、属性別に求職者の意識調査をしたトレンドDATA。今回は調査の切り口を変え、希望する職種別に求職者たちの意識を調べてみた。
自社(自店)の業種を希望する求職者が、どのくらいの求職期間を想定し、勤務時間や時給に対してはどのような希望を持っているのかを把握して、求人活動に活かしてほしい。

今月のポイント

  • 職種によって、求職者たちの希望する求職期間や時給、勤務時間が異なる
  • 求人広告は、求職期間が短い職種は多チャンネルに幅広く掲載し、求職期間が長い職種は長期間掲載すると共に、仕事内容などがしっかり伝わるようにすると良い
  • 高時給のイメージが定着している職種の求人活動は、給与面での魅力訴求が大切
  • 職種別の希望勤務時間と、「学生」「主婦」といった属性別の希望勤務時間の両方を考慮し、シフト体制などを整えると求める人材が確保しやすい

INDEX

調査概要

  • 調査期間:2012年12月8日~11日
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査対象:現在アルバイト・パートの求職活動をしている全国の15~34歳の男女
  • サンプル数:486

1.求職開始から就業までの希望期間

読み取れるポイント

<1週間以内の短期間で決めたいという割合が多い職種>
「ファーストフード」「ファーストフードを除くフード」「アミューズメント」「講師・インストラクター」
<就業までに比較的長い時間がかかることを想定している職種>
「事務・入力・受付」「医療・福祉・介護」「コールセンター」「配送・物流」

【職種別】求職から就業までの希望時間

求人広告の掲載は、想定している求職期間を考慮して

過去の調査と照らし合わせてみると、「フード」や「講師・インストラクター」などの学生の割合が高い職種は、短期間で就業したいと考える求職者が多いようだ。学生は「長く働ける職場か」ということを重視しないので、すぐにでも仕事を始め、できるだけ早く収入を得たいと考えているのだろう。

一方で、求職から就業までに長い期間を想定している「事務・入力・受付」「医療・福祉・介護」は、主婦の割合が高い職種であることも過去の調査で明らかになっている。主婦は腰を落ち着けて長い期間働こうと考える人が多いことから、じっくり時間をかけて求職活動を行なう職種は人材が定着しやすい傾向があるとも言える。

ただし、「コールセンター」で働く人々に関しては、、以前の調査から、仕事探しの際に長い期間働けるかを重視していないことがわかっている。コールセンターを志望する人は、高い時給や服装の自由を希望したり、他に仕事を持っているなどの事情で働ける時間に制限があったりする人も多いので、時間をかけて条件に合った職場を探そうという意向が強いのだろう。

求職期間が短い職種の求人を行なう場合、求職者たちが接触するさまざまなチャネルで一度に幅広く求人を告知することで、短期間で仕事を探している求職者たちにも確実にアプローチできる。逆に、じっくり仕事を探す傾向がある職種は、掲載期間を長めにとる方がよいだろう。そして、職場の雰囲気や通勤のしやすさ、時間の融通の利きやすさなど、長期で働きやすい環境であることが伝わるように、求人告知を工夫したい。

2.希望時給

読み取れるポイント

フード系や「コンビニスタッフ・その他販売」、「軽作業・ラインスタッフ」「アミューズメント」「配送・物流」などは、800~900円以上の希望が多い
「アミューズメント」「講師・インストラクター」は900円以上に希望が集中
「医療・福祉・介護」「コールセンター」は、1,000円以上を希望する人が5割近くいる

【職種別】希望時給

求職者の希望時給が高い職種は、高時給のイメージが定着

以前に行なった、コールセンターで働く人の意識調査では、コールセンターで働く理由として「時給が高い」ことをあげる人が多かった。

コールセンターや医療などは高時給のイメージが定着しているため、いくら稼げるかを重要視する人たちが集まっていると考えられる。そうした求職者に対しては、仕事内容や職場の雰囲気をしっかり説明するのにくわえ、給与面での魅力を訴求することが重要なポイントとなるだろう。

3.希望勤務時間

読み取れるポイント

「ファーストフード」や「講師・インストラクター」は、1日4時間以内の短時間勤務を希望する人が3~4割と多い
「事務・入力・受付」は約8割、「軽作業・ラインスタッフ」「コールセンター」「アパレル販売」は約7割が1日に5時間以上の勤務を希望している。特にアパレルは、7時間以上の勤務を約3割もの人が希望している

【職種別】希望勤務時間

採用したい属性の希望も考慮して求人活動を

上のデータから、職種によって求職者の希望する勤務時間が異なることがわかる。これらの希望に応えられるシフト体制などを整えれば、人材を確保しやすくなるだろう。

ただし、例えば「主婦に働いてもらいたい」というように、採用したい人材が限定されている場合には注意が必要だ。過去の調査で現在の勤務時間を調べた結果、学生は5時間以下の勤務が約7割、フリーターは逆に6時間以上が7割を超え、主婦は4~5時間が4割以上だった。長時間勤務の希望が多い職種であっても、もし学生を採用したいなら短時間のシフトでも働けるようにするなど、採用したい人材の希望する勤務時間を加味して体制を整えておくと良いだろう。

vol.64 : PDFダウンロード

ページトップへ

ページの先頭へ