求職者動向調査結果からつかむアルバイト求職者像【アルバイト現状編】

トレンドDATAでは今回、前編・後編にわたり、アルバイト求職者の属性別に仕事へのこだわりや働き方の特徴についてまとめた。
いよいよ4月。新年度の始まりは、求職者の活動が盛んになる時期でもある。人材を獲得するチャンスの高まるシーズンだ。この好機を逃さないため、調査データをもとに今一度、今の求職者の特性、動向を把握しておこう。

今月のポイント

  • 4~5月は、求職活動が活発になる時期。新規にバイトを始める新入生も多し
  • 高校生は時給「700円~900円未満」、勤務時間は1日「3~4時間」が約6割
  • 大学生は1日あたりの労働時間は長いが、日数は少なめ
  • 主婦は勤務時間・日数にばらつきあり。フリーターは週5、8時間が平均

INDEX

調査概要

  • 調査名:求職者の意識・行動についての調査
  • 調査期間:2011年12月09日~13日
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査対象:現在アルバイト・パートの求職活動をしている全国の15~34歳の男女
  • サンプル数:1,005名

1.求職者の年間動向

4~5月は、求職活動が活発になる時期

2011年の1年間で、どの時期に求職者の動きが活発になったかを調べたところ、高校生以外は、4~5月に盛り上がりを見せることがわかった。(グラフ1)

大学生は新学期が始まり、授業のカリキュラムも決まって、生活のリズムが見え始めたこの時期に、アルバイトを探そうとするのだろう。新入生が新たにアルバイトを始めるタイミングの時期でもある。高校生は学校が始まるため、新たな仕事探しは低調気味だが、春休みに就いたアルバイトを続けている学生も実は多い。

主婦に関しては、特に子どもがいる場合、新学期になって小・中学校が始まり、自分の時間がとりやすくなったのを機にアルバイトを始めるケースが多いと思われる。

また、年度始まりの4月は、何かしら新しいことを始めたくなるもの。アルバイトに関しても、新しい職場を求める機運が高まりやすいのだろう。

グラフ1 年間の属性別求職動向

サイト「anエリア」「anセレクト」「anレギュラー」のweb応募機能からの応募数を集計(*1)。
*1)2011年の1日平均応募数を1として、各月1日平均応募数を指数化。

2.【属性別】現在就いている仕事の職種

どの属性でも多いのはフード

求職者は一般に、どのようなアルバイトに就いているのかを調べてみたところ、どの属性においても全般的に多かったのが「フード」だった。

特に、高校生は「フード」が多く30.4%。その後に「コンビニスタッフ・その他販売」(14.7%)、「ファーストフード」(13.7%)が続く。

大学生も「フード」が17.6%と多いが、同時に、家庭教師や塾講師を含む「講師・インストラクター」(17.6%)も多くなっている。家庭教師や塾講師は比較的時給がよく、しかも学生の本分である学業を活かせるため、学生に人気のアルバイトであることが数字からも見てとれる。

主婦の場合は「医療・介護・福祉」(21.5%)、「事務・入力・受付」(20.5%)が他の属性に比べて多く、「フード」は15.0%。接客中心の「フード」も人気だが、オフィスワークや、社会貢献度の高い介護・福祉などの仕事を選ぶ人も多い。これは主婦層の大きな特色の一つだ。

グラフ2 現在就いている仕事の職種

3.【属性別】現在の勤務条件

高校生は時給低め、勤務時間は1日3~4時間が約6割

では、現在、就いている仕事の時給や勤務時間、日数はどうなっているのか。

高校生は、「時給800円以上」が最も多くて44.1%。次いで「時給700円以上」が27.5%となっている。700円から900円未満が圧倒的に多く71.6%を占めていることになる。この時給金額は、他の属性に比べて低めだ。(※注:時給は全国の調査結果です。以下同様)

1日あたりの勤務時間数は「3時間程度」「4時間程度」がともに29.4%で、両方合わせると、1日3~4時間の勤務としている人が全体の約6割ということがわかる。勤務日数は、「週3日」(26.5%)、「週4日」(25.5%)、「週2日」(24.5%)が同じくらいの数値となっており、ばらついている。

時給と勤務日数から計算すると、1カ月間の収入は少ない高校生で5,000円程度、多いと50,000円程度と、こちらも人によってかなりばらつきがあることがわかる。

大学生は1日あたりの労働時間は長いが、日数は少なめ

大学生になると「時給900円以上」(27.4%)と「時給800円以上」(27.0%)がメインの時給帯となり、高校生に多かった「時給700円以上」は8.1%と、グッと減少する。

勤務時間は「4時間程度」(24.1%)、「5時間程度」(20.5%)が多いが、勤務日数は「週3日」(30.3%)と「週2日」(29.6%)に集中している。この結果から、1日あたりの労働時間は高校生に比べて長いものの、勤務日数は絞っていることがうかがえる。ちなみに、大学生は1カ月に3万円~5万円程度、稼いでいることになる。

主婦は勤務日数・時間にばらつきあり。フリーターは長時間勤務

主婦、フリーターの時給は大学生とほぼ同様の傾向だ。主婦は「時給800円以上」が最も多く、32.0%、「時給900円以上」が22.0%。フリーターも「時給800円以上」が33.8%、「時給900円以上」が27.8%となっている。

ただし、勤務時間・日数に関しては主婦とフリーターではずいぶん違ってくる。

主婦の場合、1日「4時間程度」と「7時間程度」が19.0%、「5時間程度」が18.5%、「6時間程度」が18.0%と、それぞれが2割弱でばらつきがある。勤務日数も「週5日」が35.0%と最も多いが、「週3日」「週4日」もそれぞれ24.5%となっており、幅がある。

それに対して、フリーターは、勤務時間に関しては1日「8時間程度」が26.5%、「7時間程度が21.5%。全体の約5割が7~8時間と、長時間勤務となっている。勤務日数も「週5日」が44.2%を占め、しっかり働く人が多い。多い人で月に20万円以上稼いでいることになる。概ね、属性別の求職者動向の現状はこのデータで把握できた。では、彼らはどのようなきっかけでどんな仕事を探すのか。次回、後編で紹介したい。

グラフ3 現在就いている仕事の時給

グラフ4 現在就いている仕事の勤務日数

グラフ5 現在就いている仕事の勤務時間数

vol.53 : PDFダウンロード

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