介護系の仕事探しの重視点と探すきっかけ

雇用情勢はまだまだきびしい状態が続いている中、
求人ニーズが増加傾向にある職種のひとつに、介護職がある。
今回は、介護職を希望する層の意識を男女別に探り、
それぞれに効率的な採用ポイントを考えてみたい。

今月のポイント

  • 介護系の仕事探し、男女とも「やりがい」がTOP、男性は同位で「正社員であること」、女性は「勤務地の近さ」を重視
  • 仕事探しのきっかけは、男女とも「社会貢献」が強く、 女性はさらに「ステップアップ」と「生活のため」がプラス

INDEX

1 介護系の仕事を探す際の重視点

重視する点TOPは男女ともに 「やりがい」

まずは、介護系の仕事を探す際、もっとも重視する点は何かを男女別に見ていこう。 男性で多かった回答は「やりがいのある仕事であること」と「正社員、または正社員に近い雇用形態であること」が同位で18.7%、特に後者は女性の回答を7.6ポイント上回る結果となった。次に「仕事内容の割に給与が高いこと」が11.9%。ついで「勤務地が自宅から近いこと」(6.7%)、「休日が取りやすいこと」(6.0%)があげられ、「興味のある仕事内容であること」(5.2%)、「今後、成長が期待できる業界であること」(5.2%)といった重視点が続く。

一方、女性でもっとも多かった回答は、男性と同じく「やりがいのある仕事であること」の14.5%。次いで「勤務地が自宅から近いこと」が12.1%、「正社員、または正社員に近い雇用形態であること」が11.1%と僅差で続き、「仕事内容の割に給与が高いこと」が8.7%、「上長や職場の人の雰囲気がよいこと」8.0%という結果になった。

男女とも、「やりがいのある仕事であること」がTOPとなり、介護系の仕事を探す重視点の特徴が表れた結果となった。上位回答の中で、重視する点に大きく違いが現れたのは「正社員志向」と「勤務地の近さ」に対してで、男性は雇用形態が正社員であることをより重視し、女性は勤務地が自宅から近いことをより重視する傾向がみてとれる。また、男性は、収入や業界・勤務先の成長性、などにも関心が強い一方で、女性は職場の雰囲気や、スキルアップに対しての関心が強いことから、より男性の方が安定した雇用を望み、女性は利便性や環境、スキルアップができるかどうかに重点を置いていることがわかる。

図1.仕事を探す際の重視点

※データは全項目のうち、もっとも重視する項目を1つ回答。掲載の都合上、データ項目は、上位回答の抜粋としている。

 

2 仕事探しのきっかけ

男性は社会貢献、時世は事故のステップアップが加わる

次に、介護系の仕事探しのきっかけについて調べた結果を見てみる。

男性でもっとも多かったのは「自分のスキルや経験によって社会に貢献したかったので」で45.5%(複数回答、以下同様)。次いで多かった「自分自身のステップアップになると思った」と「生活費のため」は、ともに29.1%。この3回答が突出して多かった。

女性はどうだろうか。最多回答は「自分自身のステップアップになると思った」の48.8%。ほぼ半数が、これをきっかけに介護職を希望したことになる。2位の「自分のスキルや経験によって社会に貢献したかった」も45.3%を占めた。この2つのポイントに加え、3位に入った「生活費のため」も37.0%と、3分の1以上を占めている。

「仕事探しの重視点」同様、上位3位までに入った項目は男女とも同じだが、その順番は異なる。介護職の魅力が、男性は社会貢献と明確に結びついているのに対し、女性はこれに加えて、自身のステップアップへの期待感も強い。企業側は、こういった意識の違いを踏まえ、アピールすることでより効果的な採用が実現するだろう。また、男性で「前の仕事に不満があったので」「他に仕事がなかったので」といった回答が、女性より明らかに多かった。これをネガティブととらえず、上手く戦力としてピックアップすることも、幅広く人材を育てる意味では有効かもしれない。

図2.仕事探しのきっかけ

※データは複数回答。掲載の都合上、データ項目は、上位回答の抜粋としている。

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