昨年と今年を比較するアルバイト・パートの働く理由、辞める理由

正社員採用の減少や給与のカットなど、働く環境はまだまだきびしい。
ならば、アルバイト・パートで働く意味も変化しているのではないか。
そこで今回は、働く理由と辞める理由の、昨年と今年の結果を比較し、
その現状と採用側の取るべき対応を探ってみたい。

今月のポイント

  • アルバイト・パートの働く理由は今年になって「生活費を補う」が1位に。
  • 辞める理由としては「人間関係」の伸びが目立つ他、「給与」や「条件面」も昨年より増加傾向。生活費のために働くという背景との一致を見る。

INDEX

調査概要

■調査手法:インターネットリサーチ
■調査対象:北海道、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)、東海(愛知)、関西(大阪、京都、兵庫)、九州(福岡)在住 かつ 1年以内にアルバイト・パート、契約社員、派遣社員のいずれかに就業した15-34歳の男女
■調査時期:2009年3月
■サンプル数:7608名

■調査手法:インターネットリサーチ
■調査対象:北海道、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)、東海(愛知、静岡、岐阜)、関西(大阪、京都、兵庫、滋賀)、九州(福岡、熊本、鹿児島)在住 かつ 1年以内にアルバイト・パート、契約社員、派遣社員のいずれかに就業した15-34歳の男女
■調査時期:2008年3月
■サンプル数:8866名

1 アルバイト・パートの働く理由

「遊びのため」から「生活のため」へ変化の兆し

まずは、アルバイト・パートの働く理由から見ていこう。最多回答となったのは「生活費を補いたかったので」で、その割合は42.9%(複数回答。以下同様)。昨年と比較すると、0.7ポイントの上昇と変動はわずかだったが、順位は昨年の2位から1位にランクアップした。また、他の主な理由が軒並み昨年のポイントを下回ったのに対し、この理由だけが伸ばしているのも、大きな特徴だ。

とくに、減少が目立ったのが「趣味に使うお金が欲しかったので」で、昨年は42.9%を占め、働く理由の第1位だったが、今年は9.1ポイントと大きく下げ、2位にとどまった。また、昨年3位だった「貯金を増やしたかったので」も、4.8ポイント下げて今年は4位となっている。

遊びのため、生活の余裕を得るためではなく、生活費を稼ぐために必要に迫られてアルバイト・パートを始める。今回の結果から、こういった傾向がより強くなったと言える。もちろん、その背景には不況があるわけだが、だからと言って、働く側の意識もネガティブだとは言い切れない。むしろ、より強い目的を持って真摯に働く層が増えているとも言えるのではないか。

2 アルバイト・パートを辞める理由

人間関係が大幅アップでトップ、給与や条件面の理由も続伸

一方、アルバイト・パートを辞める理由とは一体どんなものなのか。もっとも多かった回答は「店長や社員の人の雰囲気が悪いから」で、24.2%。昨年も同じ理由が1位となったが、注目すべきはそのポイントの違い。今年は昨年に比べ5.8ポイントもアップしている。人間関係の悪化やそれによる職場の雰囲気が、より辞める引き金になりやすくなった。そんな現状が見えてくる。

また、全体の特徴として、先の「働く理由」と大きく異なり、上位のほぼすべての理由が昨年よりもそのポイントが上回っている点があげられる。中でも、2位となった「給与が低いから」は12.1%から16.2%に、4位となった「もっとよい条件の仕事が見つかったから」は8.2%から12.1%と、目立って伸びている。

人間関係に加え、給与や条件面でもよりシビアになった。そんな傾向が、このアンケート結果から見てとれるが、それは同時に、「働く理由=生活費のため」という層が増えていることとつながっている、とも考えられる。

さらに、割合は低いが「正社員や正社員に近い雇用形態ではないから」は3.8%で、昨年の倍以上の伸びを示した。働きやすい職場環境やより良い労働条件といったアピールポイントを押し出すのはもちろん、正社員希望者を取り込める工夫をしていくことが、離職防止と効率的な人材確保につながっていくはずだ。

 

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