長期休暇対策:春季編~春休み前後の求職者動向~

春休み― 学生にとっては夏・冬休み同様に待望の長期休暇だ。しかし、同じ長期休暇とはいえ「春休みだけの特徴」も多い。例として中・高校生と大学生では休暇の期間が大きく異なることや、休暇後に進学・卒業といった生活の変化を控えていることなどが挙げられる。また、企業に勤める人にとっては「夏期休暇や冬期休暇は存在するが、春休みという制度はない」という方も多いだろう。今回はそんな春休みを含む1~4月の求職者動向を追った。春休みから新学期にかけて、学生は、またその他の求職者はどのように動くのだろうか?

※弊社の2007年1月~2007年4月の首都圏応募者データより

今月のポイント

  • 全体的に、4月に応募増の傾向。高校生のみ2~3月に伸びる理由とは?
  • 大学生は、2月と4月、2回の盛り上がりとその内容に注目
  • フリーターは週5日以上勤務希望の割合が他属性よりも多く、季節の影響も少ない

INDEX

1 1~4月の応募動向

春休み― 冒頭でも述べたとおり、学生にとっては待望の長期休暇だ。この時期、学生やフリーター・主婦たちの求職は、どのような動きをみせるのだろうか。
まずは弊社の応募数推移からみていこう。

下(表1-1)は、2006年1月~4月の応募数を指数化したものだ。属性ごとに、4ヶ月間の平均を「1.0」とし月ごとの推移をみた。すると、属性によって特徴があることが分かる。
高校生は、おそらく春休みの影響だろう、2月~3月に応募数が増え、4月に減少する。新学期が始まるとともに、バイト探しはいったん沈静化するようだ。
大学生は2月に増えるものの、3月に減少、4月に再び大きく増加する。2月はちょうど後期の試験も終わり、春休みに入るころ。また4月は、おそらく大学の時間割も決まり、本格的にバイトを始めようというタイミングなのだろう。高校生は新学期にいったん減少するのに対し、大学生は大きく増加する という点は面白い。
主婦は、1~3月はそれほど変化ないが、4月に少し応募がさかんになる様子。家族の生活ペースも決まり、主婦自身の自由な時間帯が明らかになることが背景にあるのだろうか。
最後にフリーターはどうだろう。彼らも、4月に増えている。「4月から新生活」は、フリーターにも共通なのかもしれない。
高校生を除いて、4月から新しい生活が始まるのと同時に仕事探しもさかんになる様子がうかがえる結果だ。

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2 1~4月の希望条件~日数・給与支払形態~

それでは、この時期の応募者をもう少し詳しくみてみよう。どのような働き方を望んでいるのだろうか。
右(表2-1~2-4)は、属性別に、希望勤務日数の推移をあらわしたものだ。

高校生は、2~3月に応募が増えることは前述のとおりだが、その希望をみると2月・3月には「週1~2日」が増えていることがわかる。春休みになり、毎日のようにバイトをする傾向が強いのかと思いきや、これは少し意外な結果かもしれない。
大学生は、新学期4月から「週1~2日」が大きく増えている。また、フリーターは4月からどの日数でもほぼ均等に増加し、主婦は4月に「週1~2日」が大きく増えている。

では、希望の給与支払形態はどうだろう。

高校生は、2~3月に「日給」が増加。先にみた勤務日数とあわせて推測すると、春休みに入って、週1-2日のペースですぐにお金を得られるアルバイトが人気のようだ。春休み中の出費のために、働いた分をすぐに欲しいのだろう。
大学生は、応募が急増する4月には「時給」が増えている。新しい生活ペースに、アルバイトがしっかりとくみこまれていく様子が想像できる結果だ。
フリーター・主婦はともに、応募の伸びる4月には「時給」が増えている。

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今月のまとめ

  • 全体的に、4月に応募増の傾向。高校生のみ2~3月に伸びる理由とは?ほぼ全ての属性で、4月に応募数が増加する傾向あり。高校生のみ、春休み期間である2~3月に応募が伸びている。これは大学生よりも学校に拘束される時間が長いため、自由な時間のある春休みのうちに稼いでおこうという意思の表れかもしれない。
  • 大学生は、2月と4月、2回の盛り上がりとその内容に注目2月の盛り上がり時は、日給希望者の割合が増加する。日給制の仕事では、日払いが可能なことも多く、休みの間に稼ぎたい意思が見える。一方4月には時給希望者が増加。受講も決まり、学校生活の中にバイトを組み込んでいることが想像できる。
  • フリーターは週5日以上勤務希望の割合が他属性よりも多く、季節の影響も少ないフリーターは、大学生の2月や高校生の2~3月のように、季節による日給希望者の増加が見られない。また、希望勤務日数においては、他属性よりも5日以上を希望するの割合が多い。長期休暇時は、日給希望や少ない勤務日数を希望する層が増加するが、フリーターは他属性よりも安定勤務を望む割合が多いようだ。

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