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シニア層積極採用の狙い、そしてそのメリットとは? – 株式会社ローソン

掲載企業DATA:株式会社ローソン

設立 1975年4月15日
本社所在地 東京都品川区大崎一丁目11番2号ゲートシティ大崎イーストタワー
資本金 585億664万4千円
売上高 1兆4,151億円(全店舗売上高)
従業員 3,316人(単体)
事業内容 コンビニエンスストア「ローソン」のフランチャイズチェーン展開

※データは2008年2月末現在(連結)

01.イントロダクション

 少子化に伴い、若年層の労働人口減少が危惧される昨今、注目を集めているのがシニア層の労働力です。なかでも、シニア層に対する具体的な施策を次々と展開し、成果を上げているのが大手コンビニエンスストアの株式会社ローソン(以下、ローソン)。シニア層が働きやすい環境を作るポイントと、シニア層採用のメリットについて、営業推進統括ローソンファミリー開発部の多胡敦史さんにお話をうかがいました。

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02.人材確保のカギはシニア層にあり!

マルチメディア端末“Loppi”などの操作は、
特に時間をかけて丁寧な教育を行う

 3年ほど前から、積極的にシニア層の採用を進めてきたローソン。その大きな理由のひとつに挙げられるのが人材の確保だ。
 「やはり、今後の日本の労働人口を考えると、シニア層でも働くことができる職場じゃないとクルー(店員スタッフ)が今より更に不足してしまう可能性が高まります。また、弊社でデータを取ると、年齢が高いクルーほど長く在籍しているんです。そこで、シニア層に関心を持つようになりました。でも、これまではシニア層にとってコンビニエンスストアで働くということは決してスタンダードな選択肢ではなかったんです。そこで、コンビニはセカンドキャリアとして働くことができる職場だということをアピールするために、シニア向けのポスターを製作するなど、さまざまな広報活動を行ってきました」
 実際に採用するのは各店舗のオーナーだが、こうした活動の結果、クルー全体に対するシニア層が占める割合は約8%になり、応募者も徐々に増えてきているという。人材確保という観点からスタートしたシニア層へ注目は、順調に採用現場で効果を上げつつあると言えるだろう。

 また、ローソンでは採用した新人に対して研修を行っているが、年齢などに配慮し、各々のケースによって指導法を変えている。「たとえば、レジ打ちであったり、各種のグッズやチケットを販売するLoppiという端末機器の扱い方を指導するときは、ゆっくりと時間をかけて行っています。逆に、店頭で商品を販売する際のセールストークについては、年代的にコミュニケーションを取ることに長けている方が多いので、あまり時間を必要としません」
採用までのPRから採用後の教育まで、シニア層の視点にたってアプローチすることが重要なポイント。こうして蓄積されたデータとノウハウは、オーナー向けの指導書にまとめられ、シニア層の雇用と面接の仕方やトレーニング法、さらにはメリット・デメリットなどが詳細に記載されている。

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03.「シニア層」をさらに深堀り、新たな雇用形態を開始

 ローソンでは、働きはじめてからのシニア層に対しても心くばりを怠っていない。2006年に製作されたクルー用のマニュアルは、ポケットに入るサイズながら、文字を大きくすることで好評を得た。また、ある店舗では、オーナー・他クルーとシニアクルーの間にコミュニケーションノートをつくって、情報を共有したり、わからない事案をいつでも質問できるような環境をつくるなど独自の取組みを行っているところもある。
 「店舗を経営していくうえで有効なものであれば、どんどんやってもらって構いません。むしろ、良いアイデアがあれば、全社で共有しています」
 そんな本部の柔軟な考え方は、採用に関しての新たな試みにもつながった。
「一口にシニア層といっても、50歳と70歳では全然違います。そこで、すべてのオペレーションを覚えるのが難しいという方を対象に清掃を専門とするクルーの採用を始めました。これまでは、ひとりのクルーがすべての業務をすることで生産性を上げてきたので、この決断は私どもの業界ではかなり大きなことでしたが、とても丁寧な仕事をクリーンスタッフにしていただいているので、今後はもっと数が増えていくことになると思います」

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04.シニア層採用のおもわぬメリットとは

株式会社ローソン
営業推進統括 ローソンファミリー開発部
多胡 敦史氏

 現在、ローソン各店舗の現場からは20代の若年層より、むしろ50代以上を採用したいという声が聞こえることも少なくないという。
「シニア層は学生やフリーターにくらべると仕事に対する意識が強いだけに勤務態度が非常に良いんです。遅刻や欠勤も少ないですし、きちんと自分の役割を果たしてくれる。そんな姿は若年層にも良い影響を与えているようです」
 シニア層の採用は従業員もモチベーションを上げるだけではなく、売上げにも貢献している。
 「お客様には、働いているクルーのなかにシニアの方がいると、利用しやすいという声をいただいております。なかには、そんなシニアクルーと馴染みの常連客も増えていますね」お客様も従業員も老若男女が集うコンビニは、さながら小さな街が形成されているように親しみやすい。そんな店舗の雰囲気に引っ張られるように、会社自体のブランドイメージも向上している。「私どもは“マチのほっとステーション”というスローガンを掲げていますが、シニアクルーが増えたことで、お客様からは安心感があって、コミュニケーションが取れるコンビニエンスストアだという声を多数いただいております」

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05.ローソンクルーの3割がシニア層になる日も遠くない

 シニア層に気持ちよく働いてもらうために重要なことは意外と気付かないところにある。前述の掃除専門スタッフを実験導入したときのことだ。
 「勤務中は、お客様とのトラブルを回避するために、クリーンスタッフ専用のジャンバーを着てもらうことにしたのですが、店舗クルーと別の制服を着ることに抵抗があるのではないかと危惧していました。でも、いざ渡してみると、さほど嫌がられなかったんですね。かえって、商品についての説明などを求められることもないので、安心して働くことができると歓迎されました。今では、募集の際に別の制服がありますと謳うぐらいなんですよ。今後も働くみなさんとオーナーの声に耳を傾けながら施策をつづけて、ローソンクルーの3割がシニア層になる日は遠くないかも知れません。」
 清掃スタッフ用の制服を用意するのも、研修で各種機器の扱い方など苦手な分野に時間をかけるのも、すべては安心して働いてもらいたいから。これらは、経済活動において顧客視点、顧客満足度が大切なのと同じように、採用活動においては従業員視点や従業員満足度に立って細やかな気遣いをすることが、重要であることを表しているようだ。

 優秀な人材を不足なく確保できることは、順調な経営の第一歩。現在進行形で訪れつつある労働人口減少の時代に向けて、シニアの採用・活用を考えることは、多くの企業が必要に迫られることになるのかもしれない。

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