バイトテロ、ネット炎上を未然に防ぐ―― 今、求められるネットリテラシー教育とは (1/3)

スタッフがSNS上に悪ふざけをしている写真を投稿したり、顧客情報などを流出させたりして、ネット上での批判が相次ぎ炎上する「バイトテロ」は、企業に大きなダメージを与えます。若手のアルバイトスタッフたちは、幼い頃からネットに慣れ親しんでいるはず。それにもかかわらず、このようなトラブルを起こすのは一体なぜでしょうか? 今回は、人事コンサルタントの増沢隆太さんに、アルバイトスタッフへのネットリテラシー教育をはじめ、バイトテロを防ぐポイントを伺いました。

バイトテロのハードルは下がる一方

バイトテロはいつでも起こり得る危険性があります

バイトテロはいつでも起こり得る危険性があります

スタッフが投稿した悪ふざけや内部情報の暴露などがSNSから広がって批判が殺到し、炎上する……。このような「バイトテロ」は2013年ごろに続発し、メディアでも騒がれたのはみなさんの記憶にも新しいでしょう。コンビニや外食チェーンでは当該店舗の営業停止、閉店に追い込まれる事態にまでなりました。多額の設備投資をした店舗の閉店は、企業にとっては大きなダメージになります。

現在、報道は比較的少なくなっていますが、バイトテロは今すぐにでも起こせる、実に簡単な行為です。むしろ、そのハードルはSNSの簡略化が進むにつれて、年々低くなっていると言っていいでしょう。それなりの量の文章を綴らなければならなかったブログから、140文字投稿のTwitterや画像と短文のFacebook、さらには画像主体のInstagramと、ネット投稿は日々簡単さを増しています。

また、バイトテロは悪ふざけ写真の投稿だけにとどまりません。接客の現場で見聞きしたお客さんの情報をネット上でつぶやいてしまったり、画像をアップしてしまったりするケースも後を絶ちません。

もし炎上すれば、当事者であるスタッフは本名や住所、家族といった個人情報がネット上に晒されることもあります。学生なら退学、会社員であれば損害賠償請求という事態にもつながるでしょう。バイトテロをきっかけに、ソーシャルメディアが「馬鹿発見機」と揶揄されたこともあります。

悪ふざけをしている写真を投稿したり、お客さんの情報をつぶやいたりするスタッフは自業自得なので放っておけばよい、という意見もあるでしょう。ただ、矛先は企業、当該店舗にも向いてきます。カスタマーサービスがパンクするほど電話がかかってきたり、コンピューターウイルスを送りつけられたりと、事態の収拾には膨大な時間と労力を費やすことになるのです。

接客をサービスとする企業で働くスタッフは、「うかつな投稿が取り返しのつかない事態になる」ことを知っておかなければなりません。正社員もバイトも、同じようにリスク管理、教育をしていく必要があるのです。

 

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