連載コラム

はあちゅうの
シゴト方程式

第1回(全12回)

遊び人もチャラ男も、やり倒すならアリ

幼いころから作家になるのが夢でした。最初に意識したのが2歳、ブログをきっかけにはじめて本を出したのが19歳。長年の夢が叶ったことはうれしかったのですが、同時に悟ってしまったんです。作家を生業(なりわい)にして生きて行くって本当に難しいことなんだと。

本を出すきっかけとなったのは、学生時代に友人・さきっちょと立ち上げたブログでした。「クリスマスまでに彼氏を作る」という企画で、リアルな恋バナを包み隠さず公開したブログは反響を呼び、1日47万PVという一般人としては驚きの数字を記録したんです。「本を出しませんか」というお話をいただいて『さきっちょ&はあちゅう 恋の悪あが記』が出版されました。初版は1万部。新人著者としては決して少なくない部数でした。周囲にも「すごいね」と期待してもらえて、出だしは上々……のはずだったのに、全然重版(※)がかからない、印税って思った以上に少ない!本の印税だけで生活できるのは、一部の作家さんに限られるんだと、そのとき、思い知ったわけです。好きなこと=ブログや執筆活動だけで食べていきたいなんて、口が裂けても言えないと思いました。

私のことを「自由人」と思う人もいるかもしれませんが、常識から飛び出すのが怖いタイプなんです。母は専業主婦、父は「大企業で終身雇用が一番」という考えの一家で、大学を卒業したら会社勤めをするのが常識という感じです。それに「新卒で企業に入る」のは人生一度きりのチャンスなんですよね。これは逃してなるものかと就活に励み、電通から内定をいただきました。

学生時代にやっておくべきことについて、私からアドバイスできるとすれば、資格を取るでもなんでも良いので「やり倒せ!」とお伝えしたい。私はこれをやりました!という専門性をひとつでも持っていたら、絶対にそれが武器になります。遊びたいなら、とことん遊んで遊び倒す、でもいいと思います。六本木のホストクラブでナンバーワンを取った先輩が昔、会社にいましたが、その人は話がめちゃくちゃおもしろくて、しかも話に独自の切り口があり、なおかつ人脈があるから、シゴトにもすべてが生きているように思えました。何ごともやり切ると、見える景色が変わると思います。


※重版(じゅうはん)=出版業界用語で、売れ行きが良い書籍をさらに印刷する場合のことです。

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