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時給と持久をかけているところなんて、“ワザあり!”って感じです。時給を上げるというのは普遍的なテーマだと思うのですが、この「時給を上げたい」という感覚をもっている人は店員として優秀ですよね、僕なんて時給を上げたいという考えは生まれず、怒られないようにするので精一杯でした。バイトのエリートの川柳というイメージがしました(笑)。 |

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「なでしこなみの〜」の川柳で思うのが、僕の場合、ジャッキーの映画を見た次の日は自分もなんか強くなったような気分になるんです。だから、「なでしこの試合を見た次の日のバイトで自分もあんな感じで働けている」そんな詠み人のイメージが伝わってきました。すべての入賞作品は、川柳の背景がイメージできるすばらしい川柳たちだと思います。 |

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この川柳には“せつなさ”がそこはかとなくあるのがいいですね。この川柳の場合は、「募集内容と違っていた」ということだろうと思いますけど、勤務先の仕事内容や待遇など、イメージしたものと実際は違っていたということはよくあることだと思います。ちなみに僕、昔、どっちにバイトの応募をするか迷っているコンビニがふたつあったんです。 |
| そのふたつの店を実際に見に行くことにしたんです。仕事内容は同じだったんですが、一方のお店にはかわいい子が働いていて…。けっして“かわいい子がいるから”を理由にせず、「かわいい子がいるコンビニのほうが“家から近い”し、“働きやすそう”だしこっちにしよう」と決めて応募したんです。でも実際働いてみると、そのかわいい子は早番で自分とまったくシフトが重なることはなく、会わずじまい。じつはもう一方のコンビニのほうが通勤しやすかったりして…。バイトって、仕事だから働いて稼ぐのが本来の目的で、楽しさがあったら“なお”最高のはずが、楽しさを重視しすぎて「思ってたのとちゃう!」と感じてしまう。こんなことをこの川柳はイメージさせてくれました。僕の中では“THEアルバイト”な川柳でしたね。 | ![]() |

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みんなめっちゃ真剣やなって思いましたね。僕も俳句とか川柳とかやるのでわかるんですけど、応募してくれたみなさん、すごいパワーを使って川柳を作っていますよね。この川柳を作っている暇があったらバイトせーよって思いますけど、楽しいですよね。川柳考える時間がもったいないかもしれないけど、楽しいしむっちゃおもしろい。作品達を見ていると、みんな僕自身みたいで愛せました。みなさんたくさんの応募ありがとうございました。 |

■プロフィール
又吉直樹 1980年大阪府生まれ。吉本興業所属のお笑い芸人。お笑いコンビ「ピース」として活動中。「キングオブコント2010」準優勝。TV番組「ピカルの定理」出演中。舞台の脚本も手がけ、雑誌での連載も多数。尊敬する作家は、太宰治、古井由吉、芥川龍之介など。ヨシモト∞ホールにて又吉主催のライブを月イチで開催、その他4月22日(日)、リニューアルオープンしたばかりのなんばグランド花月にて「ふた組のビッグショー#7 ピース×カナリア」などよしもとの各劇場に出演中!!
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<「はじめに」より一部抜粋> 250ページ\520(税込)〜発売中〜 |













