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優秀な人材をいかに確保し、長く働いてもらうかは企業にとって重要懸案事項です。ひと昔前は社会全体の景気停滞により、雇用は空前の買い手市場。黙っていても多くの人が雇用を求めて企業の前に列を成していましたから、その中からじっくりと優秀な人材を見つければよかった。しかし、今はそんなことを言っていられる時代ではありません。景気の回復に加え、採用の活発化と多様化などもあって雇用は売り手優位な状況へと変化しています。各企業はあの手この手で人材の確保と流出阻止に取り組んでいるわけですが、今回は業界でも注目を集める新制度を導入したユニクロに話をうかがいました。
ユニクロが2007年4月1日から運用を開始したのは「地域限定正社員制度」。店頭で販売業務に携わっている非正社員を、約2年の間になんと5000名も正社員として登用しようという制度です。文字通り地域限定、つまり転居を伴う転勤が無い正社員のことで、待遇その他はほぼ正社員と同じだといいます。この新しい制度の狙いを同社人事部の橋本氏、山下氏は次のように語ります。
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株式会社 ユニクロ 人事部 店舗人事チーム
山下 重人氏 |
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「当たり前のことですが、優秀な人材をいち早く市場から獲得したい、というのが制度導入の一番の理由です。弊社では今まで正社員、契約社員、準社員、アルバイトという雇用形態がありました。正社員は全国を対象とした転勤を前提とした契約内容でしたので、優秀でありながら、やむを得ず制度上は正社員として雇用できなかった人材がとても多かった。現場の店長クラスからは『優秀な人材がどんどん辞めてしまうのでなんとかしてくれ』という悲鳴にも似た声が常に届いていたんです。そこで辞めていってしまう人たちの意見を集めたところ、やはり『正社員になりたいのになれないから』というのが離職の理由で最多。将来の先行き不安から、たとえ給料が下がっても他社の正社員になる道を選ぶ人が増えてしまっていた。そこで生まれたのが地域限定正社員制度なんです。」